世界的にサッカー業界では弁護士が仲介人(エージェント)として活動している。
法務知識が豊富なので選手のプライベートのトラブルやセカンドキャリアをサポートとしてくれる事は大きい。
今回はJFA仲介人リストから現役弁護士を13人程ご紹介。
「(020-051)金成 有祐」
宮城県に構える「佐藤興治郎法律事務所」に所属する弁護士。
取り扱っている分野には「労働問題」、「不動産・建築」、「仮金・債務整理」等。
仲介人制度開始当初あたりから登録しているようだが
具体的な仲介実績は不明。だが不動産仲介等で得た経験があるでしょうから
一度相談しても良さそうだ。
「(20-085)宮地 祐樹」
東京千代田区にある「株式会社Hiru-Chi Japan Management」。
とある法律事務所に所属しているようだが、どっちかというと仲介実績もある有力な仲介人というイメージの方が強い。
契約選手を取り上げると
・大谷秀和(柏レイソル)
・沼田圭吾(FC琉球)
・石井圭太(いわてグルージャ盛岡)※2019年度現在
また過去に契約していた選手に
・鈴木雄太(現モンテディオ山形強化部スタッフ)
・Diego Souza(現ブラジル「Taboãoda Serra」U19コーチ)」※選手側仲介
ここ数年は選手との新規契約は控えているようだが
他仲介人の傾向の一つ、若手中心にクライアント入りを増やしているかもしれない。
どちらにしろ今後のJリーグ移籍市場でも重要な人物の一人なのは
言うまでもない。
「(20-087)櫻井 滋規」
弁護士と税理士両方こなせるエリート。
なので法務全般だけでなく経営コンサルティング関係も相談を受ける事が出来るそうだ。休日、夜間も対応可能とも。
選手の仲介実績は今のところなし。
HPにJFA仲介人と明記されていない。何か都合が悪いことでもあるのだろうか?
「(20-143)櫻井 康史」
東京都にある「晴海パートナーズ法律事務所」所属の弁護士。
主に企業再建、M&A案件、企業法務案件等を取り合っている。
Jクラブとの接点は不明だが監査役として訪れてアドバイス等をしているのだろうか?
「(20-161)皆川 茂基」
東京都「新幸総合法律事務所」に所属する弁護士で
企業法務全般、訴訟等の紛争解決等を業務としてこなしている。
アパレル等を経営している「株式会社ブエナビスタ」のCSR活動の一つ
2018年9月に行われた栃木SC戦のエキシビションマッチにおいて
少なくともwin-winな関係が成立していたのは確かだ。
「(20-171)早乙女 朋宏」
いくつかの弁護士法人に在籍し現在の「AND綜合法律事務所」で働いている。
http://and-lawoffice.com/%e6%89%80%e5%b1%9e%e5%bc%81%e8%ad%b7%e5%a3%ab/
主にスポーツ法務、会社法務全般、そして外国人案件も取り合っている。
毎年Jリーグに外国からやってくる助っ人のトラブルに立ち会った経験があるかもね。
「(20-198)五十部 紀英」
「弁護士法人アドバンス」といかにも名前がカッコイイww。
弁護士だけでなく税理士、行政書士、社会保険労務士ともうパーフェクトとして言いようがいないくらいエリート。
活動実績も豊富でサッカーだけでなく日本プロ野球選手会の公認代理人やスポーツクラブの監査役、会社の代表取締役等様々。
選手、クラブの仲介実績はないにしても
スポーツ界全般の影響力は思った以上に大きい。
「(20-214)冨樫 剛」
「東京フレックス法律事務所」とカタカナが気になる所に弁護士として活動している。惣菜メーカー買収、ゲーム制作会社売却等のM&A、地方百貨店の構造改革支援等といった事業再生をこなしている。
また彼ではないが他弁護士メンバーが何冊か出版している。
「(20-247)皆川 克正」
写真を見る限り
目がキリっとして頼り甲斐があるような印象ww。
学生時代にアメリカ留学を経験があり大手企業でM&A、ファイナンス案件をこなし弁護士へ転身。国際取引法務や知的財産権法務等を得意分野とし、英語能力がTOEIC955点。某会社の監査役、日本プロ野球選手会公認代理人としても活動している。
「(20-253)藤藪 貴治」
佐賀県で活動している弁護士。
↑トップHPからJFA仲介人と明記していてサッカーを全面に押し出しているのが分かる。サッカーが好きなんだな。
彼自身のブログも掲載しておりヴェルスパ大分FCやギラヴァンツ北九州に挨拶いったことが書かれている。興味ある方は読んでみてはいかがでしょうか?
「(20-273)田中 尚幸」
弁護士でありながら「一般社団法人スポーツ キャリア アドバイザーズ」の代表理事として活動している。
この社団法人は主にチーム内のトラブル解決やセカンドキャリア支援等を扱い
移籍交渉も行うそうだ。またコラムには高校部活動の指導者パワハラについて等興味深い記事が書かれている。
「(20-280)稲垣 弘則」
FIBA公認エージェントとしての一面も持つ秀才。
バスケ専門の代理人は何人か日本にはいるが
サッカー兼任は珍しい。敢えて挙げるとすれば
「㈱ジャパン・スポーツ・マーケティング」くらいか…。
顔を見る限り
まだ若そうなので将来化けるかもしれない。
「(20-293)泉 智之」
徳島県に自らの事務所を持つ弁護士。
交通事故、遺産相続等を扱っている。過去にセミナーを開催したりNPO法人にも参加している。
サッカーが好きかと思ったら野球だったりと
なんで仲介人になろうと思ったのかますます理由は分からなかった。
まとめ(考察)
選手自身と契約してクラブと仲介している弁護士は宮地祐樹氏くらいで
他者は何故仲介人に登録して活動しているのかがハッキリしない。
意外にプロ野球公認代理人が何人かいたこと。
藤藪貴治氏がクラブ「佐賀LIXIL FC」の仲介人になっているくらいだ。
もしかすると公表されていないだけで既に上記のようにどこかの仲介人になっているかもしれない。
今後も弁護士が仲介人に登録する傾向が徐々に増えていくだろう。
早く2019年度仲介人取引一覧が拝見した~~い。
コメント