毎朝濃密なサッカー情報を届けてくれるYouTubeチャンネル「MILKサッカーアカデミー」。
その中で先日アップされた名古屋グランパスのセンターバック(CB)補強に関する動画が非常に面白かった。研究熱心で数字データを使って分かりやすく説明してくれる佐藤祐一(ノーミルク佐藤)氏が選出した選手は興味深った。
今回は動画内で紹介された選手のエージェント(代理人)を独自で調査して紹介する。
予め動画を張っておくので先に閲覧してから一読してもらうとスムーズだと思う。
知念哲矢 ※FC琉球
沖縄出身でヘディングに強く、ビルドアップも定評ある選手。
現時点では知念のエージェントに関して情報がない。JFAのHPからアップされている最新版「仲介取引一覧2019」には明記されておらず、知念はまだ契約していないことを示している。
http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2019.pdf
このようなことは珍しいことではないが結果を出しているので何人かのエージェントが彼に声をかけて口説いていることだろう。過去にFC琉球と名古屋との間で移籍が実現されたケースがないので実現するかどうか不透明。
實藤 友紀 ※横浜Fマリノス
2021シーズンではリーグ戦、カップ戦ともにベンチ外。出場機会が失っている状況で5人の中で名古屋移籍が濃厚な選手。
近況としては實藤は川崎フロンターレ時代から共に歩んできた野村一族「(21-012)野村 豊幸」から代表選手を多くマネジメントしている実力者「(21-091)田邊 伸明」のクライアントに変更している。
クライアント契約情報
横浜Fマリノス「實藤 友紀」が
大手「ジェブエンターテイメント」と契約した模様https://t.co/T2qiEYdKDv担当は恐らく「(21-091)田邊 伸明」だと思います
※18年度まで「(21-012)野村 豊幸」が担当#fmarinos #横浜Fマリノス #jleague #Jリーグ pic.twitter.com/atKOUoKOZE— jun jun@im not agent (@junjunjun351) April 1, 2021
野上結貴 ※サンフレッチェ広島
今やサンフレッチェ広島にはなくてはならない存在になっている野上結貴。
現在彼と結んでいるのが大手事務所「ジェブ エンターテインメント」。正確な始まりは不明だが横浜FC在籍時代の2013年~2016年頃からの付き合いではないだろうか?
仲介取引一覧で確認すると少なくとも2015年度以前(2015年3月~2016年3月)から既に契約している可能性が高い。
http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2015.pdf
2021年シーズンにおいて野上は第17節消化してスタメンとして出場したのは全体の84%で、うち90分間プレイし続けたのは85%という数字をだしている。チームとして必要不可欠な存在でフロント側も、そう簡単に放出するとは非常に考えにくい。
確かに近年、広島から名古屋へ移籍するルートが確立しているのは事実。動画内でも説明している通り千葉和彦(現アルビレックス新潟)や宮原和也、稲垣祥が加入している。しかし、いずれの選手たちは広島時代で出場機会を失っていた状況だった。
とはいえ、広島の経営状況によって名古屋からの高額オファーを受け入れれば実現するかもしれない。
ステファン シェーファー ※VVVフェンロ
キャリアの大半をドイツで過ごし、2年前にオランダ「VVV」に移籍してきた。
本職はセンターバック(CB)だが20/21シーズンに関してはサイドバック(SB)起用が多かったようだ。
肝心のエージェントだが現時点では誰なのか不明。オランダサッカー協会(KNVB)のHPからも資料を取り寄せてみたものの、有力な情報は手に入らなかった。
スティアン グレゲルセン ※モルデ
21年になって念願の代表に選出された屈強のノルウェー人。
トランスファーマーケットではスウェーデン人「ブラッシュ・ホセイニ(Blash Hosseini)」がCEOを務める「BHM SPORTS AGENCY」のクライアントのようだ。
過去を遡るとノルウェーサッカー協会から発行している仲介取引に関する資料によると現地で影響力を持つ「Sverre E. Mauseth Agentur – Sverre Mauseth」が関与したとある。
Jリーグに来るかというと正直微妙。まずJFAエージェントの誰かがパートナーと繋がっているかが不明。
結論
この5人の中で名古屋がオファーするべき選手は出場機会を失っている實藤知紀だろう。
彼自身がエージェントを変更していることから今夏あたりに動き出す可能性は十分ある。
丸山復帰が今季絶望的なので契約は半年間の期限付きで獲得するのが無難だろう。懸念点はエージェントである田邊氏と名古屋との関係。近年はクライアントが誰一人在籍していないので、交渉が上手くいくかは未知数。
因みに最後にJEBクライアントが名古屋に加入したのは「新井 一耀(現:ジェフユナイテッド千葉)」である。彼も17/18シーズンで11試合出場。
http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2017.pdf
にしても佐藤氏のデータを駆使したスカウティング能力は適格で侮れない。
~~終わり~~
佐藤様
この記事を読んで少しでも不満だと思いましたら、非公開にしますので御安心ください。
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