かつてJ2から昇格した翌年(2014)に長谷川健太監督の元で怒涛のタイトル3冠を成し遂げたガンバ大阪。
ツネ様こと「宮本恒靖」が監督してからは苦しい戦いが続いたが2020年は「山本 悠樹」、「川﨑 修平」等の若手の台頭もあり、順位も4位と好調を維持。だが遠藤保仁のジュビロ磐田移籍等といった動きが目立つのは気になる。
ということで
今回はクラブとエージェントとの関係性シリーズのガンバ大阪編を特集。
現在所属している選手のエージェント(代理人)を解明していく~~~~~~~~。
JSP ✖ 独占 ✖ モンバルツのエージェント
監督:宮本恒靖⇒大野 祐介(JPN) ※アスリートプラス
GK:東口 順昭⇒西塚 定人(JPN) ※スポーツコンサルティングジャパン
GK:一森 純⇒西田 泰三? ※JSP
GK:石川 慧⇒野村 豊幸(JPN) ※エースポーツクリエイション
GK:イ・ユノ⇒?
GK:猿田 遥己⇒中澤 聡太(JPN) ※JSPDF:昌子 源⇒新井場 徹(JPN) ※TODER
DF:三浦 弦太⇒秋山 祐輔(JPN) ※SARCLE
DF:金 英權⇒李 哲鎬(KOR) /本田弘幸(JPN) ※クラブ側仲介
DF:菅沼 駿哉⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
DF:高尾 瑠⇒菊地 智哉(JPN) ※JSP
DF:新里 亮⇒小林 博(JPN) ※JSM
DF:佐藤 瑶大⇒?
DF:藤春 廣輝⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
DF:山口 竜弥⇒中澤 聡太(JPN) ※JSP
DF:黒川 圭介⇒?
DF:Jefferson David Tabinas⇒?
DF:申 原浩⇒?MF:芝本 蓮⇒小田原 匡(JPN) ※JSP
MF:奥野 耕平⇒?
MF:井手口 陽介⇒藤田 邦広(JPN) ※UDN
MF:矢島 慎也⇒西澤 明訓(JPN) ※JSP
MF:山本 悠樹⇒?
MF:小野瀬 康介⇒田邊 伸明(JPN) ※JEB
MF:倉田 秋⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
MF:小野 裕二⇒的地 酉(JPN) ※シンプレ
MF:福田 湧矢⇒中澤 聡太(JPN) ※JSPFW:宇佐美 貴史⇒西真田 佳典(JPN) ※JSP
FW:川﨑 修平⇒?
FW:高木 大輔⇒秋山 祐輔?(JPN) ※SARCLE
FW:Ademilson⇒Jefferson Daniel? MAGNITUDE SPORTS /西真田 佳典 ※クラブ側仲介
FW:Patric⇒? L17 Marketing e Comunicação/ 西真田 佳典 ※クラブ側仲介
FW:渡邉 千真⇒宮本 行宏(JPN) ※フットステージ
FW:白井 陽斗⇒首藤 雄介(JPN) ※JSP
FW:塚元 大⇒?
FW:唐山 翔自⇒的地 酉?(JPN) ※シンプレ参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2019.pdf
・大半が西真田佳典で占めている。
・クラブ側仲介も西真田佳典が担当し過去5年分の2/3
・新井場のコネクションが個性的
日本最大のサッカー代理店
ヴィッセル神戸編でも説明したがJSPは元日本代表監督「加茂周」の弟「加茂 建」が社長を務める「加茂商事」グループ会社の一つのマネジメント会社である。「西真田佳典」は取締役に就任している。
また仲介人リストに登録している人数も最多でG大阪のみならず全国にクライアントが在籍している。
・「(20-041) 西澤 明訓」
・「(20-046) 西真田 佳典」
・「(20-053) 熊崎 厚夫」
・「(20-055) 高木 泰裕」
・「(20-058) 西真田 祥志」
・「(20-154) 菊地 智哉」
・「(20-155) 小田原 匡」
・「(20-156) 首藤 雄介」
・「(20-248) 林 賢冬」
・「(20-249) 中澤 聡太」計10人
近年ではかつてプロ選手だった西澤や中澤がセカンドキャリアとしてエージェントを選択するといった流れが見られるので今後も続くと思われる。
報酬も最高クラス
仲介人取引一覧で確認すると2015年度以降は殆ど西真田氏が交渉を行っており金額も歴代でもトップである。
2015年:36,985,080円
2016年:0円
2017年:94,277,916円
2018円:38,372,965円
2019円:78,774,850円参考:http://www.jfa.jp/football_family/intermediary/
取引情報の公表⇒登録選手/加盟クラブが支払った2015年度~2019年度の仲介人報酬(PDF)
JFA仲介制度始まって以来、報酬最高金額をただきだしている2017年度について調べてみると
・裵 洙瑢(ぺ・スヨン)⇒選手契約に関する交渉 3回
・Ademilson Braga Bispo Junior(アデミウソン)⇒選手契約(移籍合意)に関する交渉
・呉 宰碩(オ・ジェソク)⇒選手契約に関する交渉 2回
・ファビオ アギアール⇒選手契約に関する交渉 2回
・Anderson Patric Aguiar Oliveira(パトミック)⇒移籍合意に関する交渉(Salgueiro AC)
・黄 義助(ファン・ウィジョ)⇒選手契約(移籍合意)に関する交渉参考:http://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/intermediary/transaction_2017.pdf
奇妙なのは選手契約に関して複数行っている選手が3人も存在している。出場機会が減っていた17年シーズンでは仲介報酬にも大きく影響することもあったのか「ぺ・スヨン」では3回も交渉している。もしかするとU23チームが創立されたのもそういった側面があったのが理由なのかもしれない。
あとはAdemilsonとPatricに触れると移籍合意の交渉で成功報酬が多額であった可能性が高い。
前者は「Sao Paulo FC」からの完全移籍、後者は「Salgueiro AC」から期限付き移籍。
Patricはのちに広島に期限付きで加入するが、こちらも”移籍合意の交渉”による仲介とある。
何故こういった回りくどい交渉をし続けるのかは”謎”である。
ニュースをお伝えします
ブラジル系「NT PRO Sports」が
大阪で未明にてJSP「西真田 佳典」と韓国、中国の関係代表者等と食事を行った模様
来シーズンに向けての会議があったのだろうか?
いずれにせよ移籍が加速する予感#jleague #Jリーグ pic.twitter.com/6HD2MXkGpX— jun jun@im not agent (@junjunjun351) November 17, 2019
新井場のコネクションの謎
井手口陽介の記事でも触れたが新井場は「Leeds」加入に関与している。ただ彼のコネクションは他JFAエージェントと比べて独自性を醸し出している。昌子の移籍について調べてみると、それを垣間見ることが出来る。
フランス「Toulouse FC」加入については新井場自身は確認されていないが意外な人物が登場する。
そう、かつて横浜FMにて監督を務めたフランス人「Erick Mombaerts(モンバルツ)」のエージェント「Sandra Roby」である。
元横浜FMの監督で現在の原点を再構築したと言われる
フランス人「Erick Mombaerts」現在はフランス系「Pro Sport Conseil – PSC」に所属している
注目は事務所のExecutive directorが女性「Sandra Roby 」であり横浜FM時も担当したと言われる
また昌子フランス移籍も担当は意外の意外#fmarinos pic.twitter.com/lqzyRs51SE
— jun jun@im not agent (@junjunjun351) March 18, 2020
彼女は元々フランスサッカー協会(FFF)で働いていたが、横浜FM移籍が決まったMombaertsは友人だった彼女にエージェントをお願いしてもらったのがキッカケらしい。
現在では「Pro Sport Conseil – PSC」というマネジメント会社を設立し、フランス中心に活動している。因みに新井場について一切触れられていない。
また昌子の当時通訳を担当していたのがTODERの海外事業部 「Naoto Yamazaki」という人物。
誰かの紹介なのかそれともCFGによるコンタクトなのか?謎は深まるばかり。
強化体制について
2018年に新たなに創立された「施設管理担当」というイマイチ必要性を感じられない部署の部長に任命された「梶居勝志」の後任としてミスターガンバ「松波正信」がジェネラル・マネージャー(GM)に任命。
だが19年9月に加入したスペイン人”Markel Susaeta”関しては失敗であると断定せざるを得ない。交渉には「Base Soccer Agency」のスタッフとなった「(20-059)富永 雄輔」が行い、サポートには吉田、武藤等の担当「Joel Pannick」等。
G大阪に加入する「Markel Susaeta」
今回の移籍は代理人「(19-059)富永 雄輔」がクラブ側として交渉しF・トーレスの移籍に関わった「Base Soccer Agency」がスサエタを
連れてきたような格好のようだ
Base側には「Joel Pannick(吉田麻也等を担当)」と「Federico Massai」が
担当 #gamba #ガンバ大阪 pic.twitter.com/fCFXsnlEAR— jun jun@im not agent (@junjunjun351) September 9, 2019
試合は途中出場が多く、獲得意図が結局分からないまま退団してしまった。どうやらSusaetaはG大阪加入に乗り気ではなかったらしい。
因みに18年に加入した「David Concha」は「(20-068)遠藤 貴」と彼の仲良しパートナーで主にタイで活動しているオーストラリア人「Manuel Seisdedos」が関わっているそうだ。
G大阪に加入するスペイン人「David Concha」
今回の移籍に大きく関与したのは
「360 Sport Management」のオーストラリア人「Manuel Seisdedos」
「JSM」小林博(と思われる)記憶が正しければ
この組み合わせでG大阪に入団させたのは初めて
メガネのおじさんがコンチャの代理人?#gamba #ガンバ大阪 pic.twitter.com/5N4MdAS75g— jun jun@im not agent (@junjunjun351) March 13, 2019
今後の補強について
G大阪のレジェンド「遠藤保仁」が不可解にも期限付きで抜けてしまったので、その穴をどうするのかが気がかりだ(遠藤の担当も西真田氏というのも何かの偶然?)。
好材料といえばシステムを3-5-2から4-4-2にシフトしたことでチームが好調になったことである。また経営上、全Jクラブとして比較的安定しているので補強に動くのも考えられる。
噂レベルでブラジル人が日本に来るといった情報が流れているが調べてみると西真田氏がパートナーとしているエージェントではないので可能性は低い。
まだ優勝は狙えるのでフロントの動向が注目だ。
~~終わり~~