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(エージェントレビュー)黒船再び!? Jリーグの新たな開国時代!!(Base Soccer Agency)

嘉永6年(1853年)、浦賀沖にペリー率いるインド艦隊が来航し徳川幕府に開国を迫った。
のちに文明開化の時代へ突入する歴史を変えた出来事である。

時は移り変わり21世紀。
日本サッカーがプロ化20年経ち、2015年に仲介人(エージェント)制度が導入。徐々に海外から登録するようになり、ついに世界的有名なサッカー事務所「Base Soccer Agency」が介入するのだった。

てなわけで今回は日本代表「吉田麻也」でお馴染みの「Base Soccer Agency」について
レビューする。

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経緯

https://basesoccer.com/

1997年にイギリスのロンドンに設立され、成長をし続けて広範囲なネットワークを構築した。主にイングランド、フランス、ベルギー、日本等を市場としている。アメリカ合衆国の経済誌「Forbes」に「One of the world’s leading sports agencies(世界有数のスポーツ代理店」と評価されるくらい影響力がある。スタッフ数は50人~200人いるとか。

どれくらい有数かというと契約している選手、コーチ、ディレクター等総数が300人以上。
取引完了数400以上。有名な選手にはイングランド代表「Kyle Walker」、「Danny Rose」、日本代表には「吉田麻也」、「武藤 嘉紀」、「酒井宏樹」等が在籍している。

そんな大手事務所が日本サッカー(Jリーグ)に変化を与えている現状がある。
もしかするとシティ・フットボール・グループ(以下CFG)が….。

きっかけはCFG?

まず2014年CFGが日産自動車とグローバルパートナーシップを結び、「横浜F・マリノス」の少数株主となった。

16年にはフランス人「Erick Mombaerts」が監督に就任した(この出来事がのちに某日本代表のフランス移籍に絡むとは知る由もなかった)。

18年にのちに「横浜F・マリノス」を優勝に導く「Ange Postecoglou」が就任。「Base」のクライアントであるが、いつからなのかは不明。恐らくオーストラリア代表時代からだと推測する。

上記の2人はいずれも事務所は違い、CFGのネットワークから連れてきたと思われる。
16年、GMに就任したルーマニア人「Doru Isac(現在インド代表テクニカルディレクター)」のコネクションも影響はあるだろう。現にポルトガル人「Hugo Vieira」獲得に一役買ったとも言われている。

「(20-193)Trimboli Frank」と「Leon Angel」

Trimboliはエージェントになる前はファイナンスで働いており、イタリア語を巧みに操る事が出来るのだという。
https://www.perthnow.com.au/lifestyle/stm/karrinyup-raised-frank-trimboli-is-a-respected-king-maker-in-the-world-of-soccer-ng-b88701834z

LeonはFAにより英国で最初のエージェントで会計士としても経済的専門知識も豊富だという。2人とも経営に非常に長けている点からして会社が大きく成長したのも頷ける。

2019年、日本に来日し「Ange Postecoglou」の契約更新に立ち会った事を報告した。

上にも書いてる通り経営者トップが契約サインに立ち合うのは実際なかなか無いことだ。
(どうしたものかハゲとツイートする癖を治したいw)

サガン鳥栖、F・トーレス獲得の裏側

2018年Jリーグに衝撃なニュースが我々サッカーファンに届けられた。
あのスペイン代表「F・トーレス」がサガン鳥栖に電撃移籍が決まったのだ。

契約年数は3年で推定年棒は5億円とも言われている。
トーレスの元々マネジメントしてもらっていた事務所はスペインにある
Bahia Internacional」であり他選手にはアーセナル「Dani Ceballos」、
バイエルン「Javi Martínez」、アトレティコ「Vitolo」等代表レベルが揃っている。

どういった選択でトーレス獲得を熱望したのかは鳥栖社長に聞くしかないが
パートナーだった「Base」がクラブ側仲介を行い、連れてきたと考えられる。


写真を見て推察するに「Joel Pannick」が今回の細かい移籍に関する書類を担当しサッカーコンサルタントとして「Base」に所属している「横尾​​理一」が何かしらの助けがあったと思われる。

F・トーレスは去年惜しまれつつ怪我で引退してしまって残念だったが
プライベートで見た18シーズン最後のホームゲーム横浜FM戦のゴールは絶対忘れないだろう。

因みにこの移籍に関する仲介人取引一覧について明記されていないので
クラブ側仲介でいくら手数料を支払ったのかは不明。仲介人を介していないか何かしらの理由で支払っていないか真相は闇の中?である。

何の為にG大阪に移籍したの……?

19年3月にスペイン人「David Concha」がG大阪に加入しサッカーニュースに盛りあがった。そしてその半年後にはスペイン代表にも選ばれたこともある欧州サッカーファンならワクワクする「Markel Susaeta」が入団が決まった。

そのSusaetaの移籍を「Base」が仲介したとコメントしている。

今回から個人で活動していた「(19-059)富永 雄輔」が「Base」のメンバー入りしており、その一番仕事をこの移籍をクラブ側仲介として担当した。一体誰が彼を誘ったんかね?横尾氏だろうか?

Susaetaは元々クライアント契約していた代理人がいなかったらしく
彼本人を口説いて移籍までこじづけたのは他メンバーの「Joel Pannick」とバルセロナを拠点に活動していた「Federico Massai」がサポートした形。

結局David Conchaは殆ど試合に出られず退団しSusaetaも満足した評価を得られなかったのか途中出場が多くシーズン終了後オーストラリア「Melbourne City FC」へ移籍が発表(これもBaseが関与しているとか)

またSusaetaは日本行きは本人希望ではなかったらしくビルバオに残りたかったのにフロントから断られたらしい。

Susaeta, o histórico do Athletic Bilbao que brilha em terras australianas
Susaeta é o quinto jogador com mais partidas realizadas na história do clube basco e é figura do Melbourne City, que recebe o Adelaide United.

今後も大物外国人を連れてくるのか?

ここまで3ケースを紹介したが総合的にみると横浜FMを優勝に導いた「Ange Postecoglou」以外は
満足した結果を残せずにいる。環境適応に問題があるのかマネジメント自体に不足な点があるのかそれは分からない。選手の点から全てスペイン人であり偶然と言いにくい。これもスペインサッカー協会と結んだパートナーシップの影響なのだろうか?

コロナでJリーグが再開されていないが裏では次の移籍で動いているはずだ。

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