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クラブとエージェントとの関係性(川崎フロンターレ/2021編)

Jリーグ2連覇を果たし、偉業を成し遂げた川崎フロンターレ。大型補強に着手し、名古屋グランパスからジョアン シミッチを獲得し、チーム層をさらに厚くしている。またACLグループリーグ突破を果たし、チームとしての完成度も昨年よりも増している。

一方でエージェント(代理人)面で昨年と比べてみると勢力図には動きはないがチームの若手に変化が起きていることが発生している。

今回は川崎フロンターレの全選手に関するエージェントをまとめてみた。昨年分と見比べながら読者なりの発見をして頂くとありがたい。

クラブとエージェントとの関係性(川崎フロンターレ/2020夏編)
2017年 念願だったJ1優勝を成し遂げ、翌年も苦難を乗り越え連覇を達成した。 その中で選手を何人か入れ替わる中で意外な法則のようなものを発見。 試合が行われている裏で何が発生しているのか? というわけで 今回は「クラブとエージェントの...
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若手にエージェント × 4000万円 × 三苫 薫

監督:鬼木 達⇒なし?

GK:チョン ソンリョン⇒Yang JungKyu(KOR)/西真田 佳典(JPN) クラブ側仲介
GK:安藤 駿介⇒なし ※田村 信之と契約破棄?
GK:丹野 研太⇒田村 信之(JPN) ※㈱ジャパン・スポーツ・マーケティング
GK:早坂 勇希⇒なし?
GK:Lee Kyeong-tae⇒?/高木 泰裕?(JPN) ※JSP クラブ側仲介無し

DF:谷口 彰悟⇒佃 ロベルト(JPN) ※スポーツコンサルティングジャパン
DF:Jesiel⇒DECO(POR) /稲川朝弘(JPN)※クラブ側仲介
DF:山村 和也⇒坂井 充隆(JPN) ※㈱ジェイピーコンサルティング
DF:神谷 凱士⇒なし?
DF:車屋 紳太郎⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:旗手 怜央⇒Cleber Desiderio or Alexandre Aki(BRA) ※AKI&DESIDERIO SPORTS
DF:登里 享平⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
DF:山根 視来⇒菊地 智哉(JPN) ※JSP
DF:イサカ ゼイン⇒良藤 辰夫(JPN) ※Shuma
DF:田邉 秀斗⇒なし?

MF:João Schmidt⇒DECO(POR) ※D20 SPORTS/稲川朝弘(JPN)※クラブ側仲介
MF:塚川 孝輝⇒遠藤 貴(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン
MF:橘田 健人⇒なし?
MF:田中 碧⇒? ※CAA BASE/19年度まで秋山 祐輔が担当
MF:原田 虹輝⇒なし?
MF:松井 蓮之⇒なし?
MF:大島 僚太⇒不明 ※イングランド「PINNACLE GLOBAL ADVISORS」説あり
MF:長谷川 竜也⇒Cleber Desiderio or Alexandre Aki(BRA) ※AKI&DESIDERIO SPORTS
MF:脇坂 泰斗⇒大野 祐介?(JPN) ※アスリートプラス
MF:小塚 和季⇒野村 豊幸(JPN) ※エースポーツクリエイション

FW:三笘 薫⇒野村 ダン?(JPN) or 関根 圭祐?(JPN) ※Athlete Solution
FW:宮城 天⇒なし?
FW:家長 昭博⇒本田 弘幸(JPN) ※HEROE
FW:遠野 大弥⇒? ※UDN SPORTS /20年度は松浦 修也が担当
FW:小林 悠⇒大野 祐介(JPN) ※アスリートプラス
FW:Leandro Damião⇒Vinicius Prates(BRA)/稲川朝弘(JPN) ※クラブ側仲介
FW:知念 慶⇒稲川朝弘(JPN) ※スポーツ・ソリューション


赤文字:新加入

青文字:退団

参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2020.pdf

若手に新たにエージェントと結ぶ傾向が強まっている。
主力助っ人は稲川朝弘氏中心に仲介
未来を担う日本代表をマネジメントしているエージェントは誰なのか?

将来的に移籍するのか?3人の若手たち

大型補強といえば、やはり名古屋グランパスから獲得したジョアン シミッチ(João Schmidt)だ。中盤がさらに厚みが増し、アンカーとしてなくてはならない存在となっている。彼について、のちに後述するとして、昨年と変化があるとすれば、ルーキーの何人かがエージェントをつけていることだ。その中で3人程紹介していこう。

旗手 怜央⇒AKIDESIDERIO Sports

東京オリンピックで出場が期待される「旗手 怜央」は昨年に長谷川 竜也と同じ、元日本代表である呂比須ワグナーの義弟「Alexandre Aki」とエージェント契約を結んだことが判明している。これは”長谷川先輩”に紹介してもらったのか?それともAki本人から口説かれたのか?

少なくとも「MLSマネジメント株式会社」が彼らに関わっているのは確かだ。弊社の代表者が育成プロジェクトグループ長を務めている「川口 良輔と同一人物なのか?

MLS MANAGEMENT 株式会社
我々は「日本から世界へ、世界から日本へ」をビジョンに掲げ、スポーツをビジネスとしてマネタイズし、子ども達が「夢」や「目標」を持って育てる環境を創ります。

イサカ ゼイン⇒良藤 辰夫

ガーナ人の父と日本人の母のハーフ。明治安田生命J1リーグ第21節横浜FC戦でついにフル出場デビューを果たし、今後の活躍にも期待されている。

かつて東京ヴェルディに元イタリア代表トッティを連れてこようと交渉した経緯を持つ「(21-044)良藤 辰夫」と2021年に契約している。

良藤氏は元々F1業界で働いており、レーサーもマネジメントしていた。そして、数年前にサッカーエージェント業を開始、当初はクライアントは外国人選手を取り扱っていたが、徐々に日本人も増やしていき、現在では約30人が在籍している

遠野 大弥⇒UDN SPORTS

高校卒業後、天皇杯で常にJクラブキラーと有名な「Honda FC」でプレイし、17年から19年までに62試合18ゴールをマークしたストライカー。

20年途中からアビスパ福岡で期限付き移籍し、41試合で11ゴールと調子を上げて、21年を迎える。この時、遠野のエージェントとして交渉していたのが「プレイヤーズファースト」代表取締役である「(21-040)松浦 修也」である。

松浦氏は04年にエージェント試験に合格して以降、過去に森脇亮太や森崎浩司、ポーランド等でプレイした赤星貴文等と契約し、現在は約10人以上の選手を担当している。

http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2020.pdf

21年は川崎に復帰した件も松浦氏が交渉しているが現在は関係が解消されており、香川真司(ギリシャ:PAOK)や清武弘嗣(セレッソ大阪)が所属している「UDN Sports」と契約している。

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UDN SPORTSはアスリートが培った経験や知識を尊重しつつ、彼らの活動を支援していきます。 アスリートの参画による社会貢献活動や商品開発等を展開し、より良い未来の実現を目指します。アスリートと共に社会を変えるサポーターを募集しています。

海外実績も豊富で近年他クラブの若手も弊社に移るケースが増え始めている。遠野も将来を見据えた行動かもしれない。

2連覇に見合った成功報酬額4000万円


2015年:14,251,866円
(稲川 朝弘⇒Eduardo da Silva Nascimento Neto “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Elson Ferreira de Souza “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Arthur Brasiliano Maia “移籍合意に関する交渉” 相手先:ECヴィトーリア)
(今井 祐介⇒エドゥアルド “移籍合意に関する交渉” 相手先:柏レイソル)
(今時 靖⇒原川 力 “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒チョン ソンリョン “選手契約に関する交渉”)

2016年:28,976,250円
(今井 祐介⇒エドゥアルド “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒チョン ソンリョン “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Rhayner Santos Nascimento Neto “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Eduardo da Silva Nascimento Neto “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Elson Ferreira de Souza “選手契約に関する交渉”)

2017年:25,293,950円
(今井 祐介⇒エドゥアルド “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒チョン ソンリョン “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Eduardo da Silva Nascimento Neto “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Elson Ferreira de Souza “選手契約に関する交渉”)

2018年:43,677,600円
(西真田 佳典⇒チョン ソンリョン “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Caio César “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手先:Tombense FC)
(稲川 朝弘⇒Leandro Damiao da Silva dos Santos “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Magno Jose da Silva “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Jesiel Cardoso Miranda “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒CAIO CESAR DA SILVA SILVEIRA “選手契約に関する交渉”)

2019年:38,815,200円
(西真田 佳典⇒チョン ソンリョン “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒Leandro Damiao da Silva dos Santos “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒Magno Jose da Silva “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒CAIO CESAR DA SILVA SILVEIRA “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒Diogo Mateus “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手先:Ferroviaria)
(稲川 朝弘⇒Jesiel “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手先:Atletico MG)

2020年:38,307,200
(西真田 佳典⇒チョン ソンリョン “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘João Felipe Schmidt Urbano “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒Leandro Damiao da Silva dos Santos “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒Jesiel Cardoso Miranda “選手契約の交渉”)

 

参考:http://www.jfa.jp/football_family/intermediary/

5年度の殆どを稲川氏がクラブ側仲介に関与していることが分かる。報酬額もDAZN参戦にあたる18年度(2017年~2018年)から急激に金額が上昇している。これはレアンドロダミアンやカイオ(現ファーレン長崎)等に関する交渉で発生したことが要因に挙げられる。

元ポルトガル代表デコがCEOを務める「D20 Sports」のクライアントを他クラブ含めて仲介している。両者がどのいった形で出会ったのかは不明だが今後も他Jクラブ含めて多大な影響を与えるのは間違いない。それは既に名古屋グランパス、横浜FC等にデコのクライアントがプレイしているからだ。

現に彼らの年棒等が高額なのか17年度から報酬が4000万円代に到達している。

三苫は実際誰のエージェント?

今では川崎フロンターレでドリブラーで名をはせていると言えば三笘 薫だろう。彼もついに2020年あたりにエージェント契約を果たす。

野村一族で数多くの野球助っ人を日本へ連れてきたことで有名な「(21-106)野村 ダン」。もう一人、弊社で彼らの元でスタッフとして働いているのが「(21-115)関根 圭祐」と弱冠21歳でエージェントとなった若きホープである。聞くところによると弊社ではサッカー選手を主に担当しているが資料によると野村ダンが仲介を行ったとされている。

 

最終的な契約のとりまとめをダン氏を行うとされているのか?それとも本当はサッカー含めて彼が野球と一緒にマネジメントしているのか?正確な情報が入ってこないので、それ以上は語ることは出来ない。

そんな中、三苫がイングランドプレミアリーグ「ブライトン(Brighton)」へ移籍濃厚との報道が流れた。

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

東京オリンピック終了後に正式に決まるとのことだがビザの関係で最初はベルギー「ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズへ期限付き移籍するとのこと。

これを知った私は”もしかして、エージェントを変えたのか?“か”CAA BASEあたりが三苫に接近していたのか?”と感じていた。過去に野村ダンがクライアントを欧州クラブに移籍させた実績が確認したところ皆無であり手の込んだやり方を考慮すると、やはり外部からのアクションがあったのではないか?

田中 碧ドイツ移籍の舞台裏

アジアチャンピオンズリーグ(ACL)グループリーグに出場せず、そのままドイツに向かい「デュッセルドルフ(Fortuna Düsseldorf)へ期限付き移籍した田中 碧。契約は1年間で買取オプションも付いているという。

情報によると今回は大手「CAA BASE」が関わっているとされている。

まず左の人物が主にベルギー方面に活動している「Zouhair Essika」。彼はシュミット ダミエル「STVV」加入でも交渉した人物で他クライアントもヨーロッパ代表選手を多数保有している。「Marijo Knez」は日本人を担当するのは初で彼も「CAA BASE」スタッフのエージェントである。彼がデュッセルドルフとの繋がりが深い人物とされる。

2019年に大手事務所「SARCLE」入りしているがエージェントと選手が契約できる年数は最大2年と仲介人規定(仲介人契約第7条)で定められており、田中 碧の場合は関係が切れる2021年にCAA BASEスタッフの誰かが接触してきたのだろうか?

怒涛のJリーグ3連覇に王手か?!

リーグ戦も21試合消化して首位をキープしているが横浜マリノスとの勝ち点の差9と接戦である。補強する必要がないかもしれないが強いて取り上げるなら左膝内側側副靭帯損傷で離脱している小林 悠のバックアップか?

来年以降の話で懸念材料とすれば今季でチームの主力であるレアンドロダミアンとの契約が22年1月で切れる。ブラジルや中東クラブから興味を示していると今年でも何度か報道が流れている。やはり稲川氏が上手く取り合ってくれるかがポイントだ。

~終わり~



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