チーム得点の原動力だったブラジル人「アンデルソンロペス(Anderson Lopes)」退団以降、なかなか苦しい状況が続いている。
エージェント(代理人)の動きはリーグ開幕前から活発で、それが今後の成績に左右することになるだろう。
てなわけで今回は北海道コンサドーレ札幌のエージェントを徹底解剖。少しだけ他クラブとの絡みも含めた内容となっているのでご了承ください。
SARCLE × ブラジル・アフリカ × キム ミンテ
監督:Michael Petrovic⇒Robert Cibej(SVN)
GK:大谷幸輝⇒秋山祐輔(JPN)※SARCLE
GK:菅野 孝憲⇒遠藤 貴(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン
GK:中野小次郎⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
GK:阿波加 俊太⇒なし?DF:西野 奨太⇒なし?
DF:福森 晃斗⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:田中 駿汰⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:岡村大八⇒飯田 正吾(JPN) ※フットステージ
DF:金眠泰⇒Yang JungKyu(KOR)※Global Sports Agent C2かつて”趙 成文”が仲介
DF:中村桐耶⇒? ※ジェイ プランニング
DF:柳貴博⇒秋山祐輔(JPN)※SARCLE
DF:西野奨太⇒なし?MF:田中 宏武⇒なし?
MF:深井一希⇒秋山祐輔(JPN)※SARCLE
MF:高嶺 朋樹⇒? ※M&Y MANAGEMENT
MF:宮澤 裕樹⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
MF:荒野 拓馬⇒遠藤 貴(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン 18年度まで添田 貢広
MF:Lucas Fernandes⇒Eduardo Uram(BRA) /稲川 朝弘 ※クラブ側仲介
MF:菅 大輝⇒高木 泰裕(JPN) ※JSP
MF:Chanathip Songkrasin⇒Nonsrichai Thritthi(GER?) ※FPS Management & Consulting
MF:金子 拓郎⇒小島 卓(JPN) ※Mundo Rico/DOUBLE DIAMOND SPORTS
MF:駒井 善成⇒的地 酉(JPN) ※シンプレ
MF:青木良太⇒本田 弘幸(JPN) ※Heroe
MF:小野伸二⇒秋山祐輔(JPN)※SARCLEFW:佐藤 陽成⇒なし?
FW:Anderson Lopes⇒Felipe Ferreira?(BRA)/稲川 朝弘 ※クラブ側仲介
FW:小柏 剛⇒?
FW:Douglas⇒? ※GT Sports/稲川 朝弘 ※クラブ側仲介
FW:Jay Bothroyd⇒SAHIL BHAT? Libero Sports?/田邊 伸明 ※クラブ側仲介なし
FW:中島 大嘉⇒なし?
FW:Gabriel Okechukwu⇒? ※DOUBLE DIAMOND SPORTS クラブ側仲介なし
・SARCLE所属のクライアントが増加している。
・21年度も稲川朝弘がブラジル人たちを仲介。
・名古屋グランパス移籍に関わっている韓国人。
SARCLEの苦悩
長年、札幌側はJEBと交流が深い関係だった。稲本潤一や元イングランド代表「ジェイ」等を連れてきたり、ユース上がりの選手と契約する程の仲だ。最近では21年2月に徳島ヴォルティスユース出身で法政大学から加入した中野小次郎との事務所入りをHP、インスタグラム(インスタ)で発表している。
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昨年まで関西クラブ中心に影響力ある「ジャパンスポーツプロモーション(JSP)」クライアントが5人から「菅大輝」のみとなっている。
一方でFC琉球でプレイしていた小野伸二が復帰する等、欧州組を抱えている「SARCLE」が力をつけている。同時期の移籍期間で一気にクライアントが一気に3人加入させるのは東欧等で、良く見受けられる現象だ。ただ、厳しいスケジュールによるローテーション起用でもレギュラーを確保出来ていない現状。クライアントでコンスタントに試合数を重ねているのは「深井一希」のみだけである
ブラジル人を扱う者とアフリカ人を連れてきた者
2015年:2,072,100円
(小林 博⇒IRFAN “選手契約に関する交渉”)
(趙成文⇒Gu Sung-Yun “選手契約に関する交渉”)2016年:15,782,188円
(趙成文⇒Gu Sung-Yun “選手契約に関する交渉”)
(趙成文⇒キム ミンテ “選手契約に関する交渉”)
(Umeoka Fernando Masayoshi⇒Diego Macedo “選手契約に関する交渉”)
(Umeoka Fernando Masayoshi⇒Júlio “選手契約に関する交渉”)
(Umeoka Fernando Masayoshi⇒Jonathan Jackson de Lima Reis “選手契約に関する交渉”)
(Umeoka Fernando Masayoshi⇒Luis Paulo da Silva “選手契約に関する交渉”)2017年:21,977,530円
(田邊伸明⇒ジェイ ボスロイド “選手契約に関する交渉” 計2回)
(趙成文⇒Gu Sung-Yun “選手契約に関する交渉”)
(趙成文⇒キム ミンテ “選手契約に関する交渉”)
(添田 貢広⇒チャナティップ ソングラシン “選手契約に関する交渉” 計2回)2018年:68,139,964円
(木元 匡⇒岩崎 悠人 “移籍合意に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒LUCAS FERNANDES “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手Fluminense FC)
(稲川 朝弘⇒ANDERSON LOPES “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手Tombense FC)
(秋山 祐輔⇒チャナティップ ソングラシン “選手契約に関する交渉”)
(田邊伸明⇒ジェイ ボスロイド “選手契約に関する交渉”)
(趙成文⇒Gu Sung-Yun “選手契約に関する交渉”)
(趙成文⇒キム ミンテ “選手契約に関する交渉”)2019年:31,680,040円
(稲川 朝弘⇒ANDERSON LOPES “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒LUCAS FERNANDES “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手Fluminense FC)
(稲川 朝弘⇒Douglas “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手NAVEGANTES)
(秋山 祐輔⇒チャナティップ ソングラシン “選手契約に関する交渉”)
(田邊伸明⇒ジェイ ボスロイド “選手契約に関する交渉”)
(趙成文⇒Gu Sung-Yun “選手契約に関する交渉”)
(趙成文⇒キム ミンテ “選手契約に関する交渉”)
(Nonsrichai Thritthi⇒Kawin Thamsatchanan “移籍合意及び選手契約の交渉” 相OH Leuven)2020年:12,246,490円
(稲川 朝弘⇒Douglas Oliveira “移籍合意及び選手契約の交渉” 相手先:NAVEGANTES)
(稲川 朝弘⇒LUCAS FERNANDES “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒ANDERSON LOPES “選手契約の交渉”)
「(21-064)稲川朝弘」氏は川崎フロンターレやサンフレッチェ広島などと長年交流を持ち、影響力をもたらしているエージェントである。コンサドーレとは18年頃から親交を開始しているが、それは前回の記事でも触れたが稲川氏の取引先の一つ「名古屋グランパス」の強化担当だった「竹林京介」の強化部長に就任したことがきっかけだと思われる。
中国「武漢FC」へ完全移籍した「アンデルソンロペス」はアジアにもクライアントが在籍している「PRO MANAGER SPORTS & MARKETING」と契約している。インスタでは稲川氏のパートナー「Brazil Soccer」の「Ali Uram(Alexandre Uram)」によって仲介され、契約期間は2年半であるとコメントしている。いくら違約金を札幌に残してくれただろうか?
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今季クラブ側仲介が行われていない補強で目玉だった元ナイジェリア代表「ガブリエル・オケチュク(Gabriel Okechukwu)」に関して仲介人取引一覧に掲載されていないので札幌側が直接、彼の事務所「DOUBLE DIAMOND SPORTS」に報酬を支払ったとされる。
また弊社はサガン鳥栖にクライアントを送り込んでおり、パートナーであるJFAエージェントの「Mundo Rico」の「(21-235)小島卓」か「BALLONDOR JAPAN」の「(21-083)中村大志」が手引きしたと思われる。
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名古屋グランパス完全移籍の裏側
21年8月に名古屋グランパスからオファーを受け、期限付き移籍を果たしている韓国人「キムミンテ」。エージェント事情に触れると16年にコンサドーレへ加入した頃は「SUNG MUN Company」を経営している韓国人「(21-094)趙成文(Cho Sungmun)」と契約していた。川崎フロンターレ「チョンソンリョン」や元FC東京「ユインス」も担当している。
状況が変わったのは元チームメイトで同時に同じエージェントと契約していた「クサンユン(具聖潤)」がドイツ等といった欧州にコネクションを持つ「Global Sports Agent C2」の「Yang JungKyu」に変更した事だ。これは兵役義務の為だったのかは真意は不明だが、クサンユンは、20年5月、彼のコネを頼りに韓国「大邱FC」へ完全移籍を果たした。
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キムミンテも、それに続くように20年11月、「Yang JungKyu」に変更したとインスタで報告された。この時期は彼が韓国へ帰国する噂が流れていたので、Yang氏が情報を流していたかもしれないが結局、動きはなかった。
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「Yang JungKyu」のインスタによると「ジャパンスポーツマーケティング(JSM)」のエージェント「(21-304)姜榮」が協力してくれたらしく感謝しているとコメント。JSMは「楢崎正剛」、「阿部翔平」等をクライアントを持ち、名古屋との繋がりが濃く今回の移籍も長期離脱中の丸山の代役としてキムミンテが選ばれたのだろう。姜氏は資料によるとハンヨンテ(いわてグルージャ盛岡)やリャン・ヒョンジュ(FC今治)といった在日系選手を担当している。
http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2020.pdf
来年キム ミンテが札幌に帰ってくるかは姜氏の腕次第かもしれない。
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夏の外国人獲得選手 ”トゥチッチ ミラン”
寝耳に水だった。
ベルギーからスロベニアU21代表歴があるCF「トゥチッチミラン(Tucic Milan)」を完全移籍で獲得。早速、動画でプレイを確認してみたら足元の技術は、かなり自信がありそうだ。
エージェントはベルギーを拠点にしている「Connect Management」の「Pieter Malfliet」。日本との絡みは皆無で何故、コンサドーレが彼を選んだのかが一切不明。少なくともベルギーにクライアントを移籍させたことのあるJFAエージェントが売り込んだ可能性が高い。
コンサドーレに加入する
元スロベニアU21代表「Milan Tucic」事務所はベルギー系「Connect Management」https://t.co/mQYjmcIrQN
代理人はベルギー人「Pieter Malfliet」https://t.co/BwkEx3UDeV日本窓口は現在不明#BEL #consadole #北海道コンサドーレ札幌 pic.twitter.com/WUjn8RhHUJ
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) August 12, 2021
早く彼が札幌ドームでプレイしている姿を見てみたいが、トゥチッチが現在チームに合流しているのか不透明だ。日本に入国しているのか?コロナ隔離での状況はどうなのか?8月下旬頃、そろそろ発表されてもおかしくない時期なのだが………..
ACL出場権をかけて
J1リーグ第26節で名古屋グランパスと対戦したが0-2で敗北してしまい、順位を9位に落としてしまった。ACL出場権である3位のヴィッセル神戸との差が”11″と厳しい状況。
補強は先ほど紹介した前線のトゥチッチのみ。そこから挽回できるか正念場だ。
~~終わり~~
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