FC東京下部組織で育ち、ロアッソ熊本にて出場機会を得て
東京に帰還後レギュラーを確立し日本代表にまで上り詰めた「橋本拳人」
そんな彼が2020年ロシア「Rostov」からオファーを受けたという報道が流れた。
同じ時期
鹿島アントラーズでCBとしてレギュラーとしてプレイしていた
ブラジル人「Wellington Daniel Bueno」こと「Bueno」。
現地報道によると
ブラジル名門「Atlético Mineiro」から1年半の期限付き移籍。もう加入は決定的とも。
今回は
この2人のエージェント(仲介人)を紐解いて移籍の真実に少しでも近づけてみよう。
橋本拳人の場合(JEB⇒UDN)、そしてロシアからのオファー
JFAのHPに配布されているPDF「仲介人取引一覧2015/2016」によると
橋本は「㈱株式会社ジェブエンターテイメント(以下:JEB)」取締役「(20-093)一木 伸之」に仲介してもらっている(選手側仲介)。どの時期から関係が始まったのかは証明できる資料がこれ以上見当たらないので何とも言えないが下部組織時代から目を光らせていたのかもしれない。
一木氏は2003年にJEBに入社。主にエージェント補佐・選手パフォーマンス分析業務をこなし
近年では某Jクラブの外国人移籍に関して協力面に力を注いでいるようだ。
橋本は14/15年シーズン、熊本から東京に復帰したものの途中出場が多かったものの終盤に入るとレギュラーとして定着し15/16以降ハムストリングの怪我があった以外試合に出場を続けた。
2016年4月にリオネジャネイロオリンピックのU23代表合宿に初招集されたが結局リオ五輪の出場は叶わなかったが2019年3月怪我で招集が見送られた守田英正の代わりとして追加された橋本は、キリンカップチャレンジカップ2019ボリビア戦に代表デビューをかざる先発出場を果たす。
数ヶ月後に行われた「EAFF E-1サッカー選手権2019」中国戦ではボランチで出場。決勝で韓国戦は怪我で出られず優勝を逃してしまう苦い経験を味わうが徐々に成長していることはサッカー関係者も実感していたことだろう。
この頃になると橋本はエージェントを変更している動きがあった。
2019年8月に「(20-134)段家 卓也」率いる「㈱UDN SPORTS」との契約(賛同)である。
日本代表へ定着し始めた頃でプレイに自信があったのか将来の海外移籍に不安があった上の決断だったのかは橋本本人に聞いてみないと分からないが現実JEBのHPを確認すると彼のプロフィールが消えている。
そして今回のロシアからのオファーである。誰もが「何でロシアやねん!?」と疑問に感じた方は多かっただろう。
サッカーラジオとして様々な情報をお届けしてくれる「ミルアカ|MILKサッカーアカデミー」が
ロシア「Rostov」メンバー事情をまとめてくれている。
/#橋本拳人(🇯🇵FC東京)を
🇷🇺#ロストフ が獲得したがる理由
\・CBシグルズソンが🇩🇰コペンハーゲン 移籍で守備不足
・Wボラ・アンカー求人中
・MF #ノルマン は昨秋、(破談になったけど)
🏴#マンチェスター・ユナイテッド 入りの可能性も
※今夏も移籍の可能性
・画像左下・右下のスタッツ面 pic.twitter.com/UE2P6Hpvt4— ミルアカ|MILKサッカーアカデミー 毎朝配達中! (@MILKSATOKYO) June 11, 2020
どうやらノルウェー代表「Mathias Normann」がイングランド「Manchester United」へ移籍する可能性があり、その代わりと橋本が選ばれるといった事情あるらしい。Mathiasはパサーとしてチームの軸となっているが橋本はどっちかというと攻守の要バランサーである。ロシアの環境に適応するのに時間が掛かるし言葉も英語より非常に複雑なので補強として的確なのかは正直疑問である。
となると「UDN」チームが三好ベルギー移籍等で培ったコネクションでロシアのエージェントとコンタクトが取れクラブ側にアプローチをかけた形なのだろうか?transfermarktで現在所属している選手のエージェント欄で確認するがいずれも「UDN」と関係ありそう事務所はない。
やはり売り込み面が強いのだろうか?
※因みにロシアサッカー協会で仲介人(エージェント)について調べることも可能だが取引についての資料は配布されていない。
Buenoの場合「(20-009)八木 秀一郎/ブラジル系HL Sports」
Buenoは高校時代にのちに鹿島アントラーズに加入するCaioとチームメイトになる「千葉国際高等学校:現翔凜高校」へ入学する。卒業後14年に清水エスパルスに入団。15年にヴィッセル神戸へ期限付き移籍、16年に現鹿島アントラーズに完全移籍として加入。18年に徳島ヴォルティスに期限付きで移籍し翌シーズンに鹿島に復帰。ここまで怪我で出られなかったり選考外になることが多かった中、
19年中盤から徐々にレギュラーとして定着し始め、天皇杯決勝で惜しくも準優勝だったがCBで先発出場でチームの守備としてプレイした。
彼のキャリアである18年度まで全て「株式会社すぽると」代表取締役「(20-009)八木 秀一郎」が選手側仲介として関与している。
八木氏は取締役に元川崎フロンターレ監督「風間八宏」が就任していた時期がある(現在は不明)。
恐らく息子たちも以前ここにお世話になっていたが別事務所に移動しているので父は終任し会社から離れているのだろう。
Bueno自身、実はもう一つブラジルの事務所に籍を入れていた。名前は「HL Sports」。
以前は公式HPがあったのがリンク先が消えているので詳細を紹介することが出来ない。
YoutubeであるBuenoのプレイ動画冒頭に「HL Sports」が載っているくらいである。
で今回のブラジル「Atlético Mineiro」への期限付き移籍。
現地報道によると監督であるアルゼンチン人「Jorge Sampaoli」のリクエスト候補から獲得交渉が行われ成立する可能性があるとの事。スピードとパス能力があるBuenoなら監督に応えられるチームの軸になれるかもしれない。
現時点でBuenoを仲介する人物がハッキリしていない点である。Sampaoliのエージェントと言われるブラジル人「Gelson Baresi」がZicoと仲良しでクラブに駆け寄って推薦したとも考えられる(そりゃないか)。
いずれにせよ
答えは移籍が成立しBuenoが記者会見で判明するだろう。
~追記~
6/29にBuenoが「Atlético Mineiro」ユニを着た画像がアップされ
その数日後に記者会見が行われた。
コロナで入国がかなり遅れたのだろうか?
理由は定かではないが来シーズン彼の活躍に期待しよう。
7/9
てっきり噂レベルで忘れられると思ったら
まさか移籍するとは予想できなかった。
まあ
頑張ってとしか言えない。