毎度参考資料として取り上げる「仲介人取引一覧」と「登録選手/加盟クラブが支払った仲介人報酬の合計金額」。

これらのデータをグラフ、数字化してみると新たな見解を発見することができるので
今回はそんな発表会をお楽しみ下さい。
年々増加する仲介人報酬の合計金額と背景
まず2015年度~2019年度の支払い報酬金額をグラフ化したものをみて頂こう。
~選手側仲介~
2015年度:¥736,334,835円(676名)
2016年度:¥855,981,783円(799名)
2017年度:¥934,700,991円(798名)
2018年度:¥1,062,093,605円(955名)
2019年度:¥1,141,591,434円(1028名)~クラブ側仲介~
2015年度:¥272,028,899円
2016年度:¥448,326,192円 ※以下レートで日本円換算 米ドル 111.81/ユーロ 120.89
2017年度:¥411,882,627円 ※以下レートで日本円換算 米ドル 104.92/ユーロ 129.78
2018年度:¥519,165,485円 ※以下レートで日本円換算 米ドル 109.13/ユーロ 121.36
2019年度:¥624,395,743円 ※以下レートで日本円換算 米ドル 107.3/ユーロ 121.54
報酬額が年々増加していることが分かる。しかも選手側取引の方がクラブ側より多く支払っている。
これは各Jクラブ期待株(主に18歳)と契約する傾向にも大きく関係する。世界的にも近年の仲介人は潜在的能力を見越して早くから若い選手に目を付け、タイミングを図って契約にこぎつけて、親交あるクラブへ移籍させて利益を得る。それは日本も例外なく発生している。
クライアント契約情報
報道通り
久保建英が腹黒い「佃ロベルト」と契約した模様https://t.co/YG9NRlHmCeさあ
どうなることやら~~#jleague #fctokyo #FC東京 #barca #Barcelona pic.twitter.com/MzP5dxWuK5— jun jun@im not agent (@junjunjun351) June 4, 2019
こちらは少し特殊と解釈しているが要はスペイン復帰を考えていた当時の久保健英は実績を持ち、自分のパートナーとして帯同できるレベルとして佃ロベルトを選んだのかもしれない。
別の角度から見える仲介人の特徴
各Jクラブの仲介人報酬額をまとめることも可能なので例によって前クラブで記事にした「ファーレン長崎」と「横浜Fマリノス」のデータを使ってみる。すると…………..
ファーレン長崎
2019年度:85,879,616円・橋本 幸一 V・ファーレン長崎 “選手契約の交渉” Luan Madson Gedeão de Paiva
参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2019.pdf
横浜Fマリノス
2016年度:50,000,000円・橋本 幸一 横浜F・マリノス “選手契約に関する交渉” カイケ モレノ デ アンドラーデ ロドリゲス
参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2016.pdf
その年の取引が各1件のみなので誰が担当したのか一目で把握することが出来る。金額をみると他仲介人よりも報酬を受け取っている。一人に対しての単価が桁違いに高い。他仲介人でもブラジル人を扱っているのに何故報酬額が高いのか?謎が多い。
「Number」記事に橋本幸一のインタビューがあるので、これを読んでみるといいかも。

仲介人規定に沿って
仲介人の報酬は主に”選手側仲介”と”クラブ側仲介”によって支払われる。そして金銭によってのみ有効である。
“仲介人に関する規定”によるとクライアント選手が仲介人へ支払うべき報酬総額は1件あたり選手契約期間における基本報酬総額の3%を超えてはならないと定められている(クラブ側も同様)。
またその点に関して動画「選手はエージェントをこう使え!」にも公開されているので興味ある強者はご覧あれ~~。あくまで”目安”というのが「(20-327)坂本 英明」の見解だが……….。
今後
といった具合に各協会から提示される資料をグラフ等にまとめる様々が判明することが分かった。
今後はイングランド、フランスといった欧州にも挑戦していきたい。
~~終わり~~
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