2021年6月9日、天皇杯ホンダFC戦を最後にチームを退団し、スコットランド「セルティック(Celtic)」監督に就任した「アンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)」。
暫定監督としてアカデミーダイレクターだった「松永英機」が就任しているが、近いうちに後任が発表されるだろう。
今回は横浜Fマリノス次期監督を予想し、過去に指揮していた方々のエージェント(代理人)について触れながら解説していく。
Jリーグに到来した黒船エージェント会社
横浜Fマリノスとの契約を更新した「Ange Postecoglou」
彼と結んでいる「Base Soccer Agency」関係者と同行していたようだ右はチェアマン「Leon Angel」、ハゲはディレクター「Frank Trimboli」
事の重要性を物語っている因みに吉田も在籍している#jleague #fmarinos #横浜Fマリノス pic.twitter.com/s75ark7A1P
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) November 11, 2019
↑引用ツイートの写真を確認する限り、吉田麻也、武藤嘉紀等といった日本人もクライアントとして在籍している「CAA BASE」チェアマン「Leon Angel(右)」とディレクター「Frank Trimboli(左)」が見える。
これはJリーグ制覇が決まる数日前に撮られたもの。恐らく契約更新にサインを行う場面と思われる。
因みに弊社には数多くのエージェントがいる中でFrank氏直々に携わるケースは滅多にない。
では今回のセルティック移籍事情について少し触れていく。
本命ではなかった就任劇
セルティックは第一候補としてポステコグルーにオファーしたわけではない。
ボーンマスでパスサッカー主体で指揮していた「エディ・ハウ(0Eddie Howe)」が本命だった。
かつての監督だった「ブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)」に似ていたこともあり、後任として適しているとの判断が下された。しかし、交渉は失敗に終わった。
グラスゴーの巨人とハウの間の交渉が決裂した理由には、奥の部屋のスタッフや個人的な理由など、さまざまな要因があると考えられている。
OBからは残念の声が上がり、中村俊輔の同僚だった元スコットランド代表「ガリー・コールドウェル」は”大きな驚きだ”とコメントした。
セルティック最高経営責任者「Peter Lawwell」6月に引退し、ドミニク・マッケイ(Dominic McKay)が後任に就任したことや長年クラブを支えた「スコット ブラウン(Scott Brown)」退団が関係しているのだろうか?

因みにエディの事務所が大手「Wasser」所属であり、ライバルであるレンジャーズ監督である「スティーブン ジェラード(Steven George)」もクライアントでもある。
過去の財産、モンバルツのエージェント
HPによるとシティフットボールグループ(CFG)とそのグローバルスカウトネットワークがサポートする標準化された選択プロセスを通じて、契約に至ったとある。
https://www.f-marinos.com/en/news/detail/2014-12-16/01.php
エリックの友人であり、エージェントである女性「サンドロ ロビー(Sandra Roby」が担当。
彼女は2015年にフランスにて「PRO SPORTCONSEIL」を設立し、主に国内中心にマネジメント業を展開。
何故エリックのエージェントになったのか?インタビュー記事にて
エリク・モンバエルツは私の友人でした。それが彼の代理人になった理由であり、彼とマルク・レヴィ(ヘッドコーチ)に日本の横浜でサインインさせることができました。
参考:https://www.footdelles.com/profession-agente-de-joueurs-de-foot/
昌子 源(現:G大阪)フランス「トゥールーズ(Toulouse)」移籍も関与している。「(21-074)新井場 徹」とパートナーだったのだろうか?
元横浜FMの監督で現在の原点を再構築したと言われる
フランス人「Erick Mombaerts」現在はフランス系「Pro Sport Conseil – PSC」に所属している
注目は事務所のExecutive directorが女性「Sandra Roby 」であり横浜FM時も担当したと言われる
また昌子フランス移籍も担当は意外の意外#fmarinos pic.twitter.com/lqzyRs51SE
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) March 18, 2020
次の監督候補は誰だ?
ここからはSNS内で挙がっている監督についてエージェントに触れながら紹介していく。
リアム マニング(Liam Manning) ※Lommel SK
イギリス、ノリッジ出身35歳の若者。事務所はポステコグルーと同じ「CAA BASE」。
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CFGの一員であるアメリカ「ニューヨーク・シティFC(NYCFC)」でアカデミーディレクターに勤めていたマニングは2020年にCFGが当時買収したばかりだったベルギー「ロンメル SK」監督に就任した。
ユースレベル向上、スタッフのファーストチーム昇進等、彼のアメリカでの功績は評価された。NYCFCから離れることについて、マニングは
「確かに、私はNYCFCをそれほど早く去るとは思っていませんでした。ロンメルでのキャリアの次の段階に成長する機会は、私をシティフットボールグループの家族の中にとどめています。それは私が逃すことができなかったチャンスでした。」
とコメントした。
主に若手中心で構成されているロンメルで20/21シーズンで総合順位で3位と健闘している。

フランシスコ・ロドリゲス(Francisco Rodríguez) ※Girona FC
元プロ選手で20年6月に当時ジローナFC監督だった「Pep Lluís Martí」解任を受けて、後任として21年6月までの契約で就任した。
コパデルレイではベスト16という輝かしい結果を残している。
彼が所属しているのはバリャドリードでプレイしている「セルジ グアルディオラ(Sergi Guardiola)」等をクライアントとして持つスペイン系「JV SPORTS SL」である。
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クラブとの関係は比較的良く、過去にもクライアントを数人移籍させている。
・Jairo Izquierdo (現カディスCF) 2018年
・Alex Gallar Falguera(現FCカルタゲナ) 2019年
「JV SPORTS」は2007年、創立者の一人「Joaquin Vigueras」によって設立され、100人以上のクライアントを移籍成立させている。本社はムルシャにあり、マドリード、バルセロナ、コロンビアに事務所がある。ギリシャ、中東等にもコネクションを持っているという。
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クラブにはマンチェスターシティ監督「ペップ グアルディオラ」の実兄「ペレ グアルディオラ(Pere Guardiola)」が取締役会会長に勤めている。21年5月に自身がエージェントとして経営していた「MEDIA BASE SPORTS」を去る報道が流れたりとゴタゴタが続いている。

話をフランシスについて戻すとクラブとの契約は21年6月であり、満了が近づいている。今のところ、現地では去就について触れられていないのでマリノス監督後任のタイミングとしては充分ありえる。
アンドレ ヴィラス ボアス(André Villas Boas)
度々、日本で指揮したいとアピールしていたポルトガル人。2021年2月、フランス「オリンピック マルセイユ(OM)」を解任されて以降、現在フリー。
所属しているのは元横浜Fマリノス、北海道コンサドーレ札幌でプレイした「ウーゴ ヴィエイラ(Hugo Viera)」等をクライアントとしている「Proeleven」。
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日本市場をある程度把握しており、Jクラブとの実績もあるのでポステコグルーとの戦術にも近いので候補として申し分ない。
20年9月に日本企業「共同ピーアール」と日本でのマネジメント契約を果たす。Jリーグでは、こういった外国人と契約するケースは非常に珍しい。

ヴィラス=ボアスはコロナで未だに来日できていないのでポルトガル側スタッフが水面下で動いていたと考えられる。ウーゴ ヴィエイラの北海道コンサドーレ札幌も「Proeleven」側が関与していないらしいので日本人の誰かが動いているのか?
~~終わり~~
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