積極的に選手補強を敢行し、新たにシーズンを迎えたがコロナウイルス陽性による離脱等により、タイトル獲得に繋げることが叶わなかった。それでも長谷川監督の手腕が評価され、来年も指揮を執ることが発表された。
しかし、AFCチャンピオンズリーグのドーピング検査で禁止物質が検出され、今後4年間の出場停止が科せられるポーランド代表「ヤクブ シュヴィルツォク(Jakub Świerczok)」暗雲が立ち込めている。彼らを支えるエージェント(代理人)の実態を調べた全てを公開する。
JSP × ヤクブ × イマージェント
クラブスペシャルフェロー:楢崎 正剛⇒? ※JSM
アカデミーダイレクター:山口 素弘⇒奥出 真士(JPN) ※R4SE監督:長谷川 健太⇒?
Gk:Mitchell Langerak⇒Micallef-Grimaud John(AUS) /稲川 朝弘 ※クラブ側仲介
GK:武田 洋平⇒高木 泰裕(JPN) ※JSP
GK:渋谷 飛翔⇒大野 祐介(JPN) ※アスリートプラス
GK:東 ジョン⇒なしDF:中谷 進之介⇒西澤 明訓(JPN) ※JSP
DF:丸山 祐市⇒馬淵 雄紀(JPN) ※イマージェント/20年度まで武井 拓也が担当
DF:Tiago Pagnussat⇒Marcelo Sant Ana?(BRA) 西真田 佳典 クラブ側仲介
DF:藤井 陽也⇒坂田 大輔(JPN) ※スポーツコンサルティングジャパン
DF:吉田 晃⇒? ※フットステージ
DF:吉田 豊⇒なし? ※16年度まで吉﨑 博文が担当
DF:河面 旺成⇒植木 竜介(JPN) ※20年度まで横路 智幸が担当
DF:宮原 和也⇒? ※元稲川朝弘、新井場 徹が担当
DF:森下 龍矢⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
DF:成瀬 竣平⇒奥出 真士(JPN) ※R4SEMF:甲田 英將⇒なし?
MF:稲垣 祥⇒吉見 潤(JPN) ※ジェイプランニング
MF:米本 拓司⇒佃 ロベルト(JPN) ※スポーツコンサルティングジャパン
MF:Léo Silva⇒Candido Neto(BRA)等/西真田 佳典 ※クラブ側仲介
MF:吉田 温紀⇒奥出 真士(JPN) ※R4SE
MF:長澤 和輝⇒秋山 祐輔(JPN) ※SARCLE
MF:石田 凌太郎⇒馬淵 雄紀(JPN) ※イマージェント/20年度まで武井 拓也が担当
MF:酒井 宣福⇒藤田 邦広(JPN) ※UDN /20年度まで坂井 充隆が担当
MF:阿部 浩之⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
MF:仙頭 啓矢⇒髙田 敏志?/田邊 伸明?
MF:内田 宅哉⇒? ※CAA BASEFW:豊田 晃大⇒なし?
FW:相馬 勇紀⇒佃 ロベルト(JPN) ※スポーツコンサルティングジャパン
FW:齋藤 学⇒佃 ロベルト(JPN) ※スポーツコンサルティングジャパン
FW:Mateus⇒Antônio Fernando Garrido(BRA)/稲川朝弘 ※クラブ側仲介なし
FW:柿谷 曜一朗⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
FW:Jakub Swierczok⇒Jaroslaw Kolakowski/西真田 祥志 ※クラブ側仲介
FW:金崎 夢生⇒なし?赤文字:新加入
青文字:退団参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2021.pdf?0921
・昨年度と同じく外国人選手獲得も含めてJSPの影響あり。
・ヤクブ獲得があったにもかかわらず、意外にも2000万円に抑える。
・事務所内でエージェント同士でクライアントを入れ替えている?
エージェントによる若手接触
日本人選手は勿論、外国人獲得に関しても名古屋として影響力を増している「ジャパン・スポーツ・プロモーション(JSP)」。昨季までプレイしていたクライアント「木本 恭生(※現FC東京)」、「阿部 浩之(※現湘南ベルマーレ)」が退団したが残りの柿本、森下等4人が在籍している状況だ。
のちに紹介する外国人獲得もJSPによる取引が大半を占めているので、ここ数年で名古屋との関係性が変わってきていることは明白だ。
気になったのは近年でも各Jクラブの若手とエージェントが契約するケースが増えているにもかかわらず、名古屋では調べた限りでは「吉田 温紀」とFCマルヤス岡崎へ期限付き移籍している「吉田 晃」のみ。
クライアント契約情報
J選手を多くマネジメントしている
「フットステージ」が新たなクライアントとして
・吉長 真優 #jubilo
・吉田 晃 #grampus #FCマルヤス岡崎と契約した模様https://t.co/7NGpdkG6Ej#ジュビロ磐田 #名古屋グランパス pic.twitter.com/vZgmHomqsp
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) September 20, 2022
来期以降、各クラブの方針によるがユースからトップ昇格してくる若手に今後もエージェントが接触してくることが増えてくると予想される。
ヤクブ獲得の裏側
2015年:4,488,400円
(高木 泰裕⇒LEE Seung-Hee “選手契約に関する交渉”)2016年:8,474,278円
(西真田 佳典⇒Ha Dae-sung “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Gustavo “選手契約及び移籍合意に関する交渉” 相手先:Esporte Clube Bahia)2017年:0円
2018年:0円2019年:55,992,980円
(稲川 朝弘⇒Mitchell Langerak “選手契約の交渉” 計2回)
(稲川 朝弘⇒Jô “移籍合意及び選手契約の交渉” 相手先:SC Corinthians)
(稲川 朝弘⇒Willian Rocha “移籍合意及び選手契約の交渉” 相手先:Tombense)2020年:11,275,650円
(西真田 佳典⇒呉 宰碩 “移籍合意及び選手契約の交渉” 相手先:ガンバ大阪)
(稲川 朝弘⇒Mitchell Langerak “選手契約の交渉” )2021年:21,737,240円
(西真田 佳典⇒Hugo Leonardo Silva Serejo “選手契約の交渉” )
(西真田 佳典⇒パグヌサット チアゴ “選手契約の交渉” )
(西真田 祥志⇒Swierczok Jakub Jan “移籍合意及び選手契約の交渉” 相手先:Piast Gliwice)
(稲川 朝弘⇒Mitchell Langerak “選手契約の交渉” )
ここ数年でJSP中心に海外選手について仲介するような流れになっているのが分かる。
例えばセレッソ大阪から期限付き移籍で獲得したブラジル人「チアゴ パグヌサット(Tiago Pagnussat)」。インスタグラムによるとパートナーで元エージェントでセレッソのチーム統括部長「梶野 智」の友人である「(22-330)Brito Fernando」がチアゴ側のエージェンシー「Footway」と取引を完了させたとコメントしている。そこから両クラブの仲介をJSPが上手くまとめただろう。
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他の取引で注目はポーランド人「ヤクブ シュヴィルツォク(Jakub Swierczok)」について西真田 佳典氏のご親族?(息子?)である「(22-058)西真田 祥志」が交渉したようだ。
西真田 祥志氏は欧州にコネクションがあるようで16年度に元FC岐阜「シシーニョ(Sisinio)」について関与している。また日本代表「西村 拓真」がロシアに向かう際も一緒に同行しているらしき写真もある。
なるほどね
名古屋「Jakub Świerczok」を連れてきたのってあの人なんだね、たぶん
事務所はポーランド系「KFM | Football Managament」カメラ目線のおじさんがCEO「Jaroslaw Kolakowski」と
思われる#nagoya #名古屋グランパス pic.twitter.com/nB9KiN57eD— jun jun@im not agent (@junjunjun351) November 11, 2021
のちにヤクブはドーピング検査で陽性と検出されたことで4年間の活動停止がアジアサッカー協会(AFC)から受けることになるが、このことについて西真田 祥志氏が所属している”JSP”とヤクブ自身と契約している”KFM”は何もコメントしていない(既に両者は関係を解消している可能性あり)。
事務所内でのクライアント入れ替え
ここ数年間「(22-006)馬淵 雄紀」は過去の資料を閲覧する限り、仲介についてあまり関与していないとあるが21年度から元Jリーガー「(22-189)武井 択也」から全員とは言わないが、かなりの人数クライアントを譲り受けるような形でクラブと取引をしている。
まとめてみると
~~武井 択也(20年度仲介取引)~~
・蜂須賀 孝治 ※ベガルタ仙台
・上原 力也 ※ベガルタ仙台⇒ジュビロ磐田
・岩武 克弥 ※横浜FC
・袴田 裕太郎 ※横浜FC⇒ジュビロ磐田
・草野 侑己 ※横浜FC
・石田 凌太郎 ※名古屋グランパス
・丸山 祐市 ※名古屋グランパス
・西谷 和希 ※徳島ヴォルティス
・鈴木 大誠 ※徳島ヴォルティス
・田邉 草民 ※アビスパ福岡
・岡﨑 建哉 ※モンテディオ山形
・藤嶋 栄介 ※モンテディオ山形
・牲川 歩見 ※水戸ホーリーホック⇒浦和レッズ
・矢野 貴章 ※栃木SC
・翁長 聖 ※大宮アルディージャ
・高橋 祥平 ※FC町田ゼルビア
・井出 遥也 ※東京ヴェルディ
・下川 陽太 ※松本山雅FC
・米原 秀亮 ※松本山雅FC
・ロメロ フランク ※アルビレックス新潟⇒鹿児島ユナイテッドFC
・山田 元気 ※レノファ山口FC
・岡本 昌弘 ※愛媛FC⇒サガン鳥栖
・田中 裕人 ※愛媛FC
・志村 滉 ※ギラヴァンツ北九州
・鈴木 大誠 ※FC琉球⇒愛媛FC
・岡 佳樹 ※ヴァンラーレ八戸フットボールクラブ
・林堂 眞 ※カターレ富山
・谷口 智紀 ※ガイナーレ鳥取
・黒木 晃平 ※ロアッソ熊本
・飯田 真輝 ※奈良クラブ↓
「黄色マーカー」は21年度から「(22-006)馬淵 雄紀」が担当参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2020.pdf
フットボールエージェント制度フットボールエージェント制度についての紹介や、仲介人の登録方法、選手、監督・コーチ等の関係者への情報、年度別取引情報の公表を行っています。
何故このような現象が起こったのかは不明だが、何かしらの理由があると思われる。
因みに馬淵氏が「スポジョバ」でエージェントについてインタビューを受けた記事が掲載されているので興味ある方は覗いてみてみよう。
既に補強戦争は始まっている
3期連続債務超過により、下部リーグでの降格の可能性が高まりつつある。人件費を昨年よりも約17%抑えることに成功しているが、まだまだ経営改善が必要である。
一方で既に補強に関する情報も流れており、名古屋がJ2ヴァンフォーレ甲府で視野が広く、ビルドアップ等を得意をしている「山田 陸」の獲得を狙っている報道が流れている。
山田が所属している世界的にも有名な「CAA BASE」は各クラブに偏りがなく、強いパイプを持つエージェンシーなので最終的にどこに転んでいくか全く予想できない。
まだリーグ戦が終了して日が浅いので、まだまだこれから移籍報道が一気に流れ出すので、ゆっくり考察していこう。
~~終わり~~
コメント
[…] このあたりに興味のあるひとは、junjunさんのブログを読むとよいでしょう。クラブとエージェントとの関係性(名古屋グランパス/2022年編) […]