長年、選手をうまく入れ替えながらJ2で戦い続けるファジアーノ岡山。一方で彼ら選手たちと契約しているエージェント(代理人)について語られることが無かった。
そこにはどんなドラマがあるのか?
てなわけで今回はファジアーノ岡山についてエージェントからフロントまでの流れを調べてみた。
特に”クラブ側仲介”のグラフと取引内容が興味深い内容になっているのでご覧あれ~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
JSP ✖ 韓国(Kリーグ) ✖ Shuma
監督:有馬 賢二⇒なし?
GK:金山 隼樹⇒藤田 邦広(JPN) ※UDN
GK:ポープ ウィリアム⇒大野 祐介(JPN) ※アスリートプラス
GK:馬渡 洋樹⇒佐久間 清次?(JPN) ※eAMA
GK:椎名 一馬⇒なし?DF:喜山 康平⇒遠藤 貴?(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン
DF:増谷 幸祐⇒なし?
DF:チェ ジョンウォン⇒?/李 信昊 ※クラブ側仲介
DF:田中 裕介⇒大野 祐介(JPN) ※アスリートプラス
DF:濱田 水輝⇒熊崎 厚夫(JPN) ※JSP
DF:後藤 圭太⇒稲川 朝弘(JPN) ※スポーツ・ソリューション
DF:阿部 海大⇒吉見 潤(JPN) ※ジェイプランニング
DF:徳元 悠平⇒良藤 辰夫(JPN) ※Shuma
DF:廣木 雄磨⇒今井 裕介(JPN) ※JSM
DF:椋原 健太⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:下口 稚葉⇒なし?
DF:松木 駿之介⇒なし?MF:武田 拓真⇒なし?
MF:デューク カルロス⇒柳田 佑介 ※グロボル・フットビズ・コンサルティング
MF:山田 恭也⇒なし?
MF:白井 永地⇒良藤 辰夫(JPN) ※Shuma
MF:パウリーニョ⇒Sandro Wienhage or Alexander Kuniy/ 今井裕介 ※クラブ側仲介
MF:上田 康太⇒柳田 佑介 ※グロボル・フットビズ・コンサルティング
MF:関戸 健二⇒田邊 伸明 ※JEB
MF:ユ ヨンヒョン⇒?/熊崎 厚夫 ※クラブ側仲介
MF:野口 竜彦⇒宮原 継享?(JPN) ※JAPAN AT UK LIMITED
MF:上門 知樹⇒良藤 辰夫(JPN) ※Shuma
MF:三村 真⇒石川 貴之(JPN) ※ヴァイターFW:福元 友哉⇒坂井 充隆(JPN) ※ジェイピーコンサルティング
FW:イ ヨンジェ⇒Kim Dong Kook/熊崎 厚夫 ※クラブ側仲介
FW:清水 慎太郎⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ
FW:齊藤 和樹⇒稲川 朝弘(JPN) ※スポーツ・ソリューション
FW:山本 大貴⇒植木 竜介 ※MYYK ”選手契約に関する交渉” 計2回)
FW:赤嶺 真吾⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
FW:Hadi Fayyadh⇒?/濱田浩志(JPN)参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2019.pdf
・韓国人マネジメントを含めて”JSP”の影響力が強い。
・年々報酬額が上昇している。
・近年”UDN”に並んで台頭し始めているエージェント
担当は少ないが、やっぱりJSP
クライアント数に大きく偏りはないものの総合的に関西クラブと交流が深いと言われている「ジャパン・スポーツ・プロモーション(JSP)」に注目する。
仲介人制度開始以降、大久保嘉人や遠藤 保仁のジュビロ磐田移籍等といったビックディールを起こしている(二人共「(20-046) 西真田 佳典」が担当)。
岡山の場合「濱田 水輝」と「赤嶺 真吾」が在籍しているが、どちらかと言うと韓国人獲得に大きく関与している。のちほど紹介するグラフ(クラブ側仲介)と一緒に紹介する。
クラブ側仲介は毎年報酬額上昇
2015年:760,000円
(吉﨑 博文⇒權 路案 “選手契約に関する交渉”)
(高木 泰裕⇒李 京泰 “選手契約に関する交渉” 計2回)
(高木 泰裕⇒黄 辰成 “選手契約に関する交渉”)2016年:2,759,082円
(熊崎 厚夫⇒PARK Hyung Jin “選手契約に関する交渉”)
(高木 泰裕⇒金 珍圭 “選手契約に関する交渉”)
(高木 泰裕⇒李 京泰 “選手契約に関する交渉”)
(Lee Chul Ho⇒張 碩元 “選手契約に関する交渉”)2017年:4,746,798円
(小林 博⇒金 宗旻 “選手契約に関する交渉”)
(熊崎 厚夫⇒イ ヨンジェ “選手契約に関する交渉”)
(高木 泰裕⇒李 京泰 “選手契約に関する交渉”)
(本田 弘幸⇒Nicolás Orsini “選手契約に関する交渉”)
(李 信昊⇒チェ ジョンウォン “選手契約に関する交渉”)2018年:5,343,424円
(今井 祐介⇒LEO MINEIRO “選手契約に関する交渉”)
(熊崎 厚夫⇒イ ヨンジェ “選手契約に関する交渉”)
(熊崎 厚夫⇒ユ ヨンヒョン “選手契約に関する交渉”)
(高木 泰裕⇒李 京泰 “選手契約に関する交渉”)
(李 信昊⇒チェ ジョンウォン “選手契約に関する交渉”)2019年:6,906,326円
(今井 祐介⇒パウリーニョ “選手契約に関する交渉”)
(今井 祐介⇒LEO MINEIRO “選手契約に関する交渉”)
(熊崎 厚夫⇒ユ ヨンヒョン “選手契約に関する交渉”)
(高木 泰裕⇒李 京泰 “選手契約に関する交渉”)
(李 信昊⇒チェ ジョンウォン “選手契約に関する交渉”)
(Kim Dong Kook⇒イ ヨンジェ “選手契約に関する交渉”)
ここ5年間のクラブ側仲介は大半が韓国人獲得で占めている。総額1億円以上の報酬を支払っている。
アルゼンチン人「Nicolás Orsini」も韓国に大きく関係している。徳島ヴォルティスに加入してすぐ「FC安養」へ期限付き移籍しているのだが、この仲介を担当したのが「FS Corporation」の「(20-131)李 哲鎬(Lee Chul ho)」である。少なくとも「(20-057)本田 弘幸」とパートナー関係であることは明白だ。
※Korea Football Association Intermediaries(2015年4月~2016年3月)から一部引用
2018年頃からJSMのサンフレッチェ広島接近と並んで岡山にもブラジル人を送り始めている。
予算に問題があるかは不安だが将来的な投資を考えると新たな挑戦としてはプラスとなるだろう。
トッティに最も近づいた男
かつては「リオ・ハリアント(Rio Haryanto)」等といったレーシングドライバーをマネジメントしていた「(20-044)良藤 辰夫」。同じ時期にシンガポールでプレイしていた「恵龍太郎」や「山田 修平(現在は引退)」をサポートしつつ徐々にJクラブへ接近していた。
そして大きな出来事が起こる。2018年に東京ヴェルディが元イタリア代表トッティ獲得という報道である。交渉に良藤氏が立ち会っていたとインスタでコメントした。トッティ側にはエージェントである父親が担当し移籍まで後一歩だったが家族の反対が要因になり、移籍は失敗に終わった。
この貴重な体験が、のちの良藤氏自身のマネジメントに大きく変わるきっかけとなる。
以前は外国人中心にクライアントが多かったが、次第にJクラブの若手にシフトしていく。
現在はJリーガー約30人、クラブスタッフ数人を仲介しながら日々精進している。
今後の動きに注目だ。
強化体制について
2019年に「吉野伸彦」後任として大分トリニータ、清水エスパルスにて育成部長を歴任してきた「原 靖氏」が強化部長に、「カマタマーレ讃岐」からチーム統括部強化担当だった「中島健太」が強化担当に就任した。
今のところ独自カラーを出していないようだが、↑でも御紹介した良藤氏のクライアント数が増えていることを踏まえると以前から交流があったのかと考察している。
21年シーズンを乗り越える為に
30人体制を見直ししつつ、右サイドが補強ポイントだったFC東京から「宮崎 幾笑(菊地 智哉が担当)」、ガイナーレ鳥取からJ3トップクラスCBと呼び声高い「井上 黎生人(良藤 辰夫)」等、将来有望株な選手を獲得している。
1/23から沖縄キャンプが始まるということで徐々にリーグ開幕に備えて準備を進めていることだろう。また海外ではブラジル人獲得等の噂が流れているが岡山は完全に例外というわけにはいかない。
続報を待とう。
~~終わり~~
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