クラブとエージェントとの関係性(バイエルン・ミュンヘン/20年開幕編)

クラブとエージェントとの関係性

昨シーズン、12/13シーズン以来8年ぶりに欧州クラブの王者を決める「UEFA Champions League」に見事優勝を果たしたドイツ名門「Bayern Munich」。

それも束の間、20/21シーズン「Champions League」のグループリーグ戦が始まる。

今回は「Bayern Munich」に所属する選手のエージェント(代理人)を徹底的に調べてみた。

すると色んなことが分かったので順々にお伝えしていく~~。

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香川真司 ✖ アブラヒモビッチ ✖ マネーロンダリング

監督:Hans-Dieter Flick⇒Harun Arslan(TUR) ※ARP SPORTMARKETING AGENCY
コーチ:Danny Röhl⇒Sven Kraft?(GER) ※FINALLY FOOTBALL GMBH

GK:Manuel Neuer⇒Thomas Kroth(GER) ※PRO PROFIL GMBH
GK⇒Alexander Nübel⇒Stefan Backs(GER) ※SIEBERT & BACKS
GK:Ron-Thorben Hoffmann⇒Thorsten Wirth?(GER) ※SPIELERRAT GMBH

DF:David Alaba⇒Pini Zahavi(ISR)
DF:Niklas Süle⇒Volker Struth?(GER) ※SPORTSTOTAL
DF:Lucas Hernández⇒Manuel Garcia Quilon(ESP)
DF:Jérôme Boateng⇒Nikola Damjanac?(SRB) ※LIAN SPORTS
DF:Tanguy Nianzou⇒Hakim Hamouche?(FRA?)
DF:Chris Richards⇒? ※WASSERMAN
DF:Alphonso Davies⇒NickHuoseh(CAN) ※ATG SPORTS MANAGEMENT
DF:Benjamin Pavard⇒Joseph Mohan(FRA)
DF:Bouna Sarr⇒? ※WASSERMAN

MF:Joshua Kimmich⇒Joannis Koukoutrigas(GRC) ※fair-sport GmbH
MF:Marc Roca⇒Juan Mata Rodríguez(ESP) ※JM10sport
MF:Javi Martínez⇒José Antonio Martin?(ESP) ※BAHÍA INTERNACIONAL
MF:Adrian Fein⇒Thies Bliemeister(GER) ※SPORTS UNITED GMBH
MF:Leon Goretzka⇒Jörg Neubauer(GER)
MF:Corentin Tolisso⇒Eric Castagnino(FRA?)
MF:Jamal Musiala⇒Olly Ward(ENG) ※First Access Sports

FW:Leroy Sané⇒Damir Smoljan(?) ※LIAN SPORTS
FW:Kingsley Coman⇒Adrian Ward(ENG) ※Colossal Sports Management
FW:Serge Gnabry⇒Thorsten Wirth(GER) ※SPIELERRAT GMBH
FW:Thomas Müller⇒Ludwig Kögl(GER) ※KÖGL & PARTNER GMBH
FW:Robert Lewandowski⇒Pini Zahavi(ISR)
FW:Joshua Zirkzee⇒Nojan Bedroud(ENG) ※Sports Invest UK Ltd
FW:Eric Maxim Choupo-Moting⇒Roger Wittmann(GER) ※ROGON

参考:https://www.transfermarkt.com/fc-bayern-munchen/startseite/verein/27

日本海外組と馴染みのあるエージェントが在籍している
Abramovich(アブラヒモビッチ)と親しい人物
ユーゴスラビア系

かつては香川真司のエージェントだったドイツ人

元プロ選手だった「Thomas Kroth」はかつてのチームメイトだった「Pierre Littbarski(ピエール・リトバルスキー)」のエージェントからが始まりで、のちに高原直泰、香川真司、小野伸二、大久保嘉人等をドイツクラブへ移籍させる。

現在は、めっきりドイツでプレイする日本人が減ってしまったが一部のJFAエージェントがKrothの協力を得ている。

そこでDFBが発表している「Transaktionsliste(トランザクションリスト:つまり仲介人取引一覧)」で最近、Krothがどんな日本人について仲介しているか確認してみると

18-19

・長谷部誠(Eintracht Frankfurt⇒Vertragsverlängerung:契約延長)
・浅野拓磨(Hannover 96⇒ Vereinswechsel:クラブ変更)
・井手口陽介(SpVgg Greuther Fürth⇒ Vereinswechsel:クラブ変更)

参考:https://www.dfb.de/fileadmin/_dfbdam/224537-Transaktionsliste_2018-19_Stand_06.07.2020.pdf

19-20

・なし

参考:https://www.dfb.de/fileadmin/_dfbdam/224492-Transaktionsliste_2019-20_Stand_06.07.2020.pdf

日本側のエージェントがみな違うのも面白いな。

あのAbramovichと交流のある男

Embed from Getty Images

正直、この人物がバイエルンと関わっているのは意外だった。

Zahaviは元々サッカージャーナリストだったが元イスラエル代表「Avi Cohen」の「Liverpool」移籍を関与したがきっかけでエージェントの道に舵をきる。

Abramovichとの関係が始まったのは「Chelsea」買収時、当時の「Manchester United」CEOだった「Peter Kenyon(ピーター・ケニオン)」を引き抜きにZahaviが関わったのが理由。

選手では元アルゼンチン代表「Verón」や元ブラジル代表「Oscar」等といった南米にも濃いネットワークを持っている。

「The Sun」によるとZahaviがAlavaの契約延長に1850万ポンド(約25億円?)要求したという報道が流れている。Alavaの契約が今季が切れるのでZahaviはかなり強気で交渉に臨んでいる。

David Alaba's agent 'demands £18.5m' for contract extension deal
DAVID Alaba’s agent has been branded a ‘piranha’ after reportedly demanding £18.5million from Bayern Munich to get the defender to extend his contract. Super-ag...

BayernのOB「Uli Hoeneß」はこのようなZahaviのやり方を「貪欲なピラニア」と揶揄している。

今季中にAlavaは他チームに売り出されるのか注目である。

過去にマネーロンダリングで起訴されたことも…….

クライアントにはBarcelona「Miralem Pjanic(ピャニッチ)」や「Kalidou Koulibaly(クリバリ)」等セルビア系のみならず多国籍の代表レベル選手を取り揃えているトップクラスの事務所といえる「LIAN SPORTS GROUP」。

しかし「KYC360」という報道サイトによるとスペイン当局が事務所ディレクター「Fali Ramadani」と仲間たちがマネーロンダリングの疑いがあるとして起訴されている。

Automated KYC software | KYC360
KYC360 offers award-winning automated kyc software that turns compliance into a competitive advantage. Fully configurable risk-based onboarding and screening.

詳細によるとFaliが仲間とともにヨーロッパのクラブのネットワークを介して架空の移籍を調整しているというのだ。Ramadaniが交渉したクラブには、あの有名な「Real Madrid」や「Betis」等も含まれている。

事務所の税務上の住所を持っているマルタの税理士にも関与しているとして調査が進んでいる。

もしかするとあの不可解なBarcaの「Arthur(アルトゥール)」と「Pjanic」トレードにも深く関わっているかもしれない。

強化体制について

https://fcbayern.com/de/club/fcb-ag

スポーツディレクター「Matthias Sammer」の後任としてかつて現役時代Bayernでプレイしていた「Hasan Salihamidžić(サリハミジッチ」が2017年から就任している。

監督の要望や役員の助言を参考にしながら交渉するスタイルだ。

またSalihamidžićチャンピンズリーグ優勝が認められ20年夏に執行員役員に任命されている。
これが今後のBayernを大きく変わっていくかは分からない。

今シーズンの補強について

9/18に長年中盤を支えていた「Thiago(チアゴ)」が「Liverpool」へ移籍。

補強期間終了直前に大きく動いた中でBayernはフランスU20代表「Michaël Cuisance」を酒井弘樹が在籍している「Olympique Marseille」へ期限付きで放出している。

MF:Michaël Cuisance⇒Olivier N’Siabamfumu(FRA) ※YA’ATS SPORTS

補強は「Leroy Sané」、「Bouna Sarr」と続きストライカーでブンデスプレイ経験を持つカメルーン代表「Eric Maxim Choupo-Moting」を自由移籍で獲得。

チャンピンズリーグにも準備万端な体制で臨む。連覇を成し遂げられるか?

~~終わり~~

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