年々ベルギーでプレイする日本人が増えてきている。
この度ベルギーサッカー協会から”仲介人(エージェント)が選手、クラブ等と取引した実績データ”がPDF形式でアップされた。
今回は
膨大な取引数から日本人絡みのものをチョイスして紹介する。
伊東純也(柏レイソル⇒KRC Genk)
今年に入って試合の活躍が評価され完全移籍を果たした伊東純也。
元々伊東はJリーグ時代から代理人「(20-50)植木竜介」が担当し彼のパートナーと思われる「Interfootball Management」と協力して移籍に尽力した。
まず
伊東純也がゲンク移籍の写真どうやら
サポートしたのが「Interfootball Management Japan」のようだ元々
伊東は株式会社MYYK「(19-050)植木 竜介(左?)」のクライアントで
今回はIFM JAPANとの共同で実現したとインスタに書かれている#genk #reysol #KRCGenk pic.twitter.com/IekP1WxOzy— jun jun@im not agent (@junjunjun351) May 5, 2019
真ん中の外人は「IFM」の
ベルギー人「Andrés A. Gutiérrez Grueso」
今回の資料と
https://belgianfootball.s3.eu-central-1.amazonaws.com/s3fs-public/rbfa/docs/pdf/intermediaries/20200424_list_intermediaries.pdf
↑仲介リスト「INTERMED-BEL-00082」からイングランドに拠点を置く「AM2L」責任者でスペイン人「Amadeo RENGEL ROS」が関わっていたことが判明。
どうやら理由は不明だが”Amadeo”は以前「IFM」に在籍していたようだが2015年に会社を退職している?https://librebor.me/borme/empresa/interfootball-management/
また「IFM」にはマンチェスターCでプレイしている「David Silva」が在籍している事から以前神戸が獲得を狙ったという報道は売り込みの可能性が高い。
植田直通(鹿島アントラーズ⇒Cercle Brugge)
2018年に現クラブへ移籍した植田。
日本時代からお世話になっているのは大手事務所「Sarcle」である。
興味深いのは仲介人リストには「(INTERMED-BEL-00419) Ayaka HORIKOSHI」が同じ事務所で女性が関係していること。
事務所HPには一切彼女について書かれていない。謎に満ちている。
鹿島在籍時代は「(20-079)秋山祐輔」が担当しているので彼女とタッグでクラブと仲介したかもしれない。
小林祐希(Sportclub Heerenveen⇒KVRS Waasland-Sportkring-Beveren)
オランダで数年プレイしていた小林祐希。「Heerenveen」と交渉した仲介人が英国在住で加藤恒平、佐藤大介等を担当している宮原継享氏である。
宮原氏は数年前までFA(イングランドサッカー協会)仲介人に登録したことあり後ほど紹介するクライアント選手である森岡亮太のベルギー移籍も協力した人物である。
本題に入るが資料によると「AS 74 Soccer Management SRL(Smeets Axel)」が仲介したとある。
https://trendstop.levif.be/fr/detail/732623380/as-74-soccer-management.aspx
↑別サイトで検索すると設立日が2019年と比較的若く有限責任会社である。
「Smeets Axel」はアンダー代表歴を持つ元プロ選手で引退後は「Anderlecht」のスカウトを経て
仲介人となった人物。他取引にも数件あるようにクラブ側に信頼を置いていることが分かる。
となると宮原氏とSmeets氏は何らかの形で対面しパートナーとして協力、移籍を実現させたことになる。
だが2020年、小林はイタリア移籍の噂が浮上し仲介人が宮原氏ではないようだ。
「Kento Katayama(片山 堅仁)」。あまり馴染み無いで最初はピンとこなかったが調べてみると
「株式会社 LA DOCE」の取締役を務めているようだ。
片山氏に仲介実績があるのか確かめようがなくいわば皆無に近い。活動状況とすればアフリカ、スペイン等でジュニア向けの大会を企画等を行っているようだが肝心の小林と何処で出会い仲介人となったのかが不明である。
矢吹・ダニエル(ベガルタ仙台⇒STVV)
“矢吹”はシュミット・ダニエルの苗字である。
STVVに移籍したシュミット・ダニエル
今回の移籍したと思われるのは
吉田等が在籍している「Base Soccer Agency」チーム左端が吉田を担当している「Joel Pannick」
右端のハゲはヨーロッパ選手を仲介している「Zouhair Essikal」
もうひとりは「富永雄輔」?フサフサになってる #STVV #vegalta pic.twitter.com/8X2O4VXciz— jun jun@im not agent (@junjunjun351) July 20, 2019
元々”矢吹”は昨年まで「(19-056)坂井 充隆」に選手側として仲介してもらっていたようだが
http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/reward_2018.pdf
どのタイミングで変更したのかは不明だが吉田麻也等が在籍している世界的にも有名な
「Base Soccer Agency」のスタッフ入りした「(20-059)富永 雄輔」に変更。
上の参考ツイートを見る限り仲介人が関与している事が分かる。
※メガネの人物はクラブ社長「立石敬之」
その一人「Joel Pannick」は
吉田、武藤等日本人を担当しているようなので今回の”矢吹”へのサポートも富永とともに協力していくのだろう。
鈴木優磨(鹿島アントラーズ⇒STVV)
ベルギー移籍前も疑問点が何個かあった鈴木優麿。日本時代は「(19-068)遠藤 貴」がマネジメントしていた。今回の移籍は「Cherry Sports BVBA(Kristof Vandersmissen)」が仲介。
しかし、どのサイトを探しても遠藤とベルギー側の事務所との関連性に関する資料等が他に見つからなかったことが気がかかりだ。インスタにも写真もコメントも残っておらずパートナーなどうなのかも検討がつかない。
松原后(清水エスパルス⇒STVV)
Jリーグ2019年シーズン全試合フル出場を果たした松原后。
そんな彼が海外移籍を熱望し、ついに実現した。
まず清水在籍時、彼をマネジメントしていたのは「㈱eAMA」代表取締役
「(18-067)今時 靖」。現在も今時氏が移籍に関わったと断言できない点がある。
まず16~17年シーズンまで「KDNスポーツ(当時)」の「団野村」が担当し
(もしくは関根 圭祐氏)
15年は元KDN勤務の「小島一貴」が松原に付いていた(何故小島が会社を離れたのは不明)。
結局現在、松原がどの仲介人と直接契約しているかは調べる限り出てこなかった。JFA19年度仲介人取引一覧の発表を待つしかない。
本題に移る。クラブ側には「Euro Clubservices NV(Laureyssen Francis)」が仲介。
ただ問題はGoogleで調べてみても活動詳細が一切ヒットしなかった。
https://www.infobel.com/en/belgium/financial/vat/BE0453174397
会社情報を見る限り18年から急激に成長ようだが肝心の仲介実績が皆無。
数年前にベルギー人「Jules Van Cleemput」プロ契約に携わった以外、確認できなかった。
ハッキリしているのは自由移籍「Internatinal Transfer -out of contract」と明記していた。
三好 康児(川崎フロンターレ⇒Royal Antwerp F.C.)
三好と契約しているのは川崎時代と同じ「UDN SPORTS」の「(20-134)段家 卓也」であり「Antwerp」側でクラブと仲介したのも彼である。
ベルギー「Royal Antwerp F.C.」へ期限付き移籍する「三好 康児」
今回の移籍は
「UDN Sport」だけでなく
元横浜Fマリノスに在籍していたウーゴ等が在籍している「Proeleven」所属「Simão Coutinho」と
スポーツマネージャー「Joao Vilela」が関わっているようだ#jleague #frontale #fmarinos pic.twitter.com/A0ka8tOqOR— jun jun@im not agent (@junjunjun351) August 20, 2019
「Antwerp」と「UDN」はパートナーシップを結んでいたようで
その間を受け持つように「Proeleven」が参入した形だろうか?ウーゴが日本でプレイしている間に段家と「Proeleven」メンバーが近づいていたのだろうか?
因みに三好が完全移籍した時
「Proeleven」インスタではコメント無し。
森岡亮太(Waasl-Beveren⇒RSC Anderlecht)他1件
森岡が契約を結んでいるのは小林祐希と同じ「宮原継享」である。
ただ移籍に関わっていたのは別にある。
「Anderlecht」移籍時は「JVL consult BVBA」
「RSC Charleroi」へ期限付き移籍時は「CREATIVE & MANAGEMENT GROUP」代表でベルギーサッカー界では影響力がある「Mogi Bayat」である
前者は経営管理コンサルタントを事業として活動していること、19年6月頃に関係者が辞任した以外不透明だった。
後者はかなりの曲者で有力な選手を仲介した実績を持つが
18年にベルギーサッカー界を震撼させた大規模なマネーロンダリングが発覚し容疑者の一人として逮捕された。
結局、条件付きで保釈され現在も仲介人を続けている模様
宮原との接点が全く見当たらないが単に”mogi”が森岡のプレイを気に入ったのをきっかけに
移籍までサポートしてくれたのかもしれない。
天野純/小池龍太(⇒KSC Lokeren O VI)
最後は一緒に紹介。
というのも2人とも日本人「Kaminishizono Akira(上西園 彬)」という人物で
遠藤貴の事務所「ユニバーサルスポーツジャパン」に所属する仲介人である。
日本では大分に所属していた「川西翔太」や愛媛でプレイしていたオーストリア人「Mladen Jutrić」をクラブ側仲介で連れてきた実績等を持つ。
あまり表にはでてこないタイプではあるが今後の活躍に期待。
コメント
[…] 遠藤貴氏は欧州、アジア等といったコネクションが豊富であり、各Jクラブに選手を送り込んでいる。 また自身が所有している選手を部下と思われる「(20-019)上西園 彬」と連携してベルギー中心に活動している。詳細はこの記事を読むと理解できると思う。 […]
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[…] 過去の記事でも紹介したが彼らの中心で座っているタフガイが「Interfootball Management」に所属しているベルギー人「Andrés A. Gutiérrez Grueso」。彼の所属している事務所は元スペイン代表「David Silva」等をクライアントとして活動している(この時点で何かに気づくかしら?)。 […]
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