浦和レッズにやってくる?デンマーク代表とエージェント

○○を仲介した者達
待望のストライカーであるデンマーク代表「カスパー ユンカー(Kasper Junker)」獲得で調子を取り戻しつつある浦和レッズ。
デンマークから2選手に対してオファーしていると報道が流れている。
今回はユンカーに続いて、噂になっているセンターバック「アレクサンダー・ショルツ」とミッドフィルダー「ニコライ・トームセン」についてエージェント(代理人)と一緒に解説していく。
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アレクサンダー・ショルツ(Alexander Scholz)

1対1にめっぽう強く、ロングフィードもお手の物。積極的な攻撃参加プレイはOB「マルクス闘莉王」を彷彿させる。

デンマーク「ヴェイレBK(Vejle Boldklub)」下部組織からキャリアをスタートし、2012年に北アイルランド「ストヤルナン・ガルザバイル(Ungmennafélagið Stjarnan)」初の海外移籍を果たし、主力として活躍。

翌年ベルギー「スポルティング・ロケレン(KSC Lokeren)」に3.00 m €(約4億円)」で移籍。その後、ベルギーを数年プレイしたのち現在デンマーク「FCミッティラン(FC Midtjylland)」へ移籍。

デンマークリーグでのパフォーマンスも申し分ない。一試合を除いて、21試合リーグ戦をスタメンに出場し、得点も3ゴールをマーク。イエローカードも2枚と少なめ。

ベストなパフォーマンスで各欧州クラブから注目される中で浦和がオファーかけたのは西野TDのお手の物と言える。

https://www.bt.dk/superligaen/bt-afsloerer-bombe-fc-midtjylland-saelger-alexander-scholz-til-japan

元プロ選手の弁護士エージェント

 

※×ノルウェーU21代表 ⇒ 〇デンマークU21代表

ステイン・フランシス(Stijn Francis)」はベルギー出身で元プロ選手だったが目が出ず、弁護士を志す為に引退を決意。その後、いくつかの法律事務所でキャリアを経て、2014年にフットボールエージェンシー「Stirr Associates」を設立する。

https://www.ohleuven.com/nieuws/1676458/hoe-zou-het-zijn-met

クライアントにはイングランド「トッテナム・ホットスパー」トビー・アルデルヴェイレルト(Toby Alderweireld)やイタリア「ナポリ」ドリース・メルテンス(Dries Mertens)等、世界トッププレイヤーが在籍している。

・サンビ・ロコンガ(Sambi Lokonga) ※RSC Anderlecht
・ジーニョ・ファンフースデン(Zinho Vanheusden) ※Standard Liège
・フランク・オンエカ(Frank Onyeka) ※FC Midtjylland

等等

参考:https://www.transfermarkt.jp/stirr-associates/beraterfirma/berater/4807

因みにショルツが所属している「FC ミッティラン(FC Midtjylland)」に関する仲介はステインではなく、「ローレンス メロッテ(Laurens Melotté)」という人物が行ったと記されている。

https://www.dbu.dk/media/19438/fodboldagenters-honorar-i-2020_final.pdf

 

ニコライ・トームセン(Nicolaj Thomsen)

デンマーク「オールボーBK(Aalborg BK)」出身でフランス「FC ナンシー(FC Nantes)」へ移籍するも1年で退団。2017年にCL出場実績がある「コペンハーゲン(FC Copenhagen)」に加入し、21シーズンを境に契約満了で現在フリー。

主に中盤を主体としてパサーとして個人技に織り交ぜながら展開するプレイを得意とする。

気掛かりなのは直近2シーズンのパフォーマンスが良くなく、リーグ戦での90分出場した試合数は0。肩の故障等があり、ベンチ外で過ごすことが多かったのが要因の一つ。

現地でフリージャーナリストとして活躍している「デニス・ソンダーガード(Dennis Søndergaard)」によると直接、浦和にメッセージを送ったところ、トームセンに興味はないと受け取ったとTwitterで語っている。

トームセンの現コンディションを考慮すると浦和の戦力として、貢献できるか微妙な点が正直なところ。合流が7~8月だと真夏の環境で調整できるのか難しい。フランス時代も1年で退団している点もマイナス。

ユンカーと同じ事務所という真実

注目は事務所がユンカーも所属している「Elite Consulting」。デンマーク仲介人リストにもエージェント3人も登録されている。

https://www.dbu.dk/media/19438/fodboldagenters-honorar-i-2020_final.pdf

取引一覧で調べてみると担当は「ソレン バーズランド(Søren Barslund)」と明記されており、契約に関する選手側仲介(Spiller)といった内容が記されているが現在は事務所に籍を置いていない。↑のツイートにもあるように19年に「Nykøbing FC」コマーシャルディレクターに就任し、企業とタイアップ、パートナシップ提携を結ぶ等を様々な活動をしている。

彼は弊社でユンカーを担当しているエージェント「クリスチャン・ビステッド・クリスセン(Christian Bysted Christensen)」と未だに繋がっている、もしくはトームセンを引き継いでもらったかもしれない。

何故、浦和に辿り着いたのか?

ショルツ獲得は決定的と言われているが今度は浦和の経営状況を確認しながら、いくら予算が必要なのかを検証する。

【浦和】2020年度決算、「過去最大」6億1200万円の純損失。債務超過は免れる | サカノワ
平均入場者数7869人。「入場料収入が大きなウェイトを占める浦和レッズにとっては、極めて厳しい1年に」  浦和レッズは4月23日、定時株主総会で2020年度の事業収支が承認された...

どこから獲得する余力があるのか?

ショルツの違約金はデンマークで「3,75 millioner kroner(日本円で約6700万円?)」とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグもフル出場を果たしているにも関わらず、格安なのが不思議でならない。

では何故、ユンカー、酒井宏樹の大型補強が可能なのか?

まず、昨シーズンまでプレイしていたブラジル人レオナルドの中国「山東魯能泰山」完全移籍で得た移籍金7億円を使用した説。

媒体人:泰山队签浦和外援非1亿日元 实际转会费7亿日元_莱昂纳多
北京时间2月3日消息,近日日本媒体报道称浦和外援前锋莱昂纳多即将加盟山东泰山,转会费为1亿日元,不过媒体人寒冰在个人社交平台透露,实际转会费为7亿日元。 媒体人寒冰写道:“不是1亿日元,原文是“亿日…

こちらは中国メディアからの情報だがデイリースポーツの報道によると250万ドル(約2億6千万円)といわれている。

J1浦和FWレオナルドが中国1部・山東に完全移籍へ 移籍金2億6000万円/デイリースポーツ online
J1浦和のブラジル出身FWレオナルド(23)が中国1部の山東に完全移籍することで合意に達した。16日、戸苅フットボール本部長がオンライン会見で「チームは言えないが、現状移籍することで合意をしている。これからメディカルチェックをして正式発表と...

またブラジルメディアもデイリースポーツとほほ同じ移籍金で報道しているがソース元を公開していないので信憑性が高いとはいえない。

ではユンカーと酒井宏樹を合わせて発生する費用をまとめると

・ユンカー⇒移籍金2.8億円/年棒:不明 契約期間2年

参考:https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=88875

・酒井宏樹⇒移籍金2億円/年棒:不明 ※1億円は超える予想
参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/55ad6fa3a9f483dcb2be27a7c2521349687f8cc3

・アレクサンダー・ショルツ⇒移籍金6700万円
参考:https://web.gekisaka.jp/news/detail/?332442-332442-fl#:~:text=%E7%A7%BB%E7%B1%8D%E9%87%91%E3%81%AF375%E4%B8%87,%E4%B8%87%E5%86%86)%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8B%E8%A6%8B%E8%BE%BC%E3%81%BF%E3%80%82

合計金額:2.8億+2.0億+6700万円 =5億4700万円

年棒、税金等を含めるとと最低でも6億円前後は掛かる。

予算とコロナ影響下になって収入に余裕はないと予想されるのでレオ移籍で得た違約金だけでなく、ベルギー「STVV」で期限付き移籍している「橋岡大樹」やレノファ山口でプレイしている「石井僚」に関して、ある程度目途が立ったとすれば、採算はつく。

最後に

そもそも何故浦和は今年に入って欧州路線に切り替えたのだろうか?

スカウティングツール「Wyscout」の最上位「Wyscout Scouting Area」を導入したことで話題になった。

Remote Player Scouting a Game Changer for Urawa Reds • Hudl Blog
J-League club Urawa Reds have modernized their scouting department through introducing Wyscout Scouting Area. Now there is no need to solely rely on agents or i...

↑記事で西野氏はインタビューで

「国際的なサッカー選手と契約することになると、エージェントは非常に強力ですが、エージェントには独自のビジネス上の利益があります」

と回答している通り、海外エージェントとの危険性について触れている。日本と違い、海外エージェントは、どんなビジネスを展開しているのか分からない点が多い。一部紹介するとイングランドで活動する傍ら、祖国でカジノを運営している者もいるくらい。それくらい海外エージェントとの付き合い方は気を付けなければならないのだ。

浦和と親交あるポルティネンセのオーナーであり、エージェントでもある「フォンセカ テオ」は5月に入って、汚職、マネーロンダリングの疑いで中央捜査犯罪対策局 (DCIAP) の捜査のメスとの報道が流れている。

PJ realiza buscas no FC Porto e Portimonense por suspeita de corrupção

こういったことから浦和フロント側はポルトガル路線からデンマーク路線へ切り替えだしている最中かもしれない。まだ2021シーズンは続いている。ショルツ、トームセンが浦和に来るのか?見守っていこう。

~~終わり~~

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