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クラブとエージェントとの関係性(柏レイソル/21年編)

積極的な補強がなかなか成績に反映されない苦しいシーズンを送っている柏レイソル。

一方で攻撃でのチームの原動力だった「江坂 任」が浦和レッズへ電撃移籍するなど、サポーター、ファンにも激震が走っている。U18から昇格した若手に関して、今後大きく動く出来事だったかもしれない。裏方に徹するエージェント(代理人)について、より深くチーム事情に詳しくなるはず。

クラブとエージェントとの関係性(柏レイソル/2020冬編)
2011年はJ1復帰後にまさかの優勝を遂げた怒濤のシーズンだった。当時ブラジルから連れてきた「Leandro Domingues(レアンドロ ドミンゲス)」の活躍が非常に大きかったといわれている。 そんなブラジル人を連れてきた「(20-0...
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UDN × JSP × 若手離れ?

監督:Nelsinho Baptista⇒?
コーチ:井原 正巳⇒佃 ロベルト? or 西塚 定人? or 坂田 大輔
コーチ:藤田 優人⇒武井 択也?(JPN) ※イマージェント

GK:金 承奎⇒Son ho-Kim(KOR) ※FS CORP/本田弘幸 クラブ側仲介なし
GK:滝本 晴彦⇒? ※UDN
GK:佐々木 雅士⇒柳田 佑介?(JPN) ※グロボル・フットビズ・コンサルティング
GK:松本 健太⇒小野 壮彦?(JPN) ※So Good Group
GK:近野 勝大⇒なし?

DF:田中 隼人⇒なし?
DF:古賀 太陽⇒? ※UDN  19年度までMaurizio Moranaが担当
DF:Emerson Santos⇒Shaiene Botelho? ※L&V sports
DF:大南 拓磨⇒奥出 真士(JPN) ※R4SE
DF:上島 拓巳⇒藤田 邦広(JPN) ※UDN
DF:高橋 祐治⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB /過去に佐久間 清次が担当
DF:山下 達也⇒西真田 佳典(JPN)※JSP
DF:染谷 悠太⇒坂井 充隆(JPN)※ジェイピーコンサルティング
DF:三丸 拡⇒秋葉 陽一(JPN) ※F-E-T CO.,LTD.
DF:大嶽 拓馬⇒なし?
DF:北爪 健吾⇒小林 博(JPN)※JSM
DF:高橋 峻希⇒秋山 祐輔(JPN) ※SARCLE
DF:川口 尚紀⇒植木 竜介(JPN)※MYYK

MF:揖斐 俊斗⇒なし?
MF:Richardson⇒Eduardo Madeira(BRA)※MADEIRA SPORTS/西真田 佳典 クラブ側仲介
MF:椎橋 慧也⇒坂井 充隆(JPN)※ジェイピーコンサルティング
MF:大谷 秀和⇒宮地 祐樹(JPN) ※Hiru-Chi Japan Management
MF:山田 雄士⇒なし?
MF:Dodi⇒? ※Marcio Bittencourt Sports
MF:三原 雅俊⇒高木 泰裕(JPN)※JSP
MF:仲間 隼斗⇒木村 精孝(JPN) ※KKSスポーツマネージメント
MF:戸嶋 祥郎⇒藤田 邦広(JPN) ※UDN
MF:瀬川 祐輔⇒遠藤 貴(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン/19年度まで植木 竜介
MF:田村 蒼生⇒なし?
MF:江坂 任⇒植木 竜介(JPN)※MYYK
MF:神谷 優太⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
MF:Matheus Savio⇒Jefferson Daniel? ※MAGNITUDE SPORTS/西真田 佳典 クラブ側仲介

FW:中島 舜⇒なし?
FW:鵜木 郁哉⇒野村ダン? or 関根 圭祐? ※ATHLETE SOLUTION
FW:シノヅカ イッペイ⇒Linton Jayson Posthumus(NED) ※LJ Sports & Employment
FW:Cristiano⇒? ※KUNIY & W. SPORTS /小林 博
FW:Rodrigo Angelotti⇒? ※NB Sports
FW:呉屋 大翔⇒本田 弘幸(JPN) ※Heroe
FW:Pedro Raul⇒Rodriguinho(BRA) ※Marcio Bittencourt Sports
FW:細谷 真大⇒中澤 聡太(JPN) ※JSP 

参考:http://www.jfa.jp/football_family/intermediary/

ここ1年でUDNクライアント数を4人と増やし、他事務所の脅威となっている。
主力ブラジル人を西真田 佳典が交渉し、報酬も5年間で最高額を記録。
若手含めてエージェントと新規、変更する動きが活発?

未来の日本代表、みなUDNへ

UDN SPORTS - アスリートが、社会を変える。あなたと変える。
UDN SPORTSはアスリートが培った経験や知識を尊重しつつ、彼らの活動を支援していきます。 アスリートの参画による社会貢献活動や商品開発等を展開し、より良い未来の実現を目指します。アスリートと共に社会を変えるサポーターを募集しています。

代表選手との契約するなど近年急激な成長を遂げている「UDN(ユーディーエヌ)」。

香川真司、長谷川唯等を海外実績も着々と積んでおり、年々クライアント数を増やしている。

新規で結んだ若手株「滝本 晴彦」、昨年までドイツ等にコネクションを持つイタリア人「Maurizio Morana」から弊社に変更した古賀太陽等。

昨シーズンまで日本代表「伊東 純也」等を所有している「(21-050)植木 竜介」のクライアントが占めていた。これらが発生していることからフロント側とエージェントの関係性に何らの変化があったと考えられる。21シーズンの結果次第でチーム構成が決まるだろう。

クラブ史上仲介人最高報酬額にも関わらず……

2015年:0円

2016年:11,421,180円
(小林 博⇒Cristiano “選手契約に関する交渉”)
(木村 精孝⇒Ramon Lopes de Freitas “選手契約に関する交渉”)

2017年:18,000,000円
(木村 精孝⇒金 甫炅 “選手契約に関する交渉” 計2回)

2018年:20,535,000円
(西真田 佳典⇒Richardson “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手先/Ceara SC)

2019年:0円

2020年:35,125,090
(西真田 佳典⇒Richardson “選手契約の交渉”)
(西真田 佳典⇒Matheus Savio “選手契約の交渉” 計2回)

 

参考:http://www.jfa.jp/football_family/intermediary/

リチャルドソン、マテウス サビオ獲得の為に約3億円を費やしているが、結果に結びいていないのは残念だ。約4000万円の報酬で発生している2選手のクラブ側仲介に関してJSPの「(21-046)西真田 佳典」が行っている。マテウスはベンチ外が多いのでクラブ側から契約に関して計2回交渉している。

Magnitude | Talent is our Business

因みにマテウスが所属している「Magnitude Group」は元ガンバ大阪「アデミウソン」がクライアントとして在籍しており、西真田氏とはパートナー関係である。柏側にマテウスを売り込んだ線が強そうだ。

クラブ側仲介以外で加入したブラジル人について説明しておくとドッヂと退団しているペドロラウルは同じ事務所「Marcio Bittencourt Sports」である。全世界にコネクションを持っており、毎年他Jクラブ含めて、選手を送り込んでいる。

ペドロラウルのメキシコ「FCフアレス(FC Juárez)」への期限付き移籍は誰でもが寝耳に水だったに違いないが、コロナでの影響を考慮すると少なくとも一か月前あたりから、オファーを受けていた可能性が高い。現地にエージェント「Rodriguinho」が帯同し、弊社クライアント「Fernandinho」という選手も連れてきていることから何やら大人の事情が絡んでいそうだ。

若手に忍び寄るエージェントたち

他Jクラブと比べて、ユース上がりの若手たちはエージェントと接触しているケースが増えているようだ。

例えば、21年リーグ戦第18節サンフレッチェ広島戦で戦慄デビューを果たした「佐々木 雅士」はオランダと繋がりを持つ「(21-043)柳田 佑介」と契約している。

瀬川に関しては長年柏と良好な関係を築いていた「植木 竜介」から「(21-068)遠藤 貴」へ乗り換えており、来シーズンの去就が気になる動きを見せている。

また「松本 健太」と契約した「So Good Group」の「(21-287)小野 壮彦」はJリーグ、ヴィッセル神戸等で取締役を歴任し、経営者として手腕を発揮してきた人物だ。最近になってJ選手をクライアントとして向かい入れている動きを見せ、横浜FCに加入したドイツ人「Svend Brodersen」も彼が関わっているようだ。Transfermarketで確認すれば一目瞭然だ。

Astonick - 選手エージェンシー - Player Agents

これらの出来事が全て移籍に繋がるわけではないが可能性があることを伏せておく。

あの人は今 ~ジョルジュ ワグネル(Jorge Wagner)

かつて昇格して初年度11年にJ1制覇の立役者の一人。その後一旦ブラジルに帰国するも14年夏に鹿島アントラーズに完全移籍。しかし契約解除となり、17年「フルミネンセ」で現役引退を発表。

現在は自身の名前から取ってアカデミーを経営しつつ、「JW7 Sports & Business」のエージェントとして活動している。比較的若手中心に構成されている。

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現役時代に契約していた「Antoniu’s Assessoria Esportiva」とはパートナーとして関係を継続中。因みに柏、鹿島への移籍は「(21-064)稲川 朝弘」と協力で実現した。

いつかJリーグに未来のブラジル代表を連れてきて欲しい。

残留達成の先に

30試合消化して現在14位。前節まで2連敗を屈し、J2降格枠の17位との勝ち点差が”7″。

仮にJ1残留達成したとしても、ここまで取り上げた様々な問題をいかに乗り越えていかなければならない。期待の若手に付いている新規エージェントたちを上手く取り込まないと他チームへ移籍させられる可能性が高まり、チーム編成で頭を悩ませることになる(その前にネルシーニョをどうするかだな)。

江坂退団の二の舞を何としても止めなければならない。でなければ来シーズンも残留争いは免れないだろう。

~~終わり~~

 

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