クラブとエージェントとの関係性(横浜Fマリノス/2021編)

クラブとエージェントとの関係性2021

チームは変わる時期に直面している。19年シーズン念願のJ1優勝へ導いたアンジェ・ポステコグルーのスコットランド「Celtic」監督就任が発表された。

また選手達の周りではエージェント(代理人)との接触が多く見受けられている。
今回は横浜Fマリノスでの全エージェントと動きについて、まとめてみたんでご覧あれ~~。

クラブとエージェントとの関係性(横浜Fマリノス/2020秋編)
2019年「シティ・フットボール・グループ(以下:CFG)」体制になってから5年目でついに念願のJ1優勝を成し遂げた「横浜・F・マリノス」。 CFGが横浜Fマリノスの少数株主になってから選手、フロントは勿論、エージェント(代理人)陣にも変...
スポンサーリンク

JEB × エジカル ジュニオ × 女性エージェント

監督:Ange Postecoglou⇒Frank Trimboli(ENG) ※CAA BASE
通訳:松崎 裕⇒今泉 朋子(JPN) ※Space T

GK:高丘陽平⇒遠藤 貴(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン /契約交渉2回
GK:梶川 裕嗣⇒熊崎 厚夫(JPN) ※JSP
GK:中林 洋次⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
GK:田川 知樹⇒なし?

DF:畠中 槙之輔⇒稲川 朝弘(JPN) ※スポーツ・ソリューション
DF:Thiago Martins⇒? ※Energy Sports
DF:岩田 智輝田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:伊藤 槙人⇒伊藤 彰人(JPN) ※Creare Sport
DF:實藤 友紀⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB ※18年度まで野村 豊幸が担当
DF:平井 駿助稲川 朝弘?(JPN) or 石川 大徳?(JPN) ※スポーツ・ソリューション
DF:角田 涼太朗田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:Theerathon Bunmathan⇒? /田邊 伸明(JPN) ※クラブ側仲介
DF:高野 遼⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ
DF:小池 龍太⇒上西園 彬(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン
DF:松原 健⇒佐久間 清次(JPN) ※eAMA

MF:喜田 拓也⇒上西園 彬(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン
MF:扇原 貴宏⇒段家 卓也(JPN) ※UDN
MF:和田 拓也⇒稲川 朝弘(JPN) ※スポーツ・ソリューション
MF:西田 勇祐⇒なし?
MF:水沼 宏太⇒藤田 邦広(JPN) ※UDN
MF:南 拓都⇒なし?
MF:樺山 諒乃介稲川 朝弘?(JPN) or 石川 大徳?(JPN) ※スポーツ・ソリューション
MF:Marcos Júnior⇒CARLOS LEITE ?(BRA)
MF:天野 純⇒上西園 彬(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン
MF:渡辺 皓太⇒段家 卓也(JPN) ※UDN

FW:Élber⇒? ※UN1QUE FOOTBALL /※稲川 朝弘(JPN) クラブ側仲介
FW:仲川 輝人⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ
FW:宮市 亮⇒段家 卓也?(JPN) ※UDN /※100AND10 SPORTMANAGEMENT
FW:前田 大然⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB /契約交渉2回
FW:オナイウ 阿道⇒奥出 真士(JPN) ※R4SE
FW:Léo Ceará⇒Antônio Garrido(BRA)/※稲川 朝弘(JPN) クラブ側仲介

赤文字:新加入

参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2019.pdf

昨年より新加入も含めてJEBクライアントが増加している。
エウベル、レオ セアラに関する交渉により報酬額が過去5年間で3位を記録。
世界でも珍しい通訳にエージェントが付く異例なケース

JEBの台頭

スポーツディレクターである小倉勉氏就任して以降、稲川朝弘との接近が多くなっている一方、大手「ジェブ エンターテインメント(JEB)」も水面下で動きが活発化している。

ポルトガルから前田大然や大分トリニータから岩田智輝の移籍、そして数年エージェントを付けていなかったとされる「實藤 友紀」との契約を果たす。

最近では7月1日付でプロ契約した「角田 涼太朗」についてもインスタグラムでクライアント入りしたことが報告されている。この件もジェブが行ったとされる。

プロとして上を目指すうえで少しでも早くプロの環境でプレーすることが重要と考えた」

参考:https://hochi.news/articles/20210710-OHT1T51010.html

スポーツ報知のインタビュー記事に掲載されているが、角田自身が大学在学中に決めていたのか?それともJEB側の推薦で前倒しでプロ契約にサインしたのか?本当のところは彼しか知らない。

見え隠れするエジガル・ジュニオのV・ファーレン長崎完全移籍の謎


2015年:10,540,920円
(西真田 佳典⇒Rafael dos Santos Oliveira “選手契約に関する交渉”)

2016年:50,000,000円
(橋本 幸一⇒カイケ モレノ デ アンドラーデ ロドリゲス ”選手契約に関する交渉”)

2017年:0円

2018年:27,697,878円
(田邊 伸明⇒ティーラトン  “移籍合意に関する交渉” 相手先 Muangthong United FC)
(Kim Dong Kook⇒ユン イルロク “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手先/ FC Seoul)

2019年:14,936,160円
(田邊 伸明⇒ティーラトン ブンマタン  ”移籍合意の交渉” 相手先 Muangthong United FC)

2020年:20,898,878
(西真田 佳典⇒エジガル ジュニオ テシェイラ リマ ”移籍合意の交渉” 相手先:V・ファーレン長崎)
(稲川 朝弘⇒レオナルド デ ソウザ ペレイラ “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒ピメンテウ ダ シウバ ジョゼ エウベル “選手契約の交渉”)
(田邊 伸明⇒ティーラトン ブンマタン “選手契約の交渉”)

今季加入したブラジル人も稲川朝弘のコネクションによるものだ。レオ セアラが結んでいる事務所は稲川氏とは20年以上の交流あるパートナー「Antoniu’s Assessoria Esportiva」。Jリーグでは過去に10人以上のクライアントがプレイし、大半が稲川氏が手掛けている。優勝を決めた2019年である名古屋グランパスからのマテウス加入も同様。

奇妙な取引が2020年途中でV ファーレン長崎に移籍したエジカル ジュニオルに関する交渉だ。依頼内容は”移籍合意の交渉”によるものだが、これが10月の期限付き移籍に関するものなのか?同年12月に発表された完全移籍での内容なのか?

そのまま読むと横浜Fマリノスが相手先であるV・ファーレン長崎からエジカル ジュニオ獲得の為に「(21-046)西真田 佳典」が仲介依頼を受けたことになる。

この表記が逆で間違いであるなら納得できるが今季長崎からクラブ仲介による報酬額が発表されていない。それに期限付き移籍の際、元所属先であるブラジル「ECバイーア(EC Bahia)」から”完全移籍“であると発表している。また透明性を重視するバイーアが、この件に関する詳細の発表を控えたこともあり、謎が深まるばかりだ。

https://atarde.uol.com.br/esportes/bahia/noticias/2144054-atacante-edigar-junio-e-negociado-em-definitivo-com-time-da-2divisao-japonesa

女性エージェントによるマネジメント

欧州、南米等でも監督、コーチにエージェントが寄り添うのは何ら不思議ではない。しかし通訳が付くケースは私自身、記憶にない。それが横浜Fマリノスで起こった。

まりびと | コラム | 通訳(英語)松崎 裕 | 横浜F・マリノス 公式サイト
最高の思い出を1つでも多く。常に寄り添う、陽気な〝分身〟。

松崎 裕はジェフユナイテッド千葉、大分トリニータ等で外国人通訳を経験している。その後、スポーツエージェント会社に在籍したり、鎌倉でカフェを開いたのち、2014年に現横浜Fマリノスからオファーを受け、現在に至る。

そんな彼は2021年に女優、アナウンサーでもある「(21-320)今泉 朋子」との契約を果たす。

 ※いったいどこで会ったのかが気になる

今泉氏は自身のブログ記事にするほどのサッカー好きで度々スタジアムにも訪れているようだ。2020年7月にJFA仲介人リスト登録が完了し、晴れてエージェントになったのだが、きっかけ等がブログでは紹介されていない。「Sparce T」公式ホームページにWEリーグについても触れているので将来的に女性選手のクライアントを増やしていく考えがあるのだろうか?

あの人は今(マルセロ リパティン)

名前を聞いてもピンとこない方も多いと思う。2001年に横浜Fマリノスへ入団するもリーグ戦を1試合しか出場せずに退団したウルグアイ人。

 髪の毛が、かなり薄くなってしまった。

ポルトガルでプレイを最後に引退し、現在は自身が経営しているエージェント会社「Lipaitin Sports」CEOとして活動している。主にポルトガル、中東付近にクライアントを持ち、世界中へ飛び立っている。

マリノスとの関わりはないだが、いつの日か日産スタジアムに現れるかもしれない。

全く新しいチームとなる?

7月18日、ついに公式から前任ポステゴグルーが「メルボルン・ビクトリー」監督時代にコーチだった「ケヴィン マスカット(Kevin Muscat)」就任が発表された。

ケヴィン マスカット氏 監督就任のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
次期監督として、ケヴィン マスカット氏と基本合意いたしましたのでお知らせいたします。 ...

ポステゴグルーと同じポゼッションサッカーを志向し、チームを引き継ぐ人材として適していたということだろう。現時点で彼を仲介したエージェントは不明。

この頃からチーム移籍が活発となる。12日はオーストラリアでプレイした「椿 直起」がマリノスに戻ることなく、古巣でもギラヴァンツ九州への期限付き移籍することなる。

他にはオナイウはフランス「トゥールーズFC(Toulouse FC)」、伊藤槙人と高野遼は、そろって「ジュビロ磐田」へそれぞれ移籍することとなるが監督発表されてからの流れが急激に加速している。

もしかするとポステゴグルーと違うチームになる可能性は十分ある。仲川輝人のヴィッセル神戸移籍が白紙となり、残留と報道されたが一方で浦和レッズでベンチで温めていた「杉本健勇」を獲得するとスポニチから流れてきている。

オナイウの仏移籍で…横浜 浦和FW杉本獲得へ 万能型FW獲得で首位川崎Fを追う力に - スポニチ Sponichi Annex サッカー
 横浜が浦和の元日本代表FW杉本健勇(28)を獲得することが決定的になったことが20日、分かった。複数の関係者によると、既に期限付き移籍の正式オファーを提示しており、交渉は順調に進んでいるという。

オナイウ代役として杉本が選ばれたらしいが21年に所属していた「SARCLE」との契約を終了しており、現在どのエージェントと結んでいるかは不明。

7月22日時点で首位である川崎フロンターレとの勝ち点は12とまだ優勝の可能性が残っているので、上手いチーム作りが求められる。

~~終わり~~



Pocket

コメント