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クラブとエージェントとの関係性(清水エスパルス/2020夏編)

Jリーグ創立以来、日本代表を多く輩出してきた名門「清水エスパルス」。

しかし2015年初J2降格を味わい、翌年復帰を果たすも優勝争いに入り込めないと苦しんでいる。エージェント(代理人)にフォーカスすると何か見えるかもしれない。

ということで

今回は清水エスパルスに所属している選手のエージェントを多くの資料を使いながら明らかにしていく~~。

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西真田佳典 ✖ イマージェント ✖ ODOROKI

監督:Peter Cklamovski⇒?
コーチ:今矢直城⇒今矢賢一(JPN)? ※㈱ブルータグ /直城の兄
コーチ:篠田 善之⇒馬淵 雄紀 or 武井 択也 ※イマージェント

GK:Neto VolpiMauricio Nassif(BRA?)/石田 博行(JPN) クラブ側仲介
GK:大久保 択生⇒柳田 佑介(JPN) ※グロボル・フットビズ・コンサルティング
GK:梅田 透吾⇒なし?
GK:新井 栄聡⇒良藤 辰夫(JPN) ※Shuma
GK:西部 洋平⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP

DF:立田 悠悟⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:Valdo⇒André Castilho?(BRA)/石田 博行(JPN)等 クラブ側仲介
DF:黄 錫鎬(ファン ソッコ)⇒李 信昊(KOR) ※SINO SPORTS クラブ側仲介
DF:福森 直也⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:吉本 一謙⇒佃ロベルト(JPN) ※スポーツコンサルティングジャパン
DF:岡崎 慎⇒西岡明彦(JPN) ※フットメディア
DF:金井 貢史⇒野村 豊幸 ※エースポーツクリエイション
DF:伊藤 研太⇒なし?
DF:Elsinho⇒Eduardo Uram?(BRA)/稲川朝弘(JPN) クラブ側仲介
DF:奥井 諒⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP

MF:Renato Augusto⇒Adalberto Almeida?(BRA)/石田 博行(JPN)等 クラブ側仲介
MF:西村 恭史⇒新井場 徹(JPN) ※TODER
MF:竹内 涼⇒高木 泰裕(JPN) ※JSP
MF:六平 光成⇒植木 竜介(JPN) ※MYYK
MF:中村 慶太⇒石田 博行(JPN) ※ODOROKI
MF:宮本 航汰⇒松村 大介?(JPN) ※Gionas
MF:成岡 輝瑠⇒なし?
MF:金子 翔太⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
MF:西澤 健太⇒今井 祐介(JPN) ※JSM
MF:河井 陽介⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ
MF:石毛 秀樹⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
MF:鈴木 唯人⇒秋山 祐輔 or 宮川 悟 or 堤 俊輔 ※SARCLE

FW:川本 梨誉⇒なし?
FW:後藤 優介⇒田村 信之(JPN) ※JSM
FW:Carlinhos Junior⇒Jose Renato Martinez?/石田 博行(JPN)等 クラブ側仲介
FW:Teerasil Dangda(ティーラシン)⇒?/田邊 伸明(JPN) クラブ側仲介
FW:Júnior Dutra⇒Jean Hagop Habib/石田 博行(JPN)等 クラブ側仲介

参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2019.pdf

・所有している選手数で一番多いのは「JSP」の西真田佳典。
・篠田 善之のエージェントが付いている。
・クラブ側仲介による外国人加入の殆ど石田博行が関与している。

欧州にもコネクションを持っている”JSP”

このブログにおいて何度も紹介している”ジャパンスポーツプロモーション”こと”JSP”。

株式会社ジャパン・スポーツ・プロモーション
株式会社ジャパン・スポーツ・プロモーションは、スポーツを愛する一人一人のサポートをはじめ、スポーツ界全体の発展に貢献する企業を目指しております。サッカー選手エージェント、サッカー・フットサル大会の企画運営、サッカー・フットサル遠征・合宿手配、を主な業務としております。

その中でエージェントとして多大な影響力を持つ「(20-046) 西真田 佳典」。
毎年各Jクラブからブラジル人、韓国人等の交渉を行ない、また世界の繋がりも豊富でもある。

↑各エージェント名は伏せるが彼の周りにはJクラブを動かすほどの顧客がいるという事だ。

また西真田氏は宇佐美貴史の「Fortuna Düsseldorf」移籍を担当したことがドイツサッカー協会(DFB)のHPから公開されている”Transaktionsliste 2018-2019″から確認できる。

参考:https://www.dfb.de/fileadmin/_dfbdam/224537-Transaktionsliste_2018-19_Stand_06.07.2020.pdf

宇佐美がドイツ時代からお世話になっているエージェント「Ludwig Kogl」について他取引も含めて明記されていない。

西真田氏が直接ドイツ語を巧みに使いながらクラブのお偉いさんと交渉したのかは不明。海外の場合現地パートナーの協力しながら行動するケースは珍しくないので、これも例外とは言えない。

ただ、デュッセルドルフにも事務所があるみたいなので正確な情報はドイツ現地からキャッチしているのだろう。

 

年々コーチにエージェントが付く時代に

篠田 善之とはFC東京時代からの関係なのかは分からないが仲介人制度が開始されてからエージェントが選手のみならず監督、コーチとクライアントとして契約するケースが非常に増えてきている。

PRマネジメント - 株式会社イマージェント

こういった流れになった可能性の一つに”マネジメント契約“にあるのではないだろうか?これは選手側が芸能事務所入りすることにも関係しているかもしれない。

スポーツ選手がマネジメント事務所に所属する理由
近年、多くのスポーツ選手が契約や移籍の交渉を行う代理人とは別に、マネジメント事務所に所属している。彼らはなぜ、マネジメント事務所と契約をするのか。そもそもマネジメント事務所とは何をやっているのか。

選手に限らず監督、コーチも将来不安定な職業と言える。”芸能事務所”よりJクラブと親しい”エージェント事務所”と組んだ方がメリットが大きいとも言える。

では現状はどうなのか?

名前は伏せるが某A事務所は4人、某B事務所では8人等、かなり力を入れている。

支払い金額も”ODOROKI”

石田博行は清水エスパルスからキャリアをスタートし、海外へ飛び出しシンガポール、オーストラリア、マレーシア等を経て2013年藤枝MYFCにて引退した元Jリーグ選手である。

印象深いのはオーストラリア「Syney FC」に入団していたKAZUこと”三浦知良”の通訳を担当している。

引退後、エージェントという道を選び2017年頃から”ODOROKI”という事務所を設立し、本格的に行動を開始し現在はブラジル等から選手を連れてこれるまでに成長した。

株式会社ODOROKI - 日本から世界へ「オドロキ」を。必ず。
選手と共に様々な「世界」を驚かす。プロスポーツ選手のマネジメントカンパニーである株式会社ODOROKIは、選手と共にスポーツを通じて様々な世界に「オドロキ」を提供します。

問題はここからです。

2015年度から清水エスパルスが仲介人(エージェント)に支払った手数料をまとめたグラフをみてもらおう。

2015年:38,386,580円
(Dr. Kirsch Andreas Roland⇒Dejan Jakovic “選手契約に関する交渉”)
(今時 靖⇒Mitchell Thomas Duke “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒鄭 大世 “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒鄭 大世 “移籍合意に関する交渉” 相手先/水原三星(韓国))
(李 信昊⇒Byeon Jun-Byum “選手契約に関する交渉” 相手先/サンフレッチェ広島)

2016年:3,857,055円(J2)
(今時 靖⇒Mitchell Thomas Duke “選手契約に関する交渉”)
(李 信昊⇒KIM Byeom-Yong “選手契約に関する交渉”)
(李 信昊⇒Byeon Jun-Byum “選手契約に関する交渉”)

2017年:25,802,777円
(西真田 佳典⇒鄭 大世 “選手契約に関する交渉”)
(今時 靖⇒Mitchell Thomas Duke “選手契約に関する交渉” 計2回)
(李 信昊⇒Hwang Seok-Ho “選手契約に関する交渉”)

2018年:59,846,777円
(西真田 佳典⇒鄭 大世 “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Dyanfres Douglas Chagas Matos “選手契約に関する交渉” 計2回)
(稲川 朝弘⇒ELSON FERREIRA DE SOUZA “選手契約に関する交渉”)
(李 威⇒呉 少聰 “移籍合意に関する交渉” 相手先/Guangzhou Evergrande FC)

2019年:94,771,887円

参考:http://www.jfa.jp/football_family/intermediary/
取引情報の公表⇒登録選手/加盟クラブが支払った2015年度~2019年度の仲介人報酬(PDF)

2016年度を除いて大金をエージェントに支払っていることが分かる。特に2019年は過去最高金額といっても過言じゃない1億に届きそうな勢いである。

クラブ側仲介において各選手に対していくら支払ったのは不明だが、Elsinhoは川崎からの国内移籍なので金額が莫大になるのは考えにくい。タイから完全移籍で加入したTeerasilの場合、当時ムアントン側が経営難だったこともあり獲得できたらしいので、これも白ではないか?。

ということは……..

組織編成について

GM(ジェネラル マネージャー)兼スカウトを務めていた大榎克己が強化部長と”清水エスパルスフィロソフィー作成チーフ”という、なかなか説明しづらいポジションを兼務している。

内藤直樹が強化部長、兵働昭弘はスカウトに就任する中、大きな動きとしてはセレッソ大阪で強化部長に務めていた「大熊清」がクラブ入りしGMを担当することが決まったこと。

彼の選手交渉に関しての評価は人それぞれだが今回の外国人獲得に絡んでいないとは言い切れない。

今後の動きについて

岡崎慎がFC東京へ復帰要請を受けているが動きはない。

また平墳 迅は藤枝MYFC、滝裕太はカターレ富山へ育成型期限付き移籍し、長年清水の前線を支えていた鄭 大世(チョン テセ)もアルビレックス新潟へ旅立ってしまった。

移籍期間8/28を過ぎて獲得の動きが見受けられない現在、順位が16位と低迷している状況で打開策はあるのだろうか?コロナの影響で2020シーズンは降格がないものの入場制限等もあり収入に苦しい面がある。

どうする~~?清水エスパルス~~

~~終わり~~

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