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クラブとエージェントとの関係性(ガンバ大阪/2022年編)

2022年は厳しいシーズンだった。大分トリニータからOBでもある「片野坂 知宏」が就任したもののチームの主軸として活躍していた「宇佐美 貴史」の怪我による長期離脱等が重なり、順位は降格圏内まで低迷。片野坂監督を解任に踏み切り、今期途中からコーチとして指揮していた「松田 浩」を昇格させた。

このような状況でのエージェント(代理人)がどうだったのか?22年を総括する一つとして、参考して頂けると非常にありがたい。昨年の記事に書かれているメンバーと比べながら、ご覧あれ。

クラブとエージェントとの関係性(大分トリニータ/21年編)
2021シーズンJ1リーグ終盤、大分トリニータは34試合消化してJ2降格圏内である18位で窮地に立たされている。また17位から20位までの勝ち点差が"4"と大混戦であり、最後まで結果が分からない状況となっている。 一方、選手補強に関わるエ...
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若手 × その後 × 讃岐練習生

監督:片野坂 知宏⇒田邊 伸明?(JPN) ※JEB
コーチ:児玉 新⇒なし?
コーチ:安田 好隆⇒なし?

GK:東口 順昭⇒西塚 定人(JPN) ※スポーツコンサルティングジャパン
GK:一森 純⇒西真田 祥志(JPN) ※JSP
GK:加藤 大智⇒小林 博(JPN)  ※JSM
GK:石川 慧⇒野村 豊幸(JPN) ※エースポーツクリエイション
GK:足立 優⇒なし?

DF:昌子 源⇒新井場 徹?(JPN) ※TODER
DF:三浦 弦太⇒秋山 祐輔(JPN) ※SARCLE
DF:Kwon Kyung-won⇒Lee Isaac Zebadiah(USA) ※IZ/品川 大輝 クラブ側仲介
DF:福岡 将太⇒佐久間 清次(JPN) ※eAMA
DF:佐藤 瑶大?※JSP
DF:藤春 廣輝⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
DF:黒川 圭介⇒中澤 聡太(JPN)※JSP
DF:申 原浩⇒?  ※首藤 雄介 クラブ側仲介
DF:髙尾 瑠⇒菊地 智哉(JPN)※JSP
DF:柳澤 亘⇒秋葉 陽一(JPN) ※F-E-T CO.,LTD.

MF:Dawhan⇒? ※SP7 SPORTS等複数説あり
MF:奥野 耕平⇒小田原 匡(JPN) ※JSP
MF:山本 悠樹⇒菊地 智哉(JPN) ※JSP
MF:朱世鐘⇒? ※西真田 佳典 クラブ側仲介
MF:小野瀬 康介⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
MF:福田 湧矢⇒中澤 聡太(JPN) ※JSP
MF:石毛 秀樹西真田 佳典(JPN) ※JSP
MF:中村 仁郎⇒? ※SEG
MF:倉田 秋⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
MF:齊藤 未月⇒? ※CAA BASE

FW:Wellington Silva⇒? ※Fair Play Assessoria? クラブ側仲介
FW:山見 大登⇒? ※JSP
FW:宇佐美 貴史⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
FW:Leandro Pereira⇒Neto Genovez(BRA) ※NG SOCCER/今井 祐介 クラブ側仲介
FW:Patric?※PJ SPORTS?/西真田 佳典 クラブ側仲介
FW:坂本 一彩⇒本田 弘幸(JPN) ※Heroe

赤文字:新入団
青文字:退団

参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2020.pdf

日本最大のクライアント在籍数15人。
約5000万円の仲介報酬。
韓国でプレイ経験を持つエージェント。

若手のエージェント選択の変化

PARTNER:J1 | FOOTBALL PLAYER'S AGENT
株式会社ジャパン・スポーツ・プロモーションは、スポーツを愛する一人一人のサポートをはじめ、スポーツ界全体の発展に貢献する企業を目指しております。サッカー選手エージェント、サッカー・フットサル大会の企画運営、サッカー・フットサル遠征・合宿手配、を主な業務としております。

かつてJSPクライアントが約20人も在籍していたのも過去の話。1クラブに10数人と契約しているケースは世界でもガンバ大阪だけである。

時代は移り替わるものでトップ昇格したばかりの若手がJSPではなく、海外の実績があるエージェントを選ぶことが増えているのも事実。

例えば各代表Uカテゴリーで候補として名を連ねた「坂本 一彩」は元日本代表「本田 圭祐」の兄にあたる「(22-057 本田 弘幸」と契約。

また「中村 仁郎」に関しては正式な発表はないものの、彼のインスタグラムの紹介文に世界的にも有名な「SEG」のアカウントは貼られている。写真などは確認されていないものの、かなり信憑性が高いと思われる。先輩にあたり、同じく所属している「堂安 律」から紹介されたのだろうか?

これらのことからJSPを選択しない若手が増えているものの、現在もクラブとの関係は良好として続いていると思われる。

22シーズン終了後

2015年:36,985,080円
(西真田 佳典⇒Anderson Patric Aguiar Oliveira “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒Ademilson Braga Bispo Junior “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒呉 宰碩 “選手契約に関する交渉”)

2016年:0円

2017年:94,277,916円
(西真田 佳典⇒裵 洙瑢 “選手契約に関する交渉” 契約交渉計3回)
(西真田 佳典⇒Ademilson Braga Bispo Junior “移籍合意に関する交渉” 相:Sao Paulo FC)
(西真田 佳典⇒黄 義助 “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒呉 宰碩 “選手契約に関する交渉” 契約交渉計2回)
(西真田 佳典⇒ファビオ アギアール “選手契約に関する交渉” 契約交渉計2回)
(西真田 佳典⇒Anderson Patric Aguiar Oliveira “移籍合意に関する交渉” 相:Salgueiro AC)
(西真田 佳典⇒黄 義助 “選手契約に関する交渉”)

2018年:38,372,965円
(西真田 佳典⇒呉 宰碩 “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒黄 義助 “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒Ademilson Braga Bispo Junior “選手契約に関する交渉”)
(本田 弘幸⇒金 英權 “選手契約に関する交渉”)

2019年:78,774,850円
(西真田 佳典⇒呉 宰碩 “選手契約の交渉”)
(西真田 佳典⇒Ademilson Braga Bispo Junior “選手契約の交渉”)
(西真田 佳典⇒Patric “移籍合意及び選手契約の交渉” 相手:サンフレッチェ広島 契約交渉計2回)
(本田 弘幸⇒金 英權 “選手契約の交渉”)
(首藤 雄介⇒SHIN Won ho “選手契約の交渉”)

2020年:14,777,488円
(西真田 佳典⇒Anderson Patric Aguiar Oliveira “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒Ju Se-jong “選手契約に関する交渉”)
(首藤 雄介⇒SHIN Won ho “選手契約の交渉”)

2021年:53,495,040
(今井 祐介⇒Leandro Marcos Peruchena Pereira “選手契約の交渉”)
(西真田 佳典⇒Anderson Patric Aguiar Oliveira “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒Alves da silva wellington “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒Ju Se-jong “選手契約に関する交渉”)
(首藤 雄介⇒SHIN Won ho “選手契約の交渉”)
(品川 大輝⇒kwon kyungwon “選手契約の交渉”)

参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2020.pdf

上記の通り、仲介人制度開始以降、殆どが「(22-046)西真田 佳典」中心に仲介していることが分かる。今季はブラジル「フルミネンセ(Fluminense)」からウェリントン シルバ(Wellington Silva)」と元韓国代表「チュ・セジュン(Ju Se-jong)」、そして退団が発表されたパトリックの選手契約について交渉したとある。仲介報酬は5300万円と昨年度より上昇している。要因と様々考えれるが一説によるとレアンドロ ペレイラ(Leandro Pereira)の契約交渉ではないかと推察される。

因みにペレイラは退団後、ブラジルにある「NG SOCCER」オフィスに訪れており、エージェントである「Neto Genovez」との写真がインスタでアップされている。

期限付き移籍で加入した「ダワン(Dawhan)」の仲介については資料に明記されていなかったので詳細は不明だが所属するマネジメント会社「SC Assesoria de Imprensa」のインスタによると買取オプションが付いており、クラブはリーグ終了後に行使したようだ。

かつての練習生

サッカー選手エージェント|シナイル・スポーツ・プロモーション
株式会社シナイル・スポーツ・プロモーションは、サッカー選手とスポンサーを繋ぐマネージメント・エージェント企業。効果的な契約交渉・プロモーションで選手の価値向上を支援。日本のみならず、韓国をはじめ世界各国へと選手の可能性を拡げていきます。

16年にカマタマーレ讃岐でプレイ経験を持つ「(22-313)品川 大輝」。退団後の経緯について不明だが20年頃にマネジメント会社「シナイル・スポーツ・プロモーション」を設立。仲介取引一覧では「クォン・ギョンウォン(Kwon Kyung-won)」の契約について今回が初めての実績となる。

クォン側のエージェント「IZ」との関係性が不透明で、これ以上の考察が難しい。少なくともガンバのフロント陣が欲しがっていた対人能力がある選手であり、繋がりがあった品川氏が上手く契約を取り合ったのだろう。だが契約が来年1月末に切れるので更新に踏み切るは微妙なところ。

また新たな選手を品川氏が仲介するのか、来年が楽しみである。

既に来シーズンへ向けて動き出している。

ガンバ大阪 売上/利益/業績推移の決算グラフで経営分析 2023
数字のみの財務諸表をグラフに変換。売上、利益、総資産、内部留保を同じ縮尺で並べて、かんたんに決算を確認できます。大阪府吹田市に本拠地を置くJリーグクラブ、ガンバ大阪、業績の推移や財務を紹介。

新型コロナウイルス感染が落ち着いてきた今日だがいまだに入場料収入の回復が見込めていない状況。だがチーム人件費を昨年よりも約7%抑えることに成功している。

途中就任で見事残留に導いた「松田 浩」が退任し、徳島ヴォルティスからスペイン人「(Daniel Poyatos)」の新監督が発表された。ガンバの監督で初めてのスペイン人であり、ポジショナルプレーが高く評価されて、彼に名門の再建を目指す。

来シーズンこそ待望のタイトルを勝ち取りたいものだ。

~~終わり~~

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