アレクサンダー・ショルツ(Alexander Scholz)
1対1にめっぽう強く、ロングフィードもお手の物。積極的な攻撃参加プレイはOB「マルクス闘莉王」を彷彿させる。
デンマーク「ヴェイレBK(Vejle Boldklub)」下部組織からキャリアをスタートし、2012年に北アイルランド「ストヤルナン・ガルザバイル(Ungmennafélagið Stjarnan)」初の海外移籍を果たし、主力として活躍。
翌年ベルギー「スポルティング・ロケレン(KSC Lokeren)」に3.00 m €(約4億円)」で移籍。その後、ベルギーを数年プレイしたのち現在デンマーク「FCミッティラン(FC Midtjylland)」へ移籍。
デンマークリーグでのパフォーマンスも申し分ない。一試合を除いて、21試合リーグ戦をスタメンに出場し、得点も3ゴールをマーク。イエローカードも2枚と少なめ。
ベストなパフォーマンスで各欧州クラブから注目される中で浦和がオファーかけたのは西野TDのお手の物と言える。
元プロ選手の弁護士エージェント
浦和移籍が濃厚と言われている
元ノルウェーU21代表「Alexander Scholz」代理人は元プロ選手の
ベルギー人「(INTERMED-BEL-00146)Stijn Francis」https://t.co/BNkfo6mgeJいったい
どんなコネクションで、ここまで辿り着いたん?#urawa #浦和レッズ #jleague #Jリーグ pic.twitter.com/s9LlC1lKUb— jun jun@im not agent (@junjunjun351) May 24, 2021
※×ノルウェーU21代表 ⇒ 〇デンマークU21代表
「ステイン・フランシス(Stijn Francis)」はベルギー出身で元プロ選手だったが目が出ず、弁護士を志す為に引退を決意。その後、いくつかの法律事務所でキャリアを経て、2014年にフットボールエージェンシー「Stirr Associates」を設立する。
クライアントにはイングランド「トッテナム・ホットスパー」トビー・アルデルヴェイレルト(Toby Alderweireld)やイタリア「ナポリ」ドリース・メルテンス(Dries Mertens)等、世界トッププレイヤーが在籍している。
・サンビ・ロコンガ(Sambi Lokonga) ※RSC Anderlecht
・ジーニョ・ファンフースデン(Zinho Vanheusden) ※Standard Liège
・フランク・オンエカ(Frank Onyeka) ※FC Midtjylland等等
参考:https://www.transfermarkt.jp/stirr-associates/beraterfirma/berater/4807
因みにショルツが所属している「FC ミッティラン(FC Midtjylland)」に関する仲介はステインではなく、「ローレンス メロッテ(Laurens Melotté)」という人物が行ったと記されている。
https://www.dbu.dk/media/19438/fodboldagenters-honorar-i-2020_final.pdf
ニコライ・トームセン(Nicolaj Thomsen)
デンマーク「オールボーBK(Aalborg BK)」出身でフランス「FC ナンシー(FC Nantes)」へ移籍するも1年で退団。2017年にCL出場実績がある「コペンハーゲン(FC Copenhagen)」に加入し、21シーズンを境に契約満了で現在フリー。
主に中盤を主体としてパサーとして個人技に織り交ぜながら展開するプレイを得意とする。
気掛かりなのは直近2シーズンのパフォーマンスが良くなく、リーグ戦での90分出場した試合数は0。肩の故障等があり、ベンチ外で過ごすことが多かったのが要因の一つ。
現地でフリージャーナリストとして活躍している「デニス・ソンダーガード(Dennis Søndergaard)」によると直接、浦和にメッセージを送ったところ、トームセンに興味はないと受け取ったとTwitterで語っている。
En af mine pålidelige kilder har fået direkte tekstbesked fra Urawa Reds på, at den japanske klub ikke er interesseret i Nikolaj Thomsen. Japanerne mener interessen er enten løse rygter eller udelukkende fra spillerens side. #transfer
— Dennis Søndergaard (@soender11) May 27, 2021
トームセンの現コンディションを考慮すると浦和の戦力として、貢献できるか微妙な点が正直なところ。合流が7~8月だと真夏の環境で調整できるのか難しい。フランス時代も1年で退団している点もマイナス。
ユンカーと同じ事務所という真実
浦和行きが噂になっている
元デンマーク代表「Nicolaj Thomsen」事務所は
ユンカーと同じデンマーク系「Elite Consulting」問題は代理人
資料によると担当は「Søren Barslund」という人物だが
19年に「Nykøbing FC」のコマーシャルディレクターに就任しているが現在も続いているか不明 #urawa pic.twitter.com/99iTrECOgl
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) May 26, 2021
注目は事務所がユンカーも所属している「Elite Consulting」。デンマーク仲介人リストにもエージェント3人も登録されている。
https://www.dbu.dk/media/19438/fodboldagenters-honorar-i-2020_final.pdf
取引一覧で調べてみると担当は「ソレン バーズランド(Søren Barslund)」と明記されており、契約に関する選手側仲介(Spiller)といった内容が記されているが現在は事務所に籍を置いていない。↑のツイートにもあるように19年に「Nykøbing FC」コマーシャルディレクターに就任し、企業とタイアップ、パートナシップ提携を結ぶ等を様々な活動をしている。
彼は弊社でユンカーを担当しているエージェント「クリスチャン・ビステッド・クリスセン(Christian Bysted Christensen)」と未だに繋がっている、もしくはトームセンを引き継いでもらったかもしれない。
何故、浦和に辿り着いたのか?
ショルツ獲得は決定的と言われているが今度は浦和の経営状況を確認しながら、いくら予算が必要なのかを検証する。
どこから獲得する余力があるのか?
ショルツの違約金はデンマークで「3,75 millioner kroner(日本円で約6700万円?)」とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグもフル出場を果たしているにも関わらず、格安なのが不思議でならない。
では何故、ユンカー、酒井宏樹の大型補強が可能なのか?
まず、昨シーズンまでプレイしていたブラジル人レオナルドの中国「山東魯能泰山」完全移籍で得た移籍金7億円を使用した説。
こちらは中国メディアからの情報だがデイリースポーツの報道によると250万ドル(約2億6千万円)といわれている。
またブラジルメディアもデイリースポーツとほほ同じ移籍金で報道しているがソース元を公開していないので信憑性が高いとはいえない。
少しバズっているので追加情報
「Central de Transferencias」によると契約期間は5年
違約金は「約3億円?(€2,07 Milhões)」との報道にしても
金額もうちょっと上乗せしても良かったんじゃないか?テオさんよぉ pic.twitter.com/QYM90DOLJz
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) February 23, 2021
ではユンカーと酒井宏樹を合わせて発生する費用をまとめると
・ユンカー⇒移籍金2.8億円/年棒:不明 契約期間2年
参考:https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=88875
・酒井宏樹⇒移籍金2億円/年棒:不明 ※1億円は超える予想
参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/55ad6fa3a9f483dcb2be27a7c2521349687f8cc3・アレクサンダー・ショルツ⇒移籍金6700万円
参考:https://web.gekisaka.jp/news/detail/?332442-332442-fl#:~:text=%E7%A7%BB%E7%B1%8D%E9%87%91%E3%81%AF375%E4%B8%87,%E4%B8%87%E5%86%86)%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8B%E8%A6%8B%E8%BE%BC%E3%81%BF%E3%80%82合計金額:2.8億+2.0億+6700万円 =5億4700万円
年棒、税金等を含めるとと最低でも6億円前後は掛かる。
予算とコロナ影響下になって収入に余裕はないと予想されるのでレオ移籍で得た違約金だけでなく、ベルギー「STVV」で期限付き移籍している「橋岡大樹」やレノファ山口でプレイしている「石井僚」に関して、ある程度目途が立ったとすれば、採算はつく。
最後に
そもそも何故浦和は今年に入って欧州路線に切り替えたのだろうか?
スカウティングツール「Wyscout」の最上位「Wyscout Scouting Area」を導入したことで話題になった。
↑記事で西野氏はインタビューで
「国際的なサッカー選手と契約することになると、エージェントは非常に強力ですが、エージェントには独自のビジネス上の利益があります」
と回答している通り、海外エージェントとの危険性について触れている。日本と違い、海外エージェントは、どんなビジネスを展開しているのか分からない点が多い。一部紹介するとイングランドで活動する傍ら、祖国でカジノを運営している者もいるくらい。それくらい海外エージェントとの付き合い方は気を付けなければならないのだ。
浦和と親交あるポルティネンセのオーナーであり、エージェントでもある「フォンセカ テオ」は5月に入って、汚職、マネーロンダリングの疑いで中央捜査犯罪対策局 (DCIAP) の捜査のメスとの報道が流れている。
こういったことから浦和フロント側はポルトガル路線からデンマーク路線へ切り替えだしている最中かもしれない。まだ2021シーズンは続いている。ショルツ、トームセンが浦和に来るのか?見守っていこう。
~~終わり~~