数年前まで過酷なJ1残留争いにて常に生き残ってきた「大宮アルディージャ」。それが3年前ついにJ2降格を味わうこととなった。
すぐにJ1に戻ってこれるとの声もあったがプレーオフ圏内に行くのが年々難しくなっており、なかなか昇格まで辿り着かない状況である。
選手を取り巻く環境に原因があるのか?
ということで今回は大宮アルディージャを特集。全選手のエージェント(代理人)を解剖したんで、ご覧くだせぇ〜〜。
JSPとフットステージ ✖ 2000万円以下 ✖ スペイン
監督:高木 琢也⇒?
GK:笠原 昂史⇒小林 博(JPN) ※JSM
GK:Filip Kljajic⇒?
GK:加藤 有輝⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ “選手契約に関する交渉” 計2回
GK:ジョーンズ レイ⇒なし?
GK:松本 健太⇒なし?DF:畑尾 大翔⇒石川 貴之(JPN) ※ヴァイター
DF:河本 裕之⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
DF:Vitalijs Maksimenko⇒? ※Globe sport agency/高木 泰裕 ※クラブ側仲介
DF:山越 康平⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
DF:山田 将之⇒段家 卓也(JPN) ※UDN
DF:西村 慧祐⇒秋葉 陽一?(JPN) ※F-E-T CO.,LTD
DF:河面 旺成⇒横路 智幸(JPN) ※ヨコジスポーツマネジメント
DF:高山 和真⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ
DF:酒井 宣福⇒坂井 充隆(JPN) ※ジェイピーコンサルティング
DF:渡部 大輔⇒石川 貴之(JPN) ※ヴァイターMF:柴山 昌也⇒なし?
MF:石川 俊輝⇒吉見 潤(JPN) ※ジェイプランニング
MF:小島 幹敏⇒石川 貴之(JPN) ※ヴァイター
MF:小野 雅史⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ
MF:大山 啓輔⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ
MF:三門 雄大⇒鈴木 秀和? ※アスリートプラス/坂井 充隆? ※ジェイピーコンサルティング
MF:青木 亮太⇒本田 弘幸(JPN) ※Heroe
MF:吉永 昇偉⇒なし?
MF:川田 拳登⇒鈴木 規郎(JPN) ※By players
MF:翁長 聖⇒武井 択也(JPN) ※イマージェント
MF:菊地 俊介⇒秋葉 陽一(JPN) ※F-E-T CO.,LTD
MF:近藤 貴司⇒植木 竜介(JPN) ※MYYK
MF:嶋田 慎太郎⇒志水 和司(JPN) ※ENCENDERFW:大澤 朋也⇒なし?
FW:奥抜 侃志⇒藤田 邦広(JPN) ※UDN “選手契約に関する交渉” 計2回
FW:イッペイ シノヅカ⇒?/Posthumus Linton Jayson ※クラブ側仲介
FW:Nermin Haskic⇒/高木 泰裕 ※クラブ側仲介
FW:黒川 淳史⇒遠藤 貴(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン
FW:Ibba Laajab⇒Posthumus Linton Jayson/良藤 辰夫 ※クラブ側仲介なし?
FW:戸島 章⇒石田 博行(JPN) ※ODOROKI
FW:富山 貴光⇒富永 雄輔?(JPN) ※18年度まで担当
FW:藤沼 拓夢⇒鈴木 規郎(JPN) ※By players
FW:高田 颯也⇒Maurizio Morana?(ITA)参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2019.pdf
・JSPとフットステージの2大勢力が占めている
・クラブ側仲介報酬額が2000千万円以下に抑えてる
・スペイン人エージェントとの交流した経緯を持つ
JSPとフットステージ
もう何回も紹介していて読んでいる中には飽きている方もいるだろうが念のため御紹介。
関西中心に各Jクラブにクライアントが存在する大手事務所。
河本、山越は「(20-046) 西真田 佳典」が担当し、「Nermin Haskic」等といった外国人は東欧にコネクションを持つ「(20-055) 高木 泰裕」が仲介とうまい具合に役割がハッキリしている。
対して小野、大山等といった4選手は「フットステージ」の「(20-024)宮本 行宏」が受け持っている。事務所自体の海外実績はほぼ皆無だが登録数からみても大手と匹敵する影響力がある。
両社4人ずつと均衡なクライアント数なのも絶妙なバランスのも偶然なのか?
どんな年でも2000千万円以下に
2015年:12,016,231円
(稲川 朝弘⇒Léo Ceará “選手契約及び移籍合意に関する交渉” 相手 ECバイーア)
(高木 泰裕⇒Mrđa Dragan “選手契約に関する交渉”)2016年:11,483,874円
(高木 泰裕⇒Mrđa Dragan “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒dos Santos Castro Mateus “選手契約に関する交渉”)2017年:16,435,607円
(稲川 朝弘⇒dos Santos Castro Mateus “選手契約に関する交渉”)
(橋本 幸一⇒da Silva Cauê Cecilio “選手契約に関する交渉” 計2回)
(趙 成文⇒金 東秀 “選手契約に関する交渉” 計2回)2018年:11,408,690円
(柳田 佑介⇒BABUNSKI DAVID “選手契約に関する交渉” 計2回)
(佐藤 ロベルト⇒デルガド ジョリア フアン マヌエル “選手契約に関する交渉”)2019年:16,823,400円
(高木 泰裕⇒Haskić Nermin “選手契約の交渉”)
(高木 泰裕⇒Maksimenko Vitalijs “選手契約の交渉”)
(Posthumus Linton Jayson⇒イッペイ シノヅカ”選手契約の交渉” 計2回)
報酬額を注目すると中堅J1レベル並で5年間において約2000千万円以下に抑えてることに成功している。これはクラブ側の方針なのか?大宮の交渉力が、ずば抜けているのか?
大宮に移籍したイッペイ シノヅカ
どうやら今回の移籍はマルティノス等をマネジメントしている
「Linton Jayson Posthumus」が仲介したようだクライアント契約しているかどうかは不明#jleague #ardija #大宮アルディージャ #fmarinos #横浜F・マリノス pic.twitter.com/7QUYPlyZ3z
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) July 24, 2019
興味深いのは横浜Fマリノス、V・ファーレン長崎等でクラブ側仲介において多額な報酬を受け取っている2017年度にカウエ(Cauê)等を仲介した「(20-090)橋本 幸一」。16年度カイケ仲介での報酬額は5000千万円、19年度ルアンの場合8500千万円と比べると合算ではあるが1600万円と安価である。もしかすると選手側と直接契約しているエージェント事務所によって要求金額が異なるかもしれない(因みにカウエはポルトガル系「FOOTINVEST MANAGEMENT」)」。
別角度でみると所々同じ交渉を2回行っているケースが多い。出場機会が少ないとなると年棒、出場ボーナス等でクラブと交渉しないといけない決まりがあるのか?
「Footinvest」CEO「Gfsport Invest」についても語る必要がある
カウエは元々「橋本幸一」のコネクションで大宮に加入しており新潟も同じように仲介していると思われる
だが今回の写真でGfsportがCEOという身分で既に来日している事はとても重要な意味をしめしているのではないか? pic.twitter.com/13iGxAhGSI
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) May 4, 2019
将来スペイン人を連れてくる?
サッカー留学を手がけるだけでなくサッカークリニック等を企画している「(20-023)志水 和司」。
メディアに殆ど現れることはないが既にJ選手との契約を何人か果たしている。
・嶋田 慎太郎(大宮アルディージャ)
・坂本 広大(ロアッソ熊本)
・上村 周平(ロアッソ熊本)
インスタ等を拝見すると選手との触れ合った写真がアップされていないので、どうような雰囲気なのか全く伝わってこない(だから何だっていうんだ)。
志水氏は昨年スペインにてエージェント「Raúl Molina Baldovi」と会っている。
元々志水氏はスペインに住んでいたようで、その頃から交流が始まっていたのか?
また気になる情報が
スペインに拠点を置く「Identity Sports」で
代理人をしている「Raúl Molina Baldovi」が4月末、JFA仲介人リストに登録している「(19-023)志水 和司」と
会っていた模様どうやら日本と韓国(何故かは不明)の道が開かれたとか
夏にまたスペイン人?#ESP #JFA pic.twitter.com/W9Va2wrnLj— jun jun@im not agent (@junjunjun351) May 6, 2019
今日まで「Identity Sports」との共同作業は発表されていないが、いつ日本にやってくるか見当がつかない。頭の片隅に覚えておこう。
強化体制について
17年当時、スカウト担当だった「西脇徹也」が強化部長に就任。あれから3年経過しているが他とは異なるネットワークを駆使して強化を進めていたが成績がなかなか残せていない。
19年度まで世界中のサッカー関係者が集まる「Wyscout Forum」にスタッフを派遣させたりと国際的活動も積極的だ。実際に東欧選手が増えたのも、そこから交流を始めたエージェントからだと推測する。
某ツイートから
wyscoutフォーラムの光景日本からは
鳥栖、大宮が参加しているようだ
🔴を注目日系人のように見える
横顔で誰か分かる人
挙手🙋♀️🙋♂️#sagan #ardija pic.twitter.com/XQc964ABHC— jun jun@im not agent (@junjunjun351) November 21, 2018
来シーズンに向けて
J2リーグも終盤に差し掛かり各クラブが契約満了を発表し始めている中、大宮では
酒井、畑尾、Maksimenkoの3人が退団する(おいおいDFをゴッソリ抜いていいのか?)。
監督である「高木琢也」もJ1昇格を逃したということで退任し、後任が大分ヘッドコーチの岩瀬健が有力だという。
となるといち早く新監督を決めて人員整理を行って来年に向けて準備しなければならない。
~~終わり~~
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