4月頃になると仲介人取引に関する資料が各国サッカー協会ホームページからアップされる時期。5大リーグで割と早めに配布されていたのがベルギーサッカー協会(KNVB)だったのでさっそく調査を開始した。
今回はHP内に配布してある仲介人リストであるPDFファイル「Geregistreerde tussenpersonen bij KBVB」と取引結果である「Zesde rapport (01/04/2020 – 31/03/2021)」の2つの資料を参考にベルギーでの仲介事情と4人日本人選手に関する情報をまとめたので、ご覧あれ~~~。
ベルギーリーグの仲介事情
①.リーグ別仲介人報酬の合計金額(選手側・クラブ側仲介)
※「Betalingen aanTussenpersonen(仲介人への支払い)」
「Betaalde Transfersommen(合計を転送する 有料?)」
「Ontvangen Transfersommen(受取合計)」
②.クラブが支払った仲介人報酬の合計金額
※Zesde rapport (01/04/2020 – 31/03/2021)を参考・一部編集合計金額は37.954.615,86EURではなく 38.368.943,86.EUR。
上の図は2020年4月から2021年3月にかけてクラブ側がエージェントに対して報酬を支払ったデータ。
①リーグ別に詳細金額を明記しており、1部リーグにてクラブ側仲介(Door clubs)での報酬は“38.368.943,86”ユーロ(50億円?/5,009,391,421.82円?)、選手側による仲介(Door spelers)は“79.080,17” EUR(1000万円?/10,324,587.68円)で取引されている。※1EUR = 130.56円
②クラブ別では日本代表である伊東純也が所属している強豪「クラブ ブルッヘ(Club Brugge K.V)」が約7億円(5,195,165.05EUR)をエージェントに支払う等、Jリーグとは、桁違いな額で取引されている。
ブルッヘには他にも「ハンス・ヴァナケン(Hans Vanaken)」や「チャールズ・デ・ケテラエル(Charles De Ketelaere)」等代表クラスとの交渉を行っているのでエージェント側が要求する金額も増大する傾向にある。
鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌⇒Beerschot VA B)
北海道時代はFAライセンスを持っている「(21-068)遠藤 貴」が武蔵をマネジメントしており、ベルギーでは「Cherry Sports BVBA」が仲介していることが判明。弊社クライアントにはベルギーU21代表「ヒューゴ シケ(Hugo Siquet)」や「キャスパー デ ノーレ(Casper De Norre)」等と代表クラスを取り揃えっている。
ほお〜〜
武蔵を仲介したのはベルギー系「Cherry Sports」だったのね
植田に続いて2人目の日本人かあ
そうですよね遠藤貴#BEL #consadole pic.twitter.com/F0JYMY9oF8— jun jun@im not agent (@junjunjun351) August 18, 2020
リストにはCEOである「(INTERMED-BEL-00055)Kristof VANDERSMISSEN」と「(INTERMED-BEL-00072)Guy Vandersmissen」の重鎮が登録しており、2人協力して加入に尽力したのだろうか?遠藤貴との関係性は一切不明。パートナーの可能性は高い。
因みに植田直通も弊社に仲介しており、19年度資料にも同じ取引が表記されている。(TMS:243851/241236)
中村敬斗/斉藤光毅(⇒STVV/Lommel SK)
オランダ(KNVB)に仲介人リストに登録している敏腕エージェント「(INTERMED-BEL-00552)柳田 佑介」が単独で交渉を進めて見事に成立させた。
マンチェスターCからオファーを受けていると
噂の「斉藤 光毅」代理人はオランダにコネクションを持つ
「(20-043)柳田 佑介」であるhttps://t.co/3aXRYncfZa若いっていいよね#yokohamafc #横浜FC #jleague #Jリーグ pic.twitter.com/NFpHff1q6u
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) October 14, 2020
のちに中村敬斗はSTVVとの契約を解消し、オーストリア「FCジュニアーズ(Juniors OÖ)」への期限付き移籍を担当したのは柳田氏ではなくイタリア人女性「Angela Rullo」が交渉したとされる。これに関しては資料には載っておらず。
オーストリア「FC Juniors OÖ」へ加入する
「中村敬斗」今回の移籍を仲介したのは
なんと女性でロンドンに拠点を置いている弁護士イタリア人「Angela Rullo」が行った模様https://t.co/rtgbeAkGtT
マネジメント契約しているかは不明#forzajuniors #gamba #football #AUT pic.twitter.com/9jRVb72wcm
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) February 8, 2021
冨安健洋(アビスパ福岡⇒STVV)
今や日本代表としてなくてはならない存在になっている冨安健洋。
アビスパ福岡時代は大手「ジェブエンターテイメント」社長「(16-091)田邊 伸明)」のクライアントとしてプレイ。STVV時代は弊社スタッフかパートナーと思われる韓国人?「(INTERMED-BEL-00357)Min Suk CHANG」が交渉している。彼の詳細について不明。
興味深いのは、のちにイタリア「Bologna FC」移籍に関してJEBチームではなく、ロンドンに拠点を構える「Superb Sport Ltd」の「(INTERMED-BEL-00629)Luca BASCHERINI」が交渉している。
元フランス代表エブラやデンマーク代表シュマイケル等を仲介した実績を持つ凄腕イタリア人。
この時点で冨安はJEBとの関係は解消しており、新たに「(21-134)段家 卓也」率いる「UDN SPORTS」と契約しているがLuna氏との関係性は不明。
またイタリアへ移籍したのは2019年7月なので報酬額を分割してエージェント側に支払っているのだろうか?
ACミランへ移籍した「長谷川
そして今回の移籍報道で出てきたLuca Bascherini(右)
どうやらナニ、レスターのスレマニの代理人らしく今回マンUと移籍テーブルにつくようだ
いったいどうなるのか? pic.twitter.com/OdXX6SKNQe— jun jun@im not agent (@junjunjun351) May 2, 2017
植田直通(鹿島アントラーズ⇒Cercle Brugge)
18年7月に「サークル・ブルッヘ(Cercle Brugge)」に加入したのは前回の記事で説明した通り、当時は植田が所属している「SARCLE」と関係を持つ日本人女性「(INTERMED-BEL-00419)Ayaka HORIKOSHI」が携わったとある。
興味深いのは20年度ではHORIKOSHI氏から「SARCLE」ヨーロッパ支部と言われる「Sarcle Europe」関係者「(INTERMED-BEL-00739)Tomoyuki YOSHIDA」「(INTERMED-BEL-00740 )Nils TAKAKURA HOFSTÄTTER」の日系人が交渉に参加している。オランダに事務所を構えているらしいが正確な情報が少なく、真相は闇の中。
いったい2人は何者かのか?少なくとも海外事情に精通していることだろう。フランス移籍も彼らが担当したというのか?
~~終わり~~