エージェント面から見た日本代表セルティック加入劇

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過去こんなことがあっただろうか?欧州クラブで同時加入で、しかも日本人3選手が。セルティック(Celtic)と言えば、元日本代表「中村俊輔」がかつて所属し、欧州チャンピオンズリーグで大活躍したクラブとして有名だが、あれから数十年前の話。この数年で日本人の欧州移籍がより加速した印象だが今回は何故彼らが選ばれたのか?

エージェント(代理人)面から彼らの移籍について考察してみよう。すると違う見方が現れるかもしれない。奥深くセルティックを調べる為、現選手メンバーのエージェントについても調査してみた。

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前田大然

スプリントを持ち前としている日本代表屈指のストライカー。セレッソ大阪OBでエージェントとして前田をマネジメントしていた「梶野智」が担当し、パートナーとともにポルトガル移籍をサポート。のちに梶野氏がセレッソ大阪チーム統括部長に就任を機にエージェント業から離れることとなる(仲介人規約でJクラブ所属者がエージェントになってはならない ※仲介人登録 第3条)。

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前田が横浜Fマリノスへ期限付き移籍する20年8月頃に大手「JEB ENTERTAINMENT」と契約を果たす。これは梶野氏が前田をJEB代表取締役「(21-091)田邊 伸明」に紹介したかどうかは詳細は分からない。

翌年に完全移籍が発表され、21シーズンは川崎フロンターレのレアンドロ・ダミアンと得点王を争う23ゴールをマークし、ストライカーとして覚醒する。年末には冒頭でも伝えた通り、セルティックへ期限付き移籍が発表された。

スコットランドに前田を担当している田邊氏が既に現地入りしているのだろうか?恐らく他のスタッフが代わりに帯同していると考えられる。JEBクライアントでFC東京からベルギー「KV Kortrijk」へ移籍した「渡辺 剛」の隣に取締役「(21-09) 一木 伸之」がいることから、この一連の流れからすると彼がKortrijk側と交渉していたと見られる。

また過去にも北川航也のオーストリア「SK Rapid Wien」移籍時もJEBエージェント「(21-092)仁科 佳子」と選手統括マネージャー「大沢 諒」がサッカー関係者と食事している写真が残されている。

このように今回もJEBスタッフの誰かが既に前田のサポートしている可能性が高い。

井手口陽介

ガンバ大阪の中盤ダイナモとしてプレイしていた元日本代表。

トップ昇格頃からスペイン「クルトゥラル・レオネサ」移籍までセレッソ大阪OBでエージェントとして活動している「(21-074)新井場 徹」と契約していたが現在は香川真司等が所属している「UDN」へ乗り換えている。

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近年「UDN」は日本のみならず、海外実績も着々と積んでおり、今では大手事務所として急成長を遂げている。またアーセナル「冨安 健洋」やウェストハム・ユナイテッド「長谷川 唯」も所属しており、徐々にクライアント数も増えている。

UDNインスタグラムでは渡欧直前のインタビュー動画が公開されている。

 

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ガンバ大阪時代から担当しているUDNスタッフ「(21-194)藤田 邦広」も同席しているかどうかは不明。こういった状況の場合、”エージェント同伴”と”単独”で移籍先に向かうケースあるが、今回はどちらなのか?

旗手怜央

172cmと小柄でありながら、当たり負けしないフィジカルで驚異的なボールキープが持ち味な選手。複数のポジションもこなすこともできる。順天堂大学から川崎フロンターレへ入団した20年からリーグ戦合計61試合出場し、10ゴールを記録。21年11月にはワールドカップアジア3次予選の日本代表にも選出されている。

エージェントである元日本代表で呂比須ワグナー義弟にあたる「(21-120)Alexandre Aki」は20年秋頃に契約し現在に至る。クライアントの殆どは母国であるブラジル人で構成されており、アルビレックス新潟ザスパクサツ群馬でプレイした「タンケ(Douglas Tanque)」も所属している。

現在メンバー表

ここでセルティックに所属している選手のエージェントについてまとめてみた。

~セルティック 選手エージェント一覧~

監督:Ange Postecoglou⇒Frank Trimboli(ENG)  ※CAA BASE
U18監督:Darren O’Dea⇒Alan Steele(SCO) ※DEADLINE DAY SOCCER GROUP

GK:Joe Hart⇒Jonathan Rogers?(ENG) ※Pitch International
GK:Vasilios Barkas⇒Emmanouil Legakis?(GRC) ※CJ PRONK MANAGEMENT
GK:Scott Bain⇒? ※Stellar Football
GK:Conor Hazard⇒Colin Murdock(ENG) ※Frank Trimboli が関与(CAA BASE)

DF:Christopher Jullien⇒? ※Classico Sports Management & SH Sports Management
DF:Carl Starfelt⇒Blash Hosseini(SWE) ※BHM SPORTS/CAA BASEがサポート
DF:Cameron Carter-Vickers⇒Leslie Fevrier(ENG) ※SPORTS EMPIRE GROUP
DF:Stephen Welsh⇒Alan Steele(SCO) ※DEADLINE DAY SOCCER GROUP
DF:Liam Scales⇒?
DF:Osaze Urhoghide⇒Ricky Pattenden?(ENG) ※Every Aspect Sports Management
DF:Greg Taylor⇒Jackie McNamara(SCO) ※Consilium Sports Group
DF:Boli Bolingoli⇒Daan Kramp?複数説あり ※Forza Sports Group & Agape d.o.o.
DF:Adam Montgomery⇒Elliott Smith(SCO) ※366 Group
DF:Josip Juranovic⇒? ※FSB – SPIELERBERATUNG GMBH?
DF:Anthony Ralston⇒? ※360 Sports Consultancy

MF:Ismaila Soro⇒? ※Unique Sports Group/21年夏頃までDudu Dahanが担当
MF:Nir Bitton⇒? ※Stellar Football
MF:Liam Shaw⇒Colin Pomford(ENG?) ※INTERLEX SPORT
MF:Callum McGregor⇒Jackie McNamara(SCO) ※Consilium Sports Group
MF:David Turnbull⇒? ※Pro Legal Group
MF:James McCarthy⇒Richard Citrin(ENG?) ※STORMSPORTSX
MF:旗手 怜央⇒Alexandre Aki(CBF) ※AKI&DESIDERIO SPORTS
MF:井手口 陽介⇒藤田 邦広(JPN) ※UDN
MF:Dane Murray⇒なし?
MF:James Forrest⇒David Baldwin(SCO?) ※Avid Sport/元BASEスタッフ
MF:Tom Rogic⇒Daniel Berman(?) ※Stellar Football?
MF:Ewan Henderson⇒Edward Jennings(?)

FW:古橋 亨梧⇒? ※SPORTS&LIFE
FW:Jota⇒Jorge Mendes(POR) ※Polaris Sports
FW:前田 大然⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
FW:Mikey Johnston⇒? ※CAA BASE
FW:Liel Abada⇒Dudu Dahan(ISR)
FW:Karamoko Dembélé⇒親戚?
FW:Albian Ajeti⇒Mario Weber(CHE) ※ESHA SPORTMARKETING
FW:Georgios Giakoumakis⇒Emmanouilidis Ioannis(GRC) ※WORD OF SPORTS
FW:Johnny Kenny⇒なし?

念のため、エージェント事務所のHP、インスタ一つ一つ調べてみたが日本側との接触はなかった。従来、日本人選手の海外移籍は大抵パートナーの協力が多く、SNSで情報を公開するケースがある。

改めて整理すると日本代表「吉田麻也」等が所属している「CAA BASE(以下BASE)」がチーム編成に影響を与えている。例えば21年7月に加入した「カール スタルフェルト(Carl starfelt)」はスウェーデンの事務所「BHM SPORTS」のクライアントだがBASEのインスタによると仲介をサポートしたといったコメントを写真付きで公開されている。

 

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また北アイルランド代表「Conor Hazard」に関しては、元々「Murdock Sports Group」という事務所のクライアントだが理由は不明だがBASE創立者でポステコグルーを担当している「Frank Trimboli」が交渉に参加していることがスコットランドサッカー協会が公開している仲介人取引一覧にて判明している。

第二の”STVV”となりうるのか?

近年は日本企業が欧州クラブを買収する等といったケースが増え続けており、その関係で日本人選手を獲得する流れも多い。

例えばベルギー「STVV(シント=トロイデン)」は17年11月にDMMグループが株式を一部取得した半年後に経営権を取得。CEOにFC東京等で強化部を歴任した「立石 敬之」が就任。今日まで獲得した日本人の数は何と14人。

また19年末、IT企業「f4samurai」が買収したポルトガル「União Desportiva Oliveirense」はアルビレックス新潟U18出身「小枇ランディ(現在はSB Castelo Brancoへ期限付き移籍中)」と「小野原 和哉(22年からツエーゲン金沢でプレイ)」獲得。

彼らはブラジル、トルコに事務所を構える「SHOW DE BOLA(SDB FOOTBALL)」を経営しているエージェント「(21-084)大坪 健太」のクライアントで仲介に参加。またOliveirense買収にも関与しているらしい。

セルティックは調べた限り、日本企業参入はない(強いていうとKONAMIくらいか?)。勿論、買収されるといった情報もない。しかし何故セルティック首脳陣は彼ら3人を獲得する決断までに至ったのか?

様々な憶測が流れているがメディア”Football Insider“によると元スコットランド代表選手でセルティックOB「Frank McAvennie」が日本人3選手獲得についてインタビューで長期的にクラブ財政に利益をもたらすと主張している。

Celtic have 'sturck gold' after being handed 'long-term boost' - McAvennie
Speaking exclusively to Football Insider, Frank McAvennie insists Celtic have "struck gold" after announcing three new signings.

Oliveirense買収のようにセルティック首脳陣がJFAエージェントと親交が深いわけではないので日本市場を意識した獲得プランだったのだろうか?

いずれにせよ古橋含めた日本人が欧州で活躍すれば、日本サッカーレベル向上に繋がるので我々ファン、サポーターは静かに見守っていこう。

参考サイト

参考:https://www.scottishfa.co.uk/media/6708/list-of-intermediary-transactions19to20.pdf

https://www.scottishfa.co.uk/media/7862/list-of-intermediary-transactions-07052021.pdf

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