毎年世界中で新たな選手を探すためにクラブやスカウト会社が主体としてトライアル、セレクションが実施されている。
日本も例外ではなく定期的に開催され、合格者は海外クラブへの切符を手にしている。
今回は2021年に開催される4つのトライアルについて紹介する。また本気でプロ選手になる為に必要なツールについても触れているので、もしよろしければ読んで頂くと嬉しい。
前準備
海外でプロとしてプレイしたいのであればPV(プレービデオ)・CV(英語履歴)を作成は必須だ。それらがないと選考されることなく落選するケースが多く、逆にたったこれだけでダイレクトに契約までこぎつけることもある。
PV(このように再生前のプロフィールで人目で把握できるような工夫も)
これらの二つの作成方法は↓のページを張っておくので参考にして欲しい。
きっと力になってくれるはず。
PV(footbezzies ・Football Highlight Video(サッカープレー動画)のつくり方)
CV(KAZUTAKA OTSU Offical blog ・CV(履歴書)の作成方法)
ヨーロッパプロリーグセレクション(WPSC)
これまで100名以上のプロ選手を輩出した年2回開催しているセレクション。内容は個人面談、ビデオ撮影による実技試験を行い、合格者に適したチームをマッチングするプログラムである。
過去に審査員として参加したのは元浦和レッズでプレイした元チェコスロバキア代表「ルル(Ľubomír Luhový)」や現役時代ベルギー代表としてワールドカップ出場した「ダニー・ボッフォン(Danny Boffon)」等と豪華。
主催は浦和レッズ、中国でプレイした「辻勇」が代表取締役社長を務める「株式会社イルマックス」。テクニカルディレクターには世界中のクラブにパイプを持つサッカーエージェント「森本高史」。彼のコネクションで数多くの日本人プロ選手を輩出している。
因みに過去セレクションに参加し現在も世界で活躍している日本人は
・須田昂己(Lubuszanin Drezdenko ※ポーランド5部?)
・黒井孟徳(Lech Rypin ※ポーランド4部)
・大江慧(Yingcharoen Football Club ※タイ BPL)等等
たとえ合格はかなわなかったとしても同じプロ選手になるという”仲間”と巡り合う環境の中では今後のキャリアにプラスとなるだろう。
Anadia FC(合同トライアル)
Football Innovation Japan株式会社が経営権を持つポルトガル3部「Anadia FC」が来シーズンに向けて日本人選手を募集する。今回は2種類のプログラムで実施している。
一つはシンプルにトライアルにて選手選考を行う。年齢は18~28歳で1シーズンプレイできる方等が条件。選考方法は関東と関西に分かれて1次トライアルが実施される模様。参加費用は1万円。
2次トライアルは現地ポルトガルにて実施。そこでトップチームと合流し練習試合を組まれて選考されるようだ。
もう一つはプログラム「Challenge Anadia 2021」の一環としてPV・CVといった実績・動画確認と面談方式。
気になるのは合格した上で1シーズンでプレイする参加費400万円に含まれていない渡航費、ビザ申請手続き等だ。また参加費と保証金75万円との金額と離れているのも懸念材料に該当する。
海外でのチャンスであり魅力的だが過去にトラブルが絡んでいる情報があるので確認したいところ。
エクサマネージメント(トライアウトキャンプ)
スペイン留学、アカデミーセレクション等を手掛けている「(19-199)青木 和男」エクサマネージメントがスペインで日本人中心のチームを編成してセグンダB(Segunda División B ※4部相当)昇格を目指すプロジェクトが開始された。これは”アルビレックス新潟シンガポール“がスペインで挑戦するイメージだろうか?
セレクション、説明会を東京品川で随時開催しているとのことなので興味ある方は↓リンク先フォームから登録してみよう。
Asia Football Showcase(タイ)
毎年世界中からプロ選手を目指すためにタイにやってくる「Asia Football Showcase」。昨年はコロナ影響下で難しい状況だったが21年7月に開催する運びとなったようだ。
4つのプログラムから選択してトライアル(Showcase)に参加するシステム。支払う金額によって参加できる日程、サービスが大きく変わり、これらは空港シャトル分は含まれていないとの事。
合格者にタイリーグでプレイしている選手は数多く存在する。南アフリカ人「Ofentse Kale」もその中の一人だ。アメリカ「キーストーン大学(Keystone College)」出身で19年の弊社トライアルに参加し見事タイ3部「カセムバンディット・ユニバーシティFC(Kasem Bundit University F.C.)」との契約を勝ち取っている。
過去の参加者には日本人もいたようでトライアル視察に元「ラオ トヨタ(Lao Toyota)」監督「福田 潤」も訪れていた。彼の流暢な英語の映像も残っている。
東南アジアでも欧州クラブへステップアップした例がいくつも報告あるので、もしチャンスと思った方は一度事務所に問い合わせしてはいかがだろうか?
~~終わり~~