直近の数試合は引き分けが続いているが、勝ち点54と首位横浜FMとの差が”5″と優勝を狙える順位までキープしている。毎年主力が抜ける状況を上手くマネジメントしながら、チームを作り上げている一方で選手と密接な関係を持つエージェント(代理人)との関係は今季も予断を許さない状況だ。
それは下のメンバー表を確認すれば、把握できると思う。
新規契約 × 0円 × アメリカ?
監督:鬼木 達⇒なし?
コーチ:二階堂 悠⇒なし?
コーチ:吉田 勇樹⇒なし?GK:チョン ソンリョン⇒Yang JungKyu(KOR)/西真田 佳典(JPN) ※21年クラブ側仲介なし
GK:安藤 駿介⇒なし ※田村 信之と契約破棄?
GK:早坂 勇希⇒なし?
GK:丹野 研太⇒田村 信之(JPN) ※JSMDF:谷口 彰悟⇒佃 ロベルト(JPN) ※スポーツコンサルティングジャパン
DF:Jesiel⇒DECO(POR) /稲川朝弘(JPN)※21年クラブ側仲介なし
DF:山村 和也⇒坂井 充隆(JPN) ※ジェイピーコンサルティング
DF:車屋 紳太郎⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:登里 享平⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
DF:佐々木 旭⇒なし?
DF:山根 視来⇒菊地 智哉(JPN) ※JSP
DF:田邉 秀斗⇒? ※GLOBAL 11 SPORTS MANAGEMENT?MF:João Schmidt⇒? ※Energy Sports/20年度までDECOが担当
MF:橘田 健人⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
MF:塚川 孝輝⇒遠藤 貴(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン
MF:松井 蓮之⇒なし?
MF:大島 僚太⇒不明 ※イングランド「PINNACLE GLOBAL ADVISORS」説あり
MF:瀬古 樹⇒段家 卓也(JPN) ※UDN
MF:Chanathip Songkrasin⇒Nonsrichai Thritthi(GER?) ※FPS Management & Consulting
MF:脇坂 泰斗⇒大野 祐介?(JPN) ※アスリートプラス
MF:小塚 和季⇒野村 豊幸(JPN) /act Sports Group?FW:五十嵐 太陽⇒なし?
FW:永長 鷹虎⇒本田 弘幸?(JPN) ※HEROE
FW:Marcinho⇒Jorge Machado?/稲川朝弘 ※21年クラブ側仲介なし
FW:宮城 天⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
FW:家長 昭博⇒本田 弘幸(JPN) ※HEROE
FW:遠野 大弥⇒藤田 邦広(JPN) ※UDN/20年度は松浦 修也が担当
FW:Leandro Damião⇒Vinicius Prates(BRA)/稲川朝弘 ※21年クラブ側仲介なし
FW:小林 悠⇒大野 祐介(JPN) ※アスリートプラス
FW:知念 慶⇒稲川朝弘(JPN) ※スポーツ・ソリューション赤文字:新加入
青文字:退団参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2021.pdf
・JEBが今年6月に橘田 健人と契約を果たす
・21年度はクラブ側の仲介は行われず
・小塚 和季、来期は北中米?
旗手 怜央に続くモノたち?
近年、10年代のユース上がりのJ選手がエージェントを付けるようになった事は何度か指摘しているが川崎も、ここ1年間で増えている。
中盤アンカーと不動のレギュラーとしてプレイしている「橘田 健人」は海外実績豊富な大手「ジェブエンターテインメント」と契約を発表。
日本代表「前田 大然」や「浅野 拓磨」等、トップレベルの選手が在籍していることもあり、橘田も近い将来、日本から飛び出したい気持ちがあるのかもしれない。
興国高校からチームに加入した「永長 鷹虎」も元日本代表「本田圭祐」の実兄である「(22-057)本田 弘幸」との契約を果たしている。ここまで天皇杯2回戦のみ出場で、結果に結び付けれていない。
今季に横浜FCへ期限付き移籍したイサカ・ザインのように経験を付ける為に同じように来シーズンにJ2クラブに移籍するかもしれません。
クライアント契約情報
川崎期待株「永長 鷹虎」が
本田のお兄ちゃん「(22-057)本田 弘幸」と契約した模様https://t.co/NofJOBRyuH#frontale #川崎フロンターレ pic.twitter.com/dMn5IeYLxv— jun jun@im not agent (@junjunjun351) May 15, 2022
支払手数料0円の理由(わけ)とジョアンシミッチの去就
2015年:14,251,866円
(稲川 朝弘⇒Eduardo da Silva Nascimento Neto “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Elson Ferreira de Souza “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Arthur Brasiliano Maia “移籍合意に関する交渉” 相手先:ECヴィトーリア)
(今井 祐介⇒エドゥアルド “移籍合意に関する交渉” 相手先:柏レイソル)
(今時 靖⇒原川 力 “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒チョン ソンリョン “選手契約に関する交渉”)2016年:28,976,250円
(今井 祐介⇒エドゥアルド “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒チョン ソンリョン “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Rhayner Santos Nascimento Neto “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Eduardo da Silva Nascimento Neto “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Elson Ferreira de Souza “選手契約に関する交渉”)2017年:25,293,950円
(今井 祐介⇒エドゥアルド “選手契約に関する交渉”)
(西真田 佳典⇒チョン ソンリョン “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Eduardo da Silva Nascimento Neto “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Elson Ferreira de Souza “選手契約に関する交渉”)2018年:43,677,600円
(西真田 佳典⇒チョン ソンリョン “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Caio César “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手先:Tombense FC)
(稲川 朝弘⇒Leandro Damiao da Silva dos Santos “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Magno Jose da Silva “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒Jesiel Cardoso Miranda “選手契約に関する交渉”)
(稲川 朝弘⇒CAIO CESAR DA SILVA SILVEIRA “選手契約に関する交渉”)2019年:38,815,200円
(西真田 佳典⇒チョン ソンリョン “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒Leandro Damiao da Silva dos Santos “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒Magno Jose da Silva “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒CAIO CESAR DA SILVA SILVEIRA “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒Diogo Mateus “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手先:Ferroviaria)
(稲川 朝弘⇒Jesiel “移籍合意及び選手契約に関する交渉” 相手先:Atletico MG)2020年:38,307,200円
(西真田 佳典⇒チョン ソンリョン “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒João Felipe Schmidt Urbano “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒Leandro Damiao da Silva dos Santos “選手契約の交渉”)
(稲川 朝弘⇒Jesiel Cardoso Miranda “選手契約の交渉”)2021年:0円
毎年クラブと仲介が行われていたが、21年度に関しては交渉されていない。考えられるとすれば、
・エージェントがクラブとの契約を解消した。
・両者との関係は続いているが、何らかの理由で交渉が成立しなかった。等々
所属している選手から見るに15年度からチョンソンリョンを担当している「(22-046)西真田 佳典」、複数のブラジル人の窓口である「(22-064)稲川 朝弘」の2人が現在もクラブと契約していると推測。
チーム内で動きがあったとすれば、ジョアン・シミッチが事務所を変更したことだ。それは「Energy Sports」で過去に元横浜FMでプレイしていたチアゴ・マルチンスもクライアントになっている。Energyと稲川氏とは繋がりがないとすると、昨年FC東京への期限付き移籍が破綻になった原因かもしれない。
クライアント契約情報
川崎「João Schmidt」が
元横浜FMチアゴマルチンス等が在籍している
ブラジル系「Energy Sports」とブラジル系「Talents Sports」と契約した模様
※ポルトガル系「D20 SPORTS」から仲介人変更#frontale #川崎フロンターレ #CBF #BRA pic.twitter.com/ZzWr63HHee— jun jun@im not agent (@junjunjun351) April 21, 2022
来年あたりにチームから離れる可能性がある。チアゴがプレイしているアメリカもありえる。
大型補強の目玉であるチャナティップだが、8月下旬に事務所である「FPS Management」の主要メンバーが来日しており、第27節鹿島アントラーズを視察していることがインスタグラムで確認されている。
またパートナーであるアスリートプラス「(22-078)大野 祐介」との写真も撮られており、その他J選手とも交流を図っていたようだ。わざわざタイから日本に来るのだから、ただ観光に訪れたわけではないはず。クライアントであるチャナティップについて、首脳陣に会っていたかもしれない。
来シーズンはアメリカ?
今季はリーグ戦ではベンチ外が多く、カップ戦でプレイしていた「小塚 和季」。仮に契約期間が2年と仮定するなら、来シーズンは他クラブへ移籍する可能性がある。
小塚は9月現在、ホームページを確認すると「エースポーツクリエイション」の「(22-012)野村 豊幸」とは契約維持しているようだがTransfermarktによるとカナダ、ドイツに拠点を持つ「act Sports Group」へ異動している。
更新頻度が多いサイトなので信憑性は低いが、オーナーである「Andreas Kirsch」は15年度に清水エスパルスのクラブ側として元カナダ代表「Dejan Jakovic」を仲介した記録が残っている。
http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2015.pdf
それ以外のKirschに関する資料が発見されていないので、Jクラブとの繋がりがハッキリしていない。
ブラジル人を視察?
リーグ戦も終わりに近づいていることもあり、既に各Jクラブのフロントが来期に向けて動き出していることだろう。選手の契約に関しては全ての日程が終了した後に始めるのが通例とのこと。
川崎では今年7月頃にブラジルへ視察に訪れていることが判明。強化本部長「竹内 弘明」氏が某スタジアムでサッカー関係者らしき人物との写真である。
これって
自分が知らないだけでサポーターが把握してることかもしれないけど川崎フロンターレの強化本部長「竹内 弘明」が今年7月頃にブラジルへ飛んでたらしい#frontale pic.twitter.com/Nxzrtuf6WT
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) September 10, 2022
どこで撮影されたのか?SNSでのコメントに残っていないが、写真でのスタジアム内が水色で覆われているので、グレミオ(Grêmio)の本スタジアム「アレーナ・ド・グレミオ(Arena do Grêmio)」ではないかと推察する。
両クラブは補強、歴史から見ても密接な関係があるので竹内氏はグレミオでプレイしているブラジル人の誰かを視察に来ていたのではないか?
来期の展望
竹内氏のブラジル視察が今夏に動いていることから来シーズンへの編成は既に始まっているかもしれない。ジョアン・シミッチの事務所変更、選手たちのエージェント事情等が重なり、何よりカタールワールドカップによってリーグ戦が通年より1ヶ月早く終了することもある。
監督である「鬼木 達」の去就について噂が流れていないが、来シーズンも続投すると思われる。だが未だに家長の後継者が出ていない問題があるので、その点フロントとともに検討しなければならない。
~~終わり~~