毎年6月頃になると仲介人(エージェント)が行った取引について
JFA公式HPからPDF形式でアップされる時期。
え?こんな選手と契約してたの?
とか
「マジ!?仲介人を変えたの?」
等様々な発見がある。
今回は自分なりの資料の使い方を紹介する。
結局何が見えてくるのか?
結論から言うと
- 選手が”どんな仲介人と契約しているのか?”を把握することが出来る。
- 仲介人が頼っている”海外パートナー”の関係性を掴める。
- クラブと仲介人との信頼(癒着w)を見つけられる。
取引一覧を熟読すれば↑のような発見を見つけることが可能だ。
まずは実際に
http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/reward_2018.pdf
を開いて実行してみよう。
選手側とクラブ側の仲介取引
仲介には大きく分けて”選手側“と”クラブ側“と2種類存在する。
前者は選手の代わりにクラブと交渉し契約までこぎつける為に行う。
選手は成功報酬として仲介人に対して支払うのが一般的な流れ。
HPを持っていない仲介人が存在するケースもあるので重宝する。
後者が実に複雑。文字通りクラブの代わりに”相手方クラブ”、”取引対象選手”と交渉していく。この種類で一番多いのが助っ人を海外から連れてくること。殆どの場合、相手先選手側に仲介人が付いており、日本側とはパートナー(提携)である。また日本人同士というケースも存在する。クラブが獲得したい選手を仲介人にお願いしたのか逆に売り込みというパターンなのかは不明だが、この仲介は複雑なのだ。
この2種類は海外でも必要になってくる知識なので調べる際は覚えておく事を推薦する。
HPと照らし合わせながら新規選手を見つけ出す
資料だけでも十分参考になるのだが年に1度しかアップされないので常に最新情報を確認することは難しい。なので「(20-064)稲川朝弘」のHPを使用する.
https://ssg2014.net/domestic/index.html
仲介人取引一覧PDFと上記に載っている選手を見比べると新規選手がクライアントinしている事が分かる。例えば「野津田 岳人(広島)」や「中村 充孝(山形)」等が新しく契約している。野津田の場合、某仲介人と変更しているので興味ある方は2017年度以前の仲介人取引一覧を確認すると面白い。
現在の制度になってから仲介人の変更が以前(エージェント制度)より増えた印象。
それは日本に限ったことではなく世界的にも発生している。
https://ssg2014.net/international/index.html
こちらはクラブ側仲介にて日本でプレイしている外国人たちである。上記と同じように新しい選手を取り上げると「Douglas Felisbino de Oliveira(札幌)」、「AHN Joon Soo(C大阪)」等が該当する。
※名古屋でプレイしている5人や昨季まで磐田でプレイしていた「Adailton」等といった在籍2年目以降の選手は資料上だとクラブは仲介人に対して報酬を支払っていないようだ。
↑といった特殊な例が存在するのがクラブ側仲介の魅力?の一つ。
所属している選手が多い(例:名古屋)のは仲介人とクラブフロントは仲がいい(癒着?)という見方も取れる。4人くらいが丁度いいというのが個人的見解。
パートナー(提携している海外事務所)の探し方
ではクラブ側仲介に関与している
相手先選手側についている仲介人(パートナー)は誰なのか?
札幌でプレイしている「Anderson LOPES」を例に挙げる。
「Transfermarkt」で調べると一発で判明する。それによると
「Pro Manager Sports & Marketing」という事務所の選手と分かる。
そのままググるとHPにたどり着く。
赤丸で「Anderson LOPES」と「Ezequiel」の写真が目につくだろう。
つまり稲川とこの事務所はパートナーであり、少なくともクラブ側仲介と手法でJクラブに選手を送り込んでいる事が分かる。また「Ezequiel」に関しては入団記者会見にて事務所関係者が来日している事が確認されている。
広島へ加入するブラジル人「Ezequiel Santos」
彼と結んでいる事務所「Pro Manager Sports & Mkt」から
「Felipe Ferreira」という人物が来日https://t.co/BB1DISOlr7日本窓口も
あの人だろうな#sanfrecce #サンフレッチェ広島 # pic.twitter.com/PhkIlej0I5— jun jun@im not agent (@junjunjun351) January 14, 2020
もし「Transfermarkt」で事務所が不明な場合
インスタ等などでも探し出せる事は可能なので焦らずじっくりググっていこう。
といった具合に両者の仲介人の関係性が少なからず調べることが出来、今後の移籍情報に関して考察する手法となるので覚えていても損はないだろう。