クラブとエージェントとの関係性(ガイナーレ鳥取/2021冬編)

クラブとエージェントとの関係性

J3で戦いながら個性的なブラジル人を毎年日本に連れてくる「ガイナーレ鳥取」。

また数年間でエージェント(代理人)と結ぶ選手が非常に増えている。フロントとどんな関係を構築しているのか?

今回は鳥取に在籍する全選手のエージェントとクラブ側仲介に関しても興味深いデータが完成したので、今後の移籍報道の参考になれば幸いである。

 

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Shuma × レオナルド × 山田 暢久

GM:岡野 雅行⇒? ※SARCLE
監督:高木理己⇒?
ヘッドコーチ:志垣良良藤 辰夫(JPN) ※Shuma

GK:田尻 健⇒松浦 修也(JPN) ※プレイヤーズファースト
GK:福留 健吾⇒?
GK:糸原 紘史郎⇒なし?

DF:大城 蛍⇒鈴木 規郎(JPN) ※By players
DF:藤原 拓也⇒髙田 敏志(JPN) ※アレナトーレ
DF:井上 黎生人良藤 辰夫(JPN) ※Shuma
DF:上松 瑛⇒なし?
DF:石井 光輝⇒なし?
DF:西山 雄介良藤 辰夫(JPN)  ※19年度まで内海 周作が担当
DF:坂本 敬⇒なし?

MF:世瀬 啓人⇒なし?
MF:可児 壮隆⇒良藤 辰夫(JPN) ※Shuma
MF:新井 泰貴⇒段家 卓也 or 藤田 邦広 ※UDN
MF:Ramon⇒Matheus Braga?(BRA)等 ※LIFEPRO
MF:小牧 成亘⇒なし?
MF:小林 智光⇒なし?
MF:安藤 一哉⇒西岡 明彦(JPN) ※フットメディア
MF:山本 蓮⇒佐久間 清次(JPN) ※eAMA
MF:魚里 直哉⇒松浦 修也?(JPN) ※プレイヤーズファースト
MF:坂井 大将⇒高木 泰裕(JPN) ※JSP
MF:新井 光⇒田村 信之(JPN) ※JSM
MF:三沢 直人良藤 辰夫(JPN) ※19年度まで武井 択也が担当

FW:佐伯 蓮⇒なし?
FW:Fernandinho⇒Edson Khodor(BRA)/西田 泰三 ※16年度クラブ側仲介
FW:Joanderson⇒? /秋山 祐輔(JPN) ※クラブ側仲介
FW:谷尾 昂也⇒なし?
FW:大久保 優⇒西岡 明彦(JPN) ※フットメディア
FW:田口 裕也⇒なし?

参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2019.pdf

若手中心にマネジメントしている良藤 辰夫氏が台頭。
ここ数年はSARCLEが中心にクラブ側仲介を行う。
元浦和レッズの山田 暢久等といったスポーツ選手をクライアントを持つエージェント。

Shumaの思惑?

仲介人制度開始された2015年度時点ではエージェントと結んでいた選手は、たった6人だったが現在ではコーチ陣も含めて約20人も増加している。

特に若手中心にエージェントが声をかけて契約させる傾向が強まっている。「(20-044)良藤 辰夫」は2020年から

西山雄介 ※現在:東京武蔵野シティFC
三沢直人 ※現在:京都サンガFC
・可児壮隆
井上黎生人 ※現在:ファジアーノ岡山

そしてコーチである志垣良と一気に5人と契約。いずれのクライアントも可児以外みな他クラブへ移籍させていることも戦略の一つといえる。

今後も潜在能力を秘めている若手に対しては良藤氏のみならず、他エージェントも接近することが予想される。

 

レオナルドは誰が連れてきたのか?


2015年:660,000円
(西田 泰三⇒Éldis Fernando Damasio “選手契約に関する交渉”)

2016年:380,000円
(添田 貢広⇒バルチ ジュニオール “選手契約に関する交渉”)

2017年:933,333円
(宮川 悟⇒Vitor Gabriel Alves Nery “選手契約に関する交渉”)
(宮川 悟⇒Leonardo Nascimento Lopes de Souza “選手契約に関する交渉”)

2018年:1,700,000円
(宮川 悟⇒Yuri Jonathan Vitor Coelho “選手契約に関する交渉”)
(宮川 悟⇒Adriel Tadeu Ferreira da Silva “選手契約に関する交渉”)
(宮川 悟⇒Vitor Gabriel Alves Nery “選手契約に関する交渉”)

2019年:825,000円
(秋山 祐輔⇒Joanderson de Jesus Assis “選手契約に関する交渉”)

参考:http://www.jfa.jp/football_family/intermediary/

J3であるカテゴリーに下がったとしても支払う金額はJ2クラブ並みである。

2017年度以降は元ヴィッセル神戸でスカウトに就任していた「(20-152)宮川 悟」がブラジル人に関して交渉しているケースが多い。

その中で注目すべきは昨季まで浦和レッズでプレイしていたレオナルド(Leonardo Nascimento Lopes de Souza)についてだ。

レオは2018年1月にヴィートル ガブリエル(Vitor Gabriel Alves Nery)とともに鳥取にやってきたのだが彼らをマネジメントしていたのはブラジル系「BBM Sports」である。もともとレオは「Mauricio Chiodin」というエージェントと専属契約しているがBBMとはビジネスパートナーとして委託関係であるようだ。この2人で発生した報酬額は約100万円に到達する。

※写真中央の「Gustavo Carmo」は元ヴィッセル神戸ジェフ千葉・市原の「髙橋 悠太」と親交があるらしい。

これらを集約すると宮川氏とBBMはビジネスパートナーであり、レオに関してはアルビレックス新潟浦和レッズへとステップアップする計画を事前に練っていたと思われる。

もう少し深堀りすると今年2月にレオは中国「山東魯能泰山」へ完全移籍し、交渉にはポルトガル「ポルティモネンセ(PORTIMONENSE)」会長であり、エージェントでもあるテオ(Teo)が関与したとされている。

移籍金が約3億円と言われ、FIFAが定めている連帯貢献金(移籍金の一部を育成クラブが取得する制度)が鳥取にも該当しているので少額だが数千万円(もうちょっと低いかも)ほど収入として入ってくる。

 

幅広いスポーツ選手のマネジメント

浦和レッズのレジェンド「山田 暢久」等幅広いスポーツ選手をマネジメントしている「(20-114 )内海 周作」。

株式会社ブースト|スポーツマーケティングカンパニー
スポーツイベント・販促イベント・トークショーなどの企画・制作・運営、アスリート・タレントのマネジメント、スポーツに関連する事業のコンサルティングなどを事業としているスポーツマーケティングカンパニーです。

16年にJFA仲介人(エージェント)に登録、翌年に株式会社ブーストを設立。現役クライアントは西山雄介が抜けてしまったが

・甲斐 健太郎 ※FC岐阜
・音泉 翔眞 ※カターレ富山

と少数で選手をサポートするために内海氏と同じ代表取締役である松尾 佑樹とともに日々活動している。因みに現役サッカー選手以外のクライアントを紹介すると

・伊藤 俊亮 ※元千葉ジェッツふなばし
・滝田 学 ※バルドラール浦安
・立石 諒 ※スイムアスリート
・鳥光 健仁 ※ランニングトレーナー
・長尾 麻央 ※ヨガインストラクター/ヘルシー料理家
・中村 美穂 ※トライアスロンコーチ
・松田 弘樹 ※フットボールフリースタイラー
・山田 暢久 ※元浦和レッズ

 

強化体制について

鳥取OBで2014年から強化スタッフに携わり、16年から強化部長に就任している吉野智行。

野人「岡野雅行」は13年に鳥取のゼネラルマネージャー(GM)に就いている。

岡野雅行選手 現役引退及びGM就任のお知らせ
ガイナーレ鳥取のニュースです。

また岡野氏は現役時代から「SARCLE」のクライアントとしての顔を持っている。

ヴィートル・ガブリエル、レオナルド獲得に関して岡野氏自身が直接ブラジルで視察した際に目を付けたエピソードがある。もしかすると「SARCLE」の宮川氏もサポートの為に同行していたかもしれない。

【THIS IS MY CLUB】「野人」から「何でも屋」に――。鳥取・岡野雅行GMが語る“ガイナーレイズム”「レオナルドの言葉に涙が…」 | サッカーダイジェストWeb
 Jリーグ加盟10年目の節目の年にJ2昇格を目指しているのが、ガイナーレ鳥取だ。今回、サッカーダイジェストもその一員となっている「DAZN Jリーグ推進委員会」では、「THIS IS MY CLUB &n...

2021年シーズンは同じクライアントであるセレッソ大阪「秋山 大地」を期限付き移籍にて獲得に成功しているのも岡野氏と事務所の関係が非常に影響を受けているのではないだろうか?

あの男は今

ガンバ大阪清水エスパルスなどでプレイし、17年末に一度は引退を決意するが復帰し、鳥取に帰ってきたベテラン「フェルナンジーニョ(Fernandinho)」。

20年10月末に長いサッカー選手人生にピリオドを打ち、ブラジルへ帰国。今年に入ってセカンドキャリアの相談なのか現役時代にマネジメントしてもらっていた「Khodor Soccer」事務所を訪れている。

詳しい要件は不明だがセカンドキャリアについて相談していたのかもしれない。またJリーグに帰ってくるのなら監督、エージェントとしてファン、サポーターに顔を見せてあげて欲しい。

~~終わり~~



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