クラブとエージェントとの関係性(ファーレン長崎/2020夏編)

クラブとエージェントとの関係性

電気家電で有名な「ジャパネットたかた」がメインスポンサーに入ったことで話題になった「ファーレン長崎」。

J2へ舞台を移したにも関わらず在籍している選手達はJ1でも通用する強者が多い。

その秘密は何か?

今回は「クラブとエージェントとの関係性」シリーズ初のJ2クラブ「ファーレン長崎」のエージェント(代理人)を紐解いていく。

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のど飴 ✖ 偏りなし ✖ メッシ

監督:手倉森 誠⇒なし?

GK:富澤 雅也⇒藤田 邦広(JPN) ※UDN
GK:徳重 健太⇒奥出 真士(JPN) ※R4SE
GK:髙木和 徹⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ
GK:古賀 貴大⇒なし?

DF:江川 湧清⇒なし?
DF:Freire⇒Mauricio Nassif(BRA)? ※Agencia 90 Minutos
DF:二見 宏志⇒佐久間 清次(JPN) ※eAMA
DF:鹿山 拓真⇒今時 靖(JPN) ※eAMA
DF:徳永 悠平⇒武井 択也(JPN) ※IMAGENT
DF:角田 誠⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:亀川 諒史⇒吉見 潤(JPN) ※ジェイプランニング
DF:加藤 聖⇒なし?
DF:庄司 朋乃也⇒新井場 徹(JPN) ※TODER

MF:氣田 亮真⇒石田 博行(JPN) ※ODOROKI
MF:秋野 央樹⇒なし?
MF:新里 涼⇒段家 卓也(JPN) ※UDN
MF:磯村 亮太⇒高木 泰裕(JPN) ※JSP
MF:加藤 大⇒宮田 正志(JPN) ※マサコーポレーション
MF:Caio César⇒Eduardo Uram(BRA)/稲川朝弘 クラブ側仲介
MF:Luan⇒Beto Rappa(BRA?)/橋本 幸一(JPN) ※クラブ側仲介
MF:米田 隼也⇒久米 宏典(JPN) ※フットステージ
MF:大竹 洋平⇒高木 泰裕(JPN) ※JSP
MF:名倉 巧⇒石田 博行(JPN) ※ODOROKI

FW:毎熊 晟矢⇒なし?
FW:植中 朝日⇒なし?
FW:Víctor Ibarbo⇒Riccardo Calleri?(ITA)
FW:吉岡 雅和⇒今時 靖(JPN) ※eAMA
FW:澤田 崇⇒木村 精孝(JPN) ※KKSスポーツマネージメント
FW:玉田 圭司⇒中澤 聡太(JPN) ※JSP
FW:富樫 敬真⇒今井 健策(JPN) ※フットバリューアジア
FW:畑 潤基⇒なし?

参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2019.pdf

eAMAの影響が大きい
外国人獲得に偏りがあまりない
メッシの父と関係を持つ今井健策



過去に大物監督を連れてきた実績も

eAMA – スポーツに関わるビジネスをトータルに行う総合スポーツ企業

あまり聞いたことない事務所だなと感じた方もいらっしゃるかもしれないがeAMA(イーマ)はJリーグ創立から長きに渡り国内のみならず海外から大物選手、監督を入団させる実績を持っている。

例えばガンバ大阪でプレイしたカメルーン代表「Patrick Mboma」や横浜FC、アビスパ福岡に在籍した元西ドイツ代表「Pierre Littbarski」等といった世界的にもトップレベルと謳われたレジェンドを日本に来日させている。

監督ではイングランド「Arsenal」等を指揮したフランス人「Arsène Wenger」、名古屋グランパス時代、”ピクシー”という愛称で親しまれた「Dragan Stojković」、極めつけては浦和レッズに色んなインパクトを残した「Željko Petrović」等を担当した。

現在はUDNやShuma等の台頭、各クラブ事情等もあり近年はあまり裏方で話題になることが少なくなっている印象あるが日本国内で活躍するJ選手と契約している。

「(067)今時 靖」

・吉岡 雅和⇒ファーレン長崎
・鹿山 拓真⇒ファーレン長崎
・ノリエガ エリック⇒町田ゼルビア ※クラブ側仲介

「(081)佐久間 清次」
・永井 謙佑⇒FC東京 ※クラブ側仲介
・二見 宏志⇒ファーレン長崎
・松原 健⇒横浜Fマリノス
・圍 謙太朗⇒松本山雅FC
・原川 力⇒サガン鳥栖

等計23人担当

参照:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2019.pdf

同じブラジル人でも事務所が違うと評価が変わる

昨シーズン途中から加入した「Caio César(カイオ セザール)」と今季ブラジル「Atlético Mineiro」から完全移籍した「Luan」。2人とも別の人物からの交渉が行われている。

前者は、このブログでも何度も紹介している「(20-064) 稲川 朝弘」。

株式会社スポーツ ソリューション インターナショナル|Sports Solution INT'L Inc.
プロサッカー選手の代理人業務をメインとした株式会社スポーツ・ソリューション インターナショナルのウェブサイトです。数多くの選手が所属し活躍をしています。

ブラジル内に様々なコネクションがある中で稲川氏が長年のパートナーとして「BRAZIL SOCCER SPORTS MANAGEMENT」のEduardo Uram 」を非常に好いている印象だ。所有している選手は過去Jリーグでプレイするケースが非常に多い。

例にあげると北海道コンサドーレ札幌「Lucas Fernandes(ルーカス フェルナンデス」やサンフレッチェ広島「Rhayner(ハイネル)」等。

毎年新規でJクラブへやってくるブラジル人の大半が、この事務所出身である。具体的な選定は不明だが年棒面も含めて異国に適応できる選手を見極めているのだろうか?

次に後者「(20-090)橋本 幸一」である。

橋本氏も稲川氏同様Jリーグ創立から深く関わっているエージェントである。
ただどういったわけかブラジル人が問題を起こしたり不満を”おもらし”してチームを抜けるといった事が何件か存在する。

例えば2016年、元横浜Fマリノスに完全移籍で加入したブラジル人「Kayke」。彼は橋本氏とパートナー「Demetrios montanini」に協力してもらったのだが練習に遅刻するわ、規律違反を起こす等でフロント、サポーターからも心が離れていき結局退団した。

現在Luanはホームシックにかかっているという噂が流れている。というのもインスタ?で奥さんが母国ブラジルへ帰りたがっている話しである。生活面に問題があるのか?フロントからのサポートに不満があるのか?。現時点ではハッキリしていないがLuanファミリーが何かしらのSOSを発しているのは間違いない。

因みに2015~2019年までの支払い金額をグラフで表すと


2015年:2,364,835円
2016年~2018年:0円

2019年:85,879,616円(全クラブ仲介人報酬支払いランキング 第2位)

参考:http://www.jfa.jp/football_family/intermediary/
取引情報の公表⇒登録選手/加盟クラブが支払った2015年度~2019年度の仲介人報酬(PDF)

これは払い過ぎすぎじゃないか?

メッシの日本番組出演は全て今井まで

Foot Value Asia

4歳年上の兄”今井裕介(JSMで活動するあの”Imai san”のいいのかな?)を持つ
(20-018 今井 健策」は日本に住んでおらず主にオランダで活動している。

ロサンゼルスの大学卒業後、アルゼンチンへ指導者修行。そこでアルゼンチンサッカー監督協会(ATFA)でジュニア世代のライセンス取得。メッシの父(Horge Messi)とは現地人気サッカー番組司会者「Ramiro Sanchez(ラミーロ・サンチェス)」との交流で知り合ったらしい。

息子「Lionel Messi(リオネル メッシ)」関連の仕事のオファーは日本の場合、今井氏を通し最終的な判断はHorge氏に委ねられている。つまりメッシが日本番組に出演できるのは今井氏がいればこそなのだ。

長崎に話を戻すと今井氏は横浜Fマリノス時代から「富樫敬真」を長年担当している。アメリカという共通点が関係しているかもしれない。また噂によるとロシアへ旅立った「橋本拳人」も最近クライアントになったらしい。Transfermarkt上のソースなので写真、記事等は発見されていないの。これはあくまで噂レベルで留めてほしい。

強化体制について

長年長崎に務めていた「竹村栄哉」がベガルタ仙台へ異動となり元浦和レッズ「山道守彦」も京都サンガFC強化部長就任するなど一年おきに人事が変わっている。そんな中、2019年11月に元サガン鳥栖強化育成本部長「竹元義幸」が強化部長に就任している。

2020年9月6日時点で順位が1位をキープできているのも、ある程度評価しても良さそうだが
年末になってくると強化部長が変わるってことはないよね?

今後の補強プランはあるのか?

大怪我で選手が離脱する以外、大型補強するとは考えにくい。問題は来シーズン以降。

V・ファーレン長崎 売上/利益/業績推移の決算グラフで経営分析 2022
数字のみの財務諸表をグラフに変換。売上、利益、総資産、内部留保を同じ縮尺で並べて、かんたんに決算を確認できます。長崎県に本拠地を置くJリーグクラブ、V・ファーレン長崎、業績の推移や財務を紹介。

まずコロナの影響でスタジアム入場収入が激減しスポンサーも何社か降りる可能性も否定出来ない。メインスポンサー「ジャパネットたかた」の昨年の財務諸表を見る限り、
まだ大丈夫だろうと信じたい。

修正するとすれば上記のグラフで分かるとおり報酬支払い金額が約9千万円とJ2では有り得ない数字を叩き込んでいる。恐らくLuanの獲得で多く消費した可能性が高く、仮にJ1昇格が決まったとしても必ずメスを入れなければならないだろう。

~~終わり~~

追加情報(10/28)

追加情報(11/20)

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コメント

  1. […] 注目はクラブ側がエージェントに報酬として支払う金額が約1000万円越えである。特にJ2で戦っていた16年度に関しては2000万円と高額をたたき出している。V・ファーレン長崎のように大口スポンサーが「セイコーエプソン株式会社」が付いているから支払うことが可能なのか?もしくは選手、エージェント側が高い報酬額を要求していたからなのか? […]