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クラブとエージェントとの関係性(横浜F・マリノス/22年編)

3シーズンぶりリーグ優勝が目の前だ。アウェイだった第31節名古屋グランパス戦を”0-4″と快勝し、2位「川崎フロンターレ」との勝ち点差が”8″と広げている。

昨シーズン得点王だった前田 大然の穴を中国「武漢足球」からブラジル人「アンデルソン ロペス(Anderson Lopes)」とロシアでプレイしていた「西村 拓真」の攻撃陣が上手くハマったのが好材料だった。

一方で補強面に目を向けるとエージェント(代理人)の動きがより活発だった21年度だったと言わざるを得ないシーズンだった。昨年と見比べながら検証していく。

クラブとエージェントとの関係性(横浜Fマリノス/2021編)
チームは変わる時期に直面している。19年シーズン念願のJ1優勝へ導いたアンジェ・ポステコグルーのスコットランド「Celtic」監督就任が発表された。 また選手達の周りではエージェント(代理人)との接触が多く見受けられている。 今回は横浜F...
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UDN/JEB × 8000万円 × 韓国

監督:Kevin Muscat⇒なし?
コーチ:Shaun Ontong⇒なし?
コーチ:大島 秀夫⇒なし?
通訳:松崎 裕⇒今泉 朋子(JPN) ※Space T

GK:高丘 陽平⇒遠藤 貴(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン
GK:オビ パウエル オビンナ⇒坂井 充隆(JPN) ※ジェイピーコンサルティング
GK:中林 洋次⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
GK:田川 知樹⇒なし?

DF:畠中 槙之輔⇒段家 卓也(JPN) ※UDN/20年度まで稲川 朝弘が担当
DF:岩田 智輝⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:Eduardo⇒? ※KUNIY & W. SPORTS クラブ側仲介
DF:實藤 友紀⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB ※18年度まで野村 豊幸が担当
DF:角田 涼太朗⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB 契約交渉 計3回
DF:永戸 勝也段家 卓也(JPN) ※UDN
DF:小池 裕太⇒大坪 健太(JPN) ※SDB FOOTBALL
DF:池田 航段家 卓也(JPN) ※UDN
DF:小池 龍太⇒上西園 彬(JPN) ※SQUARE SPORTS
DF:松原 健⇒佐久間 清次(JPN) ※eAMA

MF:喜田 拓也⇒上西園 彬(JPN) ※SQUARE SPORTS
MF:藤田 譲瑠 チマ薗田 淳(JPN) ※UDN
MF:西田 勇祐⇒なし?
MF:山根 陸⇒柳田 佑介(JPN) ※グロボル・フットビズ・コンサルティング
MF:水沼 宏太⇒藤田 邦広(JPN) ※UDN
MF:吉尾 海夏⇒西塚 定人(JPN) ※スポーツコンサルティングジャパン
MF:樺山 諒乃介⇒稲川 朝弘(JPN) ※スポーツ・ソリューション
MF:Marcos Júnior⇒CARLOS LEITE ?(BRA) クラブ側仲介なし
MF:渡辺 皓太⇒段家 卓也(JPN) ※UDN

FW:Élber⇒? ※UN1QUE FOOTBALL /※稲川 朝弘(JPN) クラブ側仲介
FW:仲川 輝人⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ
FW:宮市 亮⇒段家 卓也?(JPN) ※UDN /※100AND10 契約交渉 計2回 SPORTMANAGEMENT
FW:西村 拓真⇒富永 雄輔?(JPN) ※CAA BASE/19年度まで高木 泰裕が担当 クラブ側仲介
FW:Anderson Lopes⇒Felipe Ferreira?(BRA)/稲川 朝弘 ※クラブ側仲介
FW:Léo Ceará⇒Antônio Garrido(BRA)/稲川 朝弘 クラブ側仲介
FW:ンダウ ターラ⇒稲川 朝弘(JPN)  ※スポーツ・ソリューション

赤文字:新加入
青文字:退団

参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2021.pdf?0921

UDNクライアント数が昨年を上回り、7人も在籍。
最大支払い金額8千万円を記録。
韓国事務所のディレクターになっていた上西園 彬

新メンバーの数人が同じエージェンシー出身

大型補強の目玉である「永戸 勝也」、「池田 航」、「藤田 譲瑠 チマ」はUDNのクライアントであり、「畠中 槙之輔」がUDNに乗り換えており、昨年度より数人増やしていることからユース上がりの若手達にも影響力を与えていることだろう。

UDN SPORTS - アスリートが、社会を変える。あなたと変える。
UDN SPORTSはアスリートが培った経験や知識を尊重しつつ、彼らの活動を支援していきます。 アスリートの参画による社会貢献活動や商品開発等を展開し、より良い未来の実現を目指します。アスリートと共に社会を変えるサポーターを募集しています。

一方、長年日本サッカーに貢献している「ジェブエンターテインメント(JEB)」も新たに「角田 涼太朗」と契約したものの21年度に関してはクラブとの間で3回も交渉が行われている。これは筑波大学4年で前倒しする形でプロ契約の際と翌年の出場時間増加による年棒交渉の為に他選手より多い結果になったと思われる。

来年も両社の動向をチェックしておこう。もしかすると他クラブからクライアントを連れてくるかもしれない。

来日するブラジル人エージェントたち

2015年:10,540,920円
(西真田 佳典⇒Rafael dos Santos Oliveira “選手契約に関する交渉”)

2016年:50,000,000円
(橋本 幸一⇒カイケ モレノ デ アンドラーデ ロドリゲス ”選手契約に関する交渉”)

2017年:0円

2018年:27,697,878円
(田邊 伸明⇒ティーラトン  “移籍合意に関する交渉” 相手先 Muangthong United FC)
(Kim Dong Kook⇒ユン イルロク “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手先/ FC Seoul)

2019年:14,936,160円
(田邊 伸明⇒ティーラトン ブンマタン  ”移籍合意の交渉” 相手先 Muangthong United FC)

2020年:20,898,878円
(西真田 佳典⇒エジガル ジュニオ テシェイラ リマ ”移籍合意の交渉” 相手先:V・ファーレン長崎)
(稲川 朝弘⇒レオナルド デ ソウザ ペレイラ “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒ピメンテウ ダ シウバ ジョゼ エウベル “選手契約の交渉”)
(田邊 伸明⇒ティーラトン ブンマタン “選手契約の交渉”)

2021年:83,384,440
(小林 博⇒Eduardo “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手先:サガン鳥栖)
(富永 雄輔⇒西村 拓真 “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒Anderson Lopes “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手先:武漢足球)
(稲川 朝弘⇒Leonardo de Sousa Pereira “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒José Élber Pimentel da Silva “選手契約の交渉”)

参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2021.pdf?0921

仲介報酬額が過去最大である約8300万円を達成。違約金絡みは、多く金額が跳ね上がる傾向があるので中国「武漢足球」から加入したアンデルソン・ロペスの取引が支払い金額の大半を占めていると考えられる。

報道によると移籍金は約2億円と言われており、クラブがエージェントに支払う設定金額にもよるがこの取引で数千万円発生しているのではないか?

横浜FMアンデルソン・ロペスがチーム合流間近か!移籍金2億円で中国クラブから完全移籍 | Football Tribe Japan
 明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスは今月3日、かつてサンフレッチェ広島や北海道コンサドーレ札幌でプレーしていたブラジル人FWアンデルソン・ロペス(28)の獲得を公式発表している。そんなアンデルソン・ロペスはすでに … Continue reading "横浜FMアンデルソン・ロペスがチーム合流間近か!移籍金2億...

西村 拓真」はマネジメントに関しては現在も「JSP」に身を置いているのでエージェント業務は「CAA BASE」に委任していると思われる。

MANAGEMENT | FOOTBALL PLAYER'S AGENT
株式会社ジャパン・スポーツ・プロモーションは、スポーツを愛する一人一人のサポートをはじめ、スポーツ界全体の発展に貢献する企業を目指しております。サッカー選手エージェント、サッカー・フットサル大会の企画運営、サッカー・フットサル遠征・合宿手配、を主な業務としております。

加入当時から仲介に関与していないマルコス・ジュニオールの代理人側「Carlos Leite Sports」メンバーたちが来日していることが確認されている。Transfermarktによると23年1月まで契約が残っているので今季限りで退団する可能性がある。

9月下旬頃から日本に訪れている「Antoniu’s Assessoria Esportiva」の「(22-215)Garrido Antonio」。九州Jクラブを渡り歩き、名古屋戦でクライアントの一人「レオセアラ(Léo Ceará)」と再会を果たす。以前、中東への移籍が破綻になったこともあり、当時どんな話しをしていたか気になるところ。

韓国へのルート

22年1月に「蔚山現代FC」へ期限付き移籍した「天野 純」だが何故、彼は韓国を選んだのか?考えれるとすれば、エージェント「(22-019)上西園 彬」が欧州にコネクションを持つ韓国「SQUARE SPORTS」ディレクターに就任したことが関係しているのではないか?

SQUARE SPORTS GROUP - Player agency - Player Agents
This site is the agency site of SQUARE SPORTS GROUP, giving an overview of all players who work with SQUARE SPORTS GROUP.

どのような経緯でスタッフになったのかは不明だが、少なくとも彼によってチーム編成に影響を与えているのは間違いない。上西園氏は元々ユニバーサルスポーツジャパンの「(22-068)遠藤 貴」の下でエージェントとして活動し、海外選手を某Jクラブに連れてきた実績も持つ実力者である。

因みに今夏の移籍においてサガン鳥栖にも働きかけたことも確認されているが、それは別の物語である。

今後の未来

横浜F・マリノス 売上/利益/業績推移の決算グラフで経営分析 2023
数字のみの財務諸表をグラフに変換。売上、利益、総資産、内部留保を同じ縮尺で並べて、かんたんに決算を確認できます。神奈川県横浜市に本拠地を置くJリーグクラブ、横浜F・マリノス、業績の推移や財務を紹介。

リーグ優勝が近づいている終盤戦。

現時点で移籍に関する噂が流れていないが毎年マリノスは主力選手がステップアップするために何人かは退団するかもしれない。またエージェントたちもカタールワールドカップ開催もあり、クライアントやクラブ事情を定年より早くチェックしているだろう。

今のところ、フロント内の異動について発表されていないので

~~終わり~~

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