16年に屈辱のJ3を味わった「大分トリニータ」。そこから、たった3年でJ1昇格達成を成し遂げた。
いったいどこからそんな底力がどこにあるのか?片野坂監督のマネジメントなのか?フロントの力なのか?
というわけで今回は「クラブとエージェントとの関係性」シリーズで”シンデレラ ストーリー”を作り上げた「大分トリニータ」の全選手に付いているエージェント(代理人)について徹底的に調査した。すると興味深い事務所関係、面白い数字等が判明したんで最後あたりまで一読することをオススメする~~~~~~~~。
JEB VS JSP ✖ 最小報酬金額 ✖ カーレーシング兼
監督:片野坂 知宏⇒田邊 伸明?(JPN) ※JEB(?)
GK:高木 駿⇒松浦 修也(JPN) ※プレイヤーズファースト
GK:吉田 舜⇒門井 博俊(JPN) ※マルチスピード
GK:文 慶建⇒?/趙 成文(KOR) ※クラブ側仲介
GK:勝木 翔也⇒なし?DF:田中 優也⇒なし?
DF:工藤 宗大⇒なし?
DF:岩田 智輝⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:刀根 亮輔⇒高木 泰裕(JPN) ※JSP
DF:高橋 祐翔⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
DF:香川 勇気⇒高木 泰裕(JPN) ※JSP
DF:三竿 雄斗⇒遠藤 貴(JPN) ※ユニバーサルスポーツジャパン
DF:小出 悠太⇒段家 卓也(JPN) ※UDN
DF:鈴木 義宜⇒大野 祐介(JPN) ※アスリートプラスMF:井上 健太⇒なし?
MF:小林 裕紀⇒吉見 潤(JPN) ※ジェイプランニング “選手契約に関する交渉” 計2回)
MF:前田 凌佑⇒野村 豊幸(JPN) ※エースポーツクリエイション
MF:島川 俊郎⇒なし?
MF:長谷川 雄志⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
MF:羽田 健人⇒なし?
MF:弓場 将輝⇒なし?
MF:松本 怜⇒野村 豊幸(JPN) ※エースポーツクリエイション
MF:星 雄次⇒佐久間 清次(JPN) ※eAMA
MF:髙山 薫⇒柳田 佑介(JPN) ※グロボル・フットビズ・コンサルティング
MF:高畑 奎汰⇒奥出 真士(JPN) ※R4SE
MF:野村 直輝⇒石川 大徳(JPN) ※スポーツ・ソリューション
MF:小塚 和季⇒野村 豊幸(JPN) ※エースポーツクリエイション
MF:田中 達也⇒高木 泰裕(JPN) ※JSP “選手契約に関する交渉” 計2回)
MF:町田 也真人⇒段家 卓也(JPN) ※UDN
MF:小手川 宏基⇒高木 泰裕(JPN) ※JSPFW:平川 絢大⇒なし?
FW:小林 成豪⇒西真田 祥志(JPN) ※JSP
FW:三平 和司⇒田村 信之(JPN) ※JSM
FW:屋敷 優成⇒なし?
FW:知念 慶⇒稲川 朝弘(JPN) ※スポーツ・ソリューション
FW:渡 大生⇒柳田 佑介(JPN) ※グロボル・フットビズ・コンサルティング
FW:伊佐 耕平⇒鈴木 規郎(JPN) ※By players
FW:髙澤 優也⇒野村 豊幸(JPN) ※エースポーツクリエイション
FW:藤本 一輝⇒なし?
・JSPとJEBとのクライアント数が均衡している。
・クラブ側仲介による報酬額がJ1で最小。
・カーレーシングも事業として展開しているエージェント。
来年に向けて動き出している両社
大分では「(20-046) 西真田 佳典」は担当せず、”JSPナンバー2″的存在である「(20-055) 高木 泰裕」が選手をマネジメントしている。後ほど紹介するクラブ側仲介では高木氏が過去5年間で携わっているわけではないが、どちらにせよ無視できない存在であるのは間違いない。
浦和レッズが決定的である「田中 達也」は2019年度に関して触れると選手契約に関して2回程仲介を行っていることが仲介人取引一覧で確認されている。この時点で移籍のサインが見られていたのか?
大分に移籍するG大阪「田中 達也」
事務所は「JSP」https://t.co/wTIBuNpasN
代理人は「(19-055)高木 泰裕」とあるhttps://t.co/6ZkM1goAPf #jleague #gamba #ガンバ大阪 #trinita #大分トリニータ pic.twitter.com/2Zd8eZHwii— jun jun@im not agent (@junjunjun351) July 8, 2019
JEB(ジェブエンターテイメント)で注目する点は選手ではなく監督である「片野坂 知宏」がクライアント入りしていることである。上記HPには監督欄が掲載されていないので判断するのは難しいが大手サッカー情報サイト「Transfermarkt」によると片野坂氏の名前が載っている。スタッフ顔写真も貼られているので事務所自ら編集を行ったと推測する。
12月時点での移籍に触れると「岩田 智輝」が横浜Fマリノスへの完全移籍が決定している。前田大然等に関しても「(20-091)田邊 伸明」が担当しているので岩田加入もスムーズだったのだろうか?
横浜Fマリノスへ移籍する「岩田 智輝」
事務所は「JEB」https://t.co/T2qiEYvlv3
代理人は「(20-091)田邊 伸明」https://t.co/eZaOAUpiaI #trinita #大分トリニータ #fmarinos #横浜F・マリノス pic.twitter.com/B4q2gUyueU— jun jun@im not agent (@junjunjun351) December 25, 2020
両社揃って主力であるクライアントを放出しているが来年までに別クラブから選手を連れてくるのは想像できる。こういったちょっとした動きをチェックしていくのは、とても重要である。
少なめな支払いでの大健闘
2015年:0円
2016年:0円
2017年:854,000円
(趙 成文⇒文 慶建 “選手契約に関する交渉” 計2回)2018年:3,655,640円
(今井 祐介⇒WILLIAN HENRIQUE ANTUNES “選手契約に関する交渉”)
(大野 祐介⇒PUANGJAN THITIPHAN “選手契約に関する交渉”)
(趙 成文⇒文 慶建 “選手契約に関する交渉”)2019年:720,000円
(趙 成文⇒文 慶建 “選手契約に関する交渉”)
今まで取り上げたJクラブで報酬額は5年間分を集計しても約5000千万円で抑えられている。
2018年度では「ウィリアン・マグロン(Willian Magrão)」、「ティティパン(PUANGJAN THITIPHAN)」を獲得したものの起用する機会が限られ結局退団しているが、文 慶建(ムン・キョンゴン)の活躍を考慮すれば大健闘といえる。監督とフロントとの関係も良好なイメージが目に浮かぶ。
ティティパン等をマネジメントしている
タイ系「FPS Management&Consulting」所属「Benni Lohwasser」今日行われたパラグアイ戦に訪れていた模様
左に写っているのはもしかして大野なのか?#jleague #antlers #daihyo #trinita pic.twitter.com/VzHJGftWCm— jun jun@im not agent (@junjunjun351) September 5, 2019
大型補強せず適材適所で選手を集めている仕組みは、これからJリーグに参戦する予定があるクラブは是非とも参考にしてほしい。
レーシングパーツも扱うエージェント
プロサッカー選手を目指して南米、アジアを渡り歩いた「(20-035 門井 博俊」。
引退後はサッカービジネスを学び、2015年にはれてJFA仲介人リストに登録し活動を開始する。
アドバイザーには香港を拠点している「Airez Sports」に所属するアルゼンチン人「Eduardo Delgado」や「Dodici Sports Management」でスカウトとして活動している「Mariano Trasande」等が就任している。
何故レーシングパーツも事業として扱っているのかは不明であるがサッカーエージェントとして注目しておく必要はある。
クライアントを紹介すると
・安藤 翼(ヴァンラーレ八戸)
・深井 脩平(ヴァンラーレ八戸)
・田代 雅也(栃木SC)
・舩津 徹也(ザスパクサツ群馬)
・吉田 舜(大分トリニータ)
・和田 凌(鹿児島ユナイテッド)参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2019.pdf
将来クライアントが南米でプレイする未来があるだろうか……………。
強化体制について
J3に降格した16年から強化部長に就任し、見事J1に返り咲き万全な体制を作り上げた一人である「西山哲平」。20年シーズンも残留することに成功し、来季に向けて補強ポイントも上手く埋まりつつある。監督である片野坂氏との関係も良好だ。
21年シーズンは降格するチームが4つとさらに厳しい戦いが予想されるので試合以外でのマネジメント力も試される。
来シーズンに向けて
既に報道されている通り小手川、星等4選手が契約満了が発表され、湘南ベルマーレから「坂 圭祐」、京都サンガFCから「上夷 克典」が獲得濃厚とされている。
川崎フロンターレからレンタル加入である知念の去就を考慮すると前線の選手を一人ほど欲しい。横浜Fマリノスへ移籍した岩田の穴は上夷で解決しそうだ。
まだフロントが動いていると期待して年末年始を過ごすこととしよう。
~~終わり~~