クラブとエージェントとの関係性(町田ゼルビア/2020秋編)

クラブとエージェントとの関係性

2018年10月にインターネット事業等を手がける「サイバーエージェント」に買収されて、やや3年目にして勝負の年と言われる20年シーズン。それはビジョンであるJ1昇格を掲げていたからだ。

だが裏切る形で32試合消化(11/8時点)し、順位は16位に転落している。
チームメンバーのエージェント(代理人)に問題があるのだろうか?

今回は町田ゼルビアに関わっているエージェントをクラブ事情等と触れながら
語っていく~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。

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フットステージ ✖ Dorian Babunski ✖ セルビア系

監督:Ranko Popovic

GK:秋元 陽太⇒熊崎 厚夫(JPN) ※JSP
GK:福井 光輝⇒秋葉 陽一(JPN) ※F-E-T
GK:廣末 陸⇒富永 雄輔(JPN) ※Base Soccer Agency

DF:青木 義孝⇒なし?
DF:奈良坂 巧⇒なし?
DF:水本 裕貴⇒なし?
DF:深津 康太⇒稲川 朝弘(JPN) ※スポーツ・ソリューション
DF:酒井 隆介⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ
DF:Erick Noriega⇒今時 靖(JPN) ※eAMA /清水時代クラブ側仲介
DF:奥山 政幸⇒なし?
DF:下坂 晃城⇒佐久間 清次(JPN) ※eAMA
DF:大谷 尚輝⇒石川 大徳(JPN) ※スポーツ・ソリューション
DF:小田 逸稀⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ

MF:佐野 海舟⇒宮本 行宏?(JPN) ※フットステージ
MF:井上 裕大⇒なし?
MF:高江 麗央⇒Maurizio Morana(ITA?)
MF:森村 昂太⇒高木 泰裕(JPN) ※JSP
MF:李 漢宰(リ ハンジェ)⇒?
MF:鄭充根(ジョン チュングン)⇒?
MF:土居 柊太⇒植木 竜介(JPN) ※MYYK
MF:吉尾 海夏⇒西塚 定人(JPN) ※スポーツコンサルティングジャパン

FW:橋村 龍ジョセフ⇒なし? ※ブラジル渡航時「Renato David」が仲介?
FW:晴山 岬⇒段家 卓也 or 藤田 邦広 ※UDN
FW:Alen Masovic⇒Bojan Ostojic?(SER) ※SEVEN STAR AGENCY
FW:岡田 優希⇒段家 卓也 or 藤田 邦広 ※UDN
FW:平戸 太貴⇒石川 貴之(JPN) ※ヴァイター
FW:Stefan Scepovic⇒Bojan Ostojic?(SER) ※SEVEN STAR AGENCY
FW:安藤 瑞季⇒? ※Base Soccer Agency
FW:中島 裕希⇒吉見 潤(JPN) ※ジェイプランニング
FW:Dorian Babunski⇒?(Prime Time Sport?) /柳田 祐介 ※クラブ側仲介

参考:https://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2019.pdf

割とバランスが取れてる中、フットステージのクライアントが3人
2017年度から「Dorian Babunski」ただ一人を仲介
かつて「DRAGAN MRDJA(ドラガン ムルジャ)」や「泉澤 仁」をマネジメントした過去を持つ

 

近年は若手に着手するフットステージ

契約選手一覧 | サッカー選手のエージェント&マネージメント | フットステージ

酒井 隆介とは仲介人制度が開始した2015年度以降から(もしかすると、もっと長いかも)の付き合いのある「フットステージ」の「(20-024) 宮本 行宏」。ここも世界の傾向の一つにもなっている18歳以上の若い選手にも声をかけているようだ。

小田逸稀は2019年2月頃、佐野 海舟は2020年7月頃に契約している。

引退も近いクライアントが増えている中で若い選手を増やしていくのも傾向の一つと言える。また他エージェントに乗り換えを防ぐ為にセカンドキャリアに特化した取り組みを行ったりと近年では積極的だ。所属しているエージェントも宮本氏を含めて4人在籍している中で互いに情報共有しながら、マネジメントしていくのが彼らの強みとも言える。

何故「Dorian Babunski」だけなのか?

スペイン名門「Real Madrid」カンテラ出身が過去「大宮アルディージャ」でプレイしていた「David Babunski(ダビド・バブンスキ)」の実弟にあたる「Dorian Babunski(ドリアン・バブンスキー)」。

2017年に何クラブで練習参加した結果、町田に加入して現在にあたる。

例によってクラブ側が支払った仲介人報酬をグラフにしてみると興味深い内容となった。

2015年:0円
2016年:0円

2017年:670,257円
(柳田 佑介⇒Dorian Babunski Hristovski “選手契約に関する交渉” 計2回)

2018円:1,184,252円
(柳田 佑介⇒Dorian Babunski Hristovski “選手契約に関する交渉”)

2019円:914,568
(柳田 佑介⇒Dorian Babunski Hristovski “選手契約に関する交渉”)

参考:http://www.jfa.jp/football_family/intermediary/

仲介人制度を利用したのは「Dorian Babunski」のみでオランダにコネを持つ「(20-043 )柳田 佑介」が担当している(Davidも彼が仲介していた)。鹿児島へ加入した経緯があるのだが、仲介人取引一覧2017年には柳田氏が関与していなかったのか載っていなかったことから町田が年棒を負担していたと思われる。

2019年までの出場回数等を確認すると

2017年:1試合 ノーゴール(約45分間プレイ) ※鹿児島ユナイテッド
2018年:24試合 4ゴール 1アシスト(約332分間プレイ)
2019年:19試合 1アシスト(約322分間プレイ)

結果がもっとも高い2018年に着目すると、それに比例するかのようにクラブ側もエージェントに約100万円を支払っている。Dorianの市場価値にも理由があるかもしれないが報酬としては、やや低めの金額だが、こういった実績を積み重ねる事が次のステップに繋がるのだ。

少し話が剃れるが彼ら兄弟の父親はガンバ大阪でプレイしていたマケドニア人「Boban Babunski(ボバン・バブンスキー)」である。また彼は某日本の事務所とパートナー関係を結んでいる。

再びJクラブへ襲来する「SEVEN STARS」

SEVEN STARS AGENCY

まるでタバコみたいな名前である「SEVEN STARS」。

注目はJFAエージェントを経由していない点だ。前記で説明した通り、過去5年間でクラブ側がエージェントに支払った案件は「Dorian Babunski」のみである。

写真を見る限り、JFAエージェントらしき人物も写っていないこともあり、獲得に至った経緯が怪しい。

過去にいたクライアントに大宮アルディージャでプレイしていたセルビア人「DRAGAN MRDJA」や「泉澤 仁」が在籍していた。

前者に関して言えば「(20-055) 高木 泰裕」が2015年から2017年にかけてクラブ側仲介を行っていたのは確認されている。今回のStefan Scepovic等の移籍にも関わっている可能性があるが現時点で他資料が見つかっていないので断定は出来ない。

気になるのは泉澤 仁」は、どういう経緯で「SEVEN STARS」にたどり着いたのかが全く不明である。当時、彼をマネジメントしていたのは「(20-024) 宮本 行宏」だったのだが、こちらも関連する記事も存在していないので説明するのは難しい。

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強化部長について

19年シーズンまで強化部長だった「丸山 竜平」に代わって20年から横浜Fマリノスでスカウト・強化担当等を歴任していた「三島俊孝」が就任した。

三島俊孝氏 強化部長就任のお知らせ | FC町田ゼルビア オフィシャルサイト
日頃よりFC町田ゼルビアをご支援いただきまして誠にありがとうございます。 2020シーズンに向け、強化部長に三島俊孝氏が就任することが決まりましたのでお知らせ致します。 三島氏は横浜フリューゲルスと横浜F・マリノスで長年...

まだ1年も経っていないので三島カラーは現れていないが敢えて、取り上げるとすれば横浜Fマリノスからのレンタルで加入している「吉尾 海夏」だろう。

彼を担当しているエージェントは「西塚 定人」。横浜Fマリノスのフロントを何度も行き来している中で三島氏とは顔見知りどころか仕事仲間の間柄ではないかと推測する。

来シーズンに向けて

FC町田ゼルビア 売上/利益/業績推移の決算グラフで経営分析 2023
数字のみの財務諸表をグラフに変換。売上、利益、総資産、内部留保を同じ縮尺で並べて、かんたんに決算を確認できます。東京都町田市に本拠地を置くJリーグクラブ、FC町田ゼルビア、業績の推移や財務を紹介。

32試合消化(11/8時点)し、順位は16位と目標であるJ1昇格は非常に難しいこともあり来シーズンに向けて動き出しているだろう。

「サイバーエージェント」に買収されて以降、色々と尽力を尽くしたのだろうが2020年までの目標だったJ1昇格は未遂に終わってしまう。

2019年度の経営状況をみると当期純利益が”-3,300万円”でコロナ影響にて、さらに負債が増えている可能性がある。救いがあるとすれば流動資産が”12.19億円”であり流動負債”8,500万円”と差し引いても10億円残る。となると他クラブと比べてまだ余裕があるようだが。

来シーズンは人員整理含めて補強に注目していこう!!

~~終わり~~

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