仲介人制度になって以降、選手側が自身の海外クラブでのプレイ願望等を理由にエージェント(代理人)を契約(変更)するケースが世界中で頻繁に行われるようになった。
それによって選手キャリアが大きく変化を与える出来事である。
今回は”欧州で実際に行われた事件(過去)“と”2020年9月までに選手のエージェントとの契約した最新情報(未来)“をJリーグ関連を含めて御紹介する~~。
有名な選手であればあるほどインパクトは強い
エージェントを変更することで移籍市場に変化があった例は過去にあったのか?
遡ること2011年7月、「PSG」のフランス代表「Blaise Matuidi」獲得というニュースが流れた。
サポーターからは的確な判断だの、中盤が厚くなるだの、前向き意見が多かった中で裏方ではドロドロな展開が行っていた。
この移籍の中心となったのは80年代から90年代に「Marseille」でSDを務めていた経緯を持つフランス人「Jean Pirre Bernes」。そもそも最初からMatuidiのエージェントではない。名前は「Étienne Mendy」。Bernesは自分の利権、思惑の為にMatuidiにÉtienneとの契約を切るように口説いたのだ。結局2人の契約は破棄しMatuidiはBernesのクライアントとなり「PSG」移籍にまでこじつけるのである。
のちにBernesは現在のMatuidiのエージェントである「Mino Raiola」と契約での金銭面で対立することになる。
このように双方の不一致で解消する場合もあれば”他エージェント側”が選手を説得して裏切らせるといったまるでドラマみたいなことが存在するのだ。
では日本ではどうなのか?
皆さんもあの移籍には驚いたのではないだろうか?
2018年6月、元日本代表「大久保嘉人」ジュビロ磐田へ完全移籍。
この頃の大久保は理由は不明だが長年「ジェブ(JEB)」との契約を解消し、新たなに関西クラブと濃いパイプを持つ「JSP」と結んでいた背景があった。
緊急ニュースです
関西クラブにコネのある「JSP」が
川崎に復帰した大久保嘉人と新規契約を結んでいた模様https://t.co/98OEAaBsIL事務所の移籍を目の当たりにしました#jleague #fctokyo #frontale #FC東京 #川崎フロンターレ pic.twitter.com/4LSTO685In
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) March 28, 2018
たった短期間でクラブ先が決まってしまうのは勿論、大久保の能力が評価されたことも関係しているがエージェントのコネクション等によってキャリアが大きく変化する出来事の一つと言える。
Raphaël Varane(ヴァラン)⇒Base Soccer Agency
クライアント契約情報
レアルマドリー「Raphaël Varane」が
吉田等が在籍「Base Soccer Agency」と契約した模様一年前までフランス人「Bruno Satin」が担当してたらしいけど最近まで肉親の誰かがうけもっていたのかな?#realmadrid #レアル・マドリー pic.twitter.com/qjWVliSZCd
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) September 7, 2020
スペイン名門「Real Madrid」センターバックで輝かしい実績を残したフランス代表「Raphaël Varane」。誰もが順風満帆で思えたが2020年9月に世界的にも有名な「Base Soccer Agency」と契約を交わしたと発表された。
確かにメッシとバルセロナ首脳陣との対立や数年前にクリスティアーノ・ロナウドの「Real Madrid」退団等スペインリーグは日々残念な問題が流れている中、Varane自身、スペイン誌「as」によると何回のタイミングでチームを抜ける可能性があったという。
もしかすると毎年リーガ優勝するプレッシャーに耐えられなくなり新たなチーム、国でプレイしたい気持ち上の判断かもしれない。因みにVaraneは去年あたりまでフランス人「Bruno Satin」というエージェントと契約していた。
前田直輝⇒SARCLE
クライアント契約情報
名古屋グランパスでプレイしている「前田直輝」が
関東クラブと親しい「SARCLE」と契約した模様https://t.co/B2bpt8BN7M※「(20-064)稲川朝弘」から仲介人変更?#grampus #名古屋グランパス pic.twitter.com/8BvXF9mAsU
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) August 18, 2020
名古屋グランパスでイタリア人「Massimo Ficcadenti」指揮の元、プレイしている前田直輝。
長年「(20-064)稲川朝弘」に交渉してもらっていた間柄だったが2020年8月頃に関東Jクラブと交流が深い「SARCLE」が公式HPで確認。
理由は当然ニュース等には流れてこないので正確な答えを導くのは難しいが前田自身、海外でプレイしたいという思いからドイツ等にコネクションを持つ「SARCLE」へ変更を決断したのだろうか?
「長谷川 アーリア ジャスール」も在籍しているので紹介してもらったということも考えられる。
日本も例外ではないことがお分かり頂けただろうか?
浦田樹⇒JGS Management(コロンビア)
クライアント契約情報
ジェフ千葉でプレイしている「浦田樹」が
コロンビアに本社をおく「JGS Management」と
契約した模様
※「(20-078)大野 祐介 」から仲介人変更担当すると思われるのは日本支部に所属
「(20-294) 小林 徹 」#jefu #ジェフ千葉 pic.twitter.com/3fOkby1Nqb— jun jun@im not agent (@junjunjun351) July 16, 2020
ジェフ千葉、ギラヴァンツ北九州を経てウクライナ「Zorya Lugansk」でプレイしていた「浦田樹」。このあたりまでは最近アジアの活動が目立つ「(20-078)大野 祐介 」が担当していたが今年初夏頃にコロンビア系「JGS Management」という事務所に変更した。印象的なのは日本支部が存在しJFA仲介人リストに登録していた「(20-294) 小林 徹」がクライアント契約に立ち会った事。
そして浦田がのちにプレイすることになるクロアチア渡航時も帯同していたことも写真で残されている。
この出会いが今後どうなっていくは誰にも分からない。
Juan Esnáider(フアン エスナイデル)⇒フリー
最後に出会いもあれば別れもある。そんな例も一つ。
クライアント契約情報
ジェフ千葉監督解任後も
事務所「SARCLE」に身を置いていたアルゼンチン人「Juan Esnáider」が
ついに見切りを切られた模様https://t.co/8fRYtw5gNmさようなら
コロナ明け後、日本観光においでよ#jefu #ジェフ千葉 pic.twitter.com/nJzphiAcbI— jun jun@im not agent (@junjunjun351) August 27, 2020
毎年日本へ復帰する噂が絶えなかったアルゼンチン人「Juan Esnáider」。それもそのはず、ジェフ千葉から解任後も「SARCLE」の契約が残っていたらしくHPから彼の顔が消えることがなかった。
そして最近ついに見切りを切られる形で抹消されていた。
そもそも何故EsnáiderがSARCLE陣営陣と出会ったのかが全く不明。
元々「Marco Kirdemir」というエージェントのクライアントだったらしいのだが……。
何はともあれ、もし機会があれば日本にまた来て欲しい。その気持ちはJリーグファン一同はそう思っているに違いないw。
~~終わり~~
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